菅内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年3月20日

(平成19年3月20日(火) 9:06~9:10  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。閣議の報告をします。一般案件、国会提出案件、政令、人事等の報告があった後に、私から「平成18年度特別交付税の3月交付大綱」についての発言をいたしました。
 私からですが、北朝鮮におられる拉致被害者の皆様に向けて情報発信を行っている「しおかぜ」に対する無線局免許の交付について報告させていただきたいというふうに思います。「しおかぜ」の支援につきましては、昨年私、予算委員会でも、周波数の確保に努力するということを申し上げておりました。その発言に基づいて、私、北朝鮮向けの短波放送について事務局に指示をして、国際的なルールにのっとって所要の手続をとりました。この1月にはアジア放送連合の短波周波数調整会議でそのことが通って、今月18日には、すべての手続が、これはITU(国際電気通信連合)でありますけれども、完了をいたしました。そうした中で、特定失踪者問題調査会より、私どもの関東総合通信局に対し、無線局を開設したいという免許申請が行われておりまして、その内容について電波法の規定に基づく審査を行った結果、今週の22日付けで免許を交付する予定であります。北朝鮮の地で自由を奪われて助けを求めながら生活をしている人たち、拉致被害者の皆様に対して、日本から今日まで情報発信ができなかったことについて、私、非常に遺憾に思っているところであります。今般この免許を受けて、「しおかぜ」が日本から安定的・継続的に情報発信を行うことによって、救出を待ちわびながら必死に生き抜いておられる拉致被害者の皆様に希望を強く持っていただくことができ、一刻も早い拉致の解決につながるのであれば大変に私もうれしいと、このように思っております。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)放送法改正案についてなんですけれども、ちょうど8時から自民党の通信・放送産業高度化小委員会で、NHKの受信料支払義務化等の議論が行われて、一定の整理が行われると思うのですけれども、本日中に、大臣が片山通信・放送産業高度化小委員会委員長にお会いになって、この件について最終調整されるという御予定はありますでしょうか。
(答)この問題については、皆さん御承知のとおり、党との調整を見守りたいということを言ってきました。党も今日一定の方向性が出るというふうに私も聞いています。そういう中で今週中くらいにはきちっとした形で方針を出したいと思います。
 今日は委員会も非常に立て込んでおりまして、いろいろな委員会行ったり来たりですので、そういうことです。
(問)「しおかぜ」の周波数の確保については、安倍総理の方にはお話をされましたか。
(答)報告をしました。総理は大変喜んでおられました。
(問)聞き取りにくかったため申し訳ないのですが、NHKの受信料義務化問題ですけれども、「今週中くらいに」なんとおっしゃいましたか。
(答)近いうちに決着を付けたいと思っています。多分、党内で今日が一定の方向が出ると思っていますから、そういうものを見極めて、近いうちに決着を付けたい。そういうことです。

(以上)