菅内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年2月23日

(平成19年2月23日(金) 8:43~8:52  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。最初に、私の方から閣議の内容でありますけども、一般案件で、恩赦についてです。国会提出案件の質問主意書は、滝実議員、江田憲司議員、鈴木宗男議員等からのものです。更に法律案として、地方公営企業等金融機構法案が決定をされました。あとは政令、人事等であります。
 私から発言をさせていただきますけれども、この度、「行政効率化タスクフォース」というものを発足させることにいたしました。このタスクフォースは「通信・放送問題タスクフォース」に続く第二弾でありまして、行政効率化等に関して総務省の所管に関する様々な問題について、助言をいただくものであります。メンバーは、作家の猪瀬直樹さん始め7人の方にお願いをいたしております。詳細は後ほど配布をさせます。会合は、私も出席をして、月1回程度のペースで開催をする予定で、毎回、テーマを設定して、メンバーの方から自由な意見を伺いたい。第1回目の会合は3月1日を予定いたしております。その内容は、政策評価の在り方や今後の進め方等であります。
 私の方からは、以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、夕張市から財政再建の申し出がありまして、28日の臨時市議会を経て総務省と協議ということになると思うのですけれども、その協議の課程でどの点に重点を置いてお話をしたいかというのと、大臣の同意がいつ頃になるのか見通しが分かればお願いします。
(答)まず、昨日、後藤夕張市長から高橋北海道知事を経て私あてに、財政再建の申し出がありました。この申し出を受けまして、総務大臣が決める財政再建計画策定の基準日となる「指定日」を、来週早々、指定をしたいと思います。夕張市では、昨年6月に財政再建が表明されて以来、市長、議会、そして住民の皆さん、懸命に再建について取り組み、北海道の助言を得ながら、ぎりぎりの素案を作り上げてきているのではないかなと思います。その中で、高齢者、子どもに配慮する案を、今固めているのではないかなと思っています。これから市議会で議決をされて、私ども協議に入るわけでありますけども、そうしたものを提案された段階において、しっかり中身を精査して同意をすると、そういう手続になっていくというふうに思います。
(問)この行政効率化タスクフォース、猪瀬さんが座長とか、そういうことでしょうか。
(答)座長は皆さんで決めるわけですから、7人の中の1人ということです
(問)日銀の利上げに関してなんですけれども、大臣の日本経済に対する影響なり御所見と、所管の放送だとか通信の業界についての影響はどう考えているのでしょうか。お聞かせください。
(答)今の経済状況の中で日銀自身が判断をされたわけであって、日銀の判断というのはそうした影響がないということで判断をされたというふうに私は思っています。その後の株価の推移等を見ましても、懸念された問題というのはないのではないかなというふうに思います。
(問)大臣、今日は放送と通信のタスクフォースがございますけれども、出席されたらどういったことをお話しになるのでしょうか。
(答)今日はNHK問題中心の内容になるというふうに思います。NHKが「通信・放送の在り方に関する政府与党合意」の中で経営改革をしっかりやるということがその一つになっていますし、経営改革の進捗状況、それに伴う受信料支払いの義務化の検討、受信料引下げの在り方の検討の3つがセットになっていましたから。そういうことを中心の会合の中身にしたいと、こう思っています。
(問)それと、先日、自民党の「通信・放送産業高度化小委員会」の方で、総務省が「発掘!あるある大事典Ⅱ」に関連した、新しい行政処分の考え方について示されましたよね。大臣の方から、改めて考え方をお話しください。
(答)「発掘!あるある大事典Ⅱ」であのような放送があった後に、私、国会で答弁をしておりますけれども、今の行政指導と行政処分の間に余りにも開きがあり過ぎると。そして、こうした不祥事が出るたびに、再発防止策というものをそれぞれの放送事業者にお願いをして提出していただいていました。しかし、結果として、また、こうした不祥事が出てきているわけでありますので、私はその行政指導と行政処分の間に何らかの再発防止策というものの必要性というものを感じました。報道の自由、番組編集の自由というのは当然のことでありますから、そういうことに十二分に配慮した中で再発防止策ができないのかと、そういうことで私ども、今、法案提出に向けて、その内容について精査をしているという、そういうところです。これは是非、今国会に提出をして成立をさせたいと。これは多くの国民の思いでもある、こう思っています。
(問)放送された内容が、嘘であるかそうでないかというものに関して、「発掘!あるある大辞典Ⅱ」の問題は自らが認めているわけですから割と簡単だと思うのですけれども、その判断というのは、どこでどういう形で担保していくのでしょうか。
(答)例えば、今度の「発掘!あるある大辞典Ⅱ」の問題というのは、放送事業者も自ら明らかにねつ造だということを認めていますよね。ですから、そういう判断というのは放送事業者かなと、私は思っています。
(問)基本的には、放送事業者の方が虚偽であるかどうかの報告を、まず、すると。
(答)基本的にはそうです。
(問)行政側が判断するというわけではない。
(答)それは、そこまでは無い方がいいのかなというふうに思っています。
(問)見解が分かれた場合、どうされるのでしょう。
(答)それはもう、真実かそうでないかということは明らかな感じだと思いますね。今まで、行政指導してきたものも全部、放送事業者が虚偽であったということを言っていますから、それは私どもではなくて、基本的にはやはり放送事業者がというふうに思います。

(以上)