閣議における大臣発言(ドイツ訪問について)

1 私は、4月28日から5月3日までの間、ドイツを訪問し、違法・有害情報からの青少年の保護、イノベーション政策などについて州及び連邦政府幹部との会談や関係施設の視察等を行いました。
2 まず、イノベーション政策については、同国を代表する公的研究施設であるハーン・マイトナー研究所を訪問し、環境に配慮した太陽光発電に関する最先端技術の研究開発の現場を視察しました。
 また、優秀な人材確保の一環として若者や女性研究者の積極的活用に関する取組や研究成果を社会に還元するための産官学連携のあり方等について意見交換を行い、同国の政策策定者及び科学者が我が国の「イノベーション25」に高い関心を寄せていることもうかがえました。
 この視察で、多くの示唆を得たところであり、今月末公表予定の「イノベーション25」の最終取りまとめなど、今後の政策の立案・推進に活かしてまいります。
3 また、違法・有害情報からの青少年の保護については、同国における青少年保護法を所管する連邦政府の幹部と意見交換を行うとともに、近年国境を越えた問題となっているインターネット上の違法・有害情報対策を所管する州政府の担当大臣、各州が共同で設立している監督機関の長、さらには民間の自主規制機関の幹部等と会談し、各々の立場から施策の現状や今後の課題等について意見交換を行いました。
4 我が国においても、違法・有害情報対策を一層推進していくことが必要であると考えており、今回の出張の成果を踏まえ、関係閣僚と連携しながら、実効ある対策の在り方を研究してまいりたいと考えております。