第166回国会 衆議院青少年問題に関する特別委員会 高市内閣府特命担当大臣所信表明

 青少年育成を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し上げます。
 近年、急速な少子化、情報化社会の進展、就業形態の多様化等により、青少年を取り巻く状況は大きく変化しております。
 このような状況の下、いじめによる子どもの自殺、児童虐待事件、子どもが殺害される事件や少年による重大な事件等が発生しており、子どもを非行や犯罪被害から守り、子どもの安全・安心を確保することは、政府が最優先に取り組むべき課題であります。
 また、フリーターやいわゆるニートと呼ばれる若者も高水準で推移するなど若者の社会的自立の遅れが課題となっておりますが、若者が自立し、職業を持ち、結婚や子育てを積極的にとらえられるようにしていくことは、少子化対策という観点からも非常に重要であると考えております。
 他方、スポーツやボランティア活動など様々な分野において活躍する若者の姿は、我が国社会に希望と活力を与えております。すべての青少年が夢や目標を持って成長していくことができるよう、環境整備を進めていくことが重要であります。
 政府といたしましては、青少年をめぐるこうした状況を踏まえ、社会全体が青少年の育成に積極的に取り組むことができるよう、「青少年育成施策大綱」や昨年6月に策定した「子ども安全・安心加速化プラン」等に基づき、各種施策を総合的かつ着実に推進してまいります。また、若者の自立支援を図るため、キャリア教育等推進会議において、職場体験等のキャリア教育等をより一層推進する方策を取りまとめます。私は、青少年育成を担当する内閣府特命担当大臣として、また少子化対策など関連の深い分野も併せて担当している立場を十分に活かしながら、関係閣僚と緊密な連携を図り、我が国を担う活力ある青少年の育成に引き続き全力を尽くしてまいります。
 小宮山委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。