高市内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年3月13日

(平成19年3月13日(火) 9:44~9:50  於:合同庁舎4号館6階 会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議案件は、一般案件が3件、国会提出案件が8件、法律案が13件、政令が3件あり、私どもの主請議はございませんでした。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)沖縄県の米軍基地に関して、環境評価について県側はまだ受け入れない姿勢ですが、受け入れないと向こうが強く主張した場合も担当大臣としては強く求めていくというお考えでしょうか。
(答)環境評価の実施は、私の立場で私が強く求めるという筋合いのものではございません。今、防衛省と沖縄の方でお話合いをされていると思っております。しばらく経緯を見守りたいと思っております。
(問)松岡農林水産大臣の事務所費に関する問題ですけれども、世論調査でも大体9割近くの国民が対応が適切でないと答えるなど批判がありますが、松岡大臣の対応は適切だとお考えでしょうか。
(答)法律の範囲内では、事務所費でしたら領収証の添付等が義務づけられておりませんし、細目を出すようにはなっておりません。その範囲で適切に処理しているというお考えだろうと思います。光熱費の件は、他人様の政治資金管理団体の事務処理の問題ですので、私がそれは合っているとか間違っているという判断もできません。もう少し分かりやすくお話をされたら納得してもらえるのではないかとは思うのですけれども、今仰っている内容が合っているとか間違っているとか、説明の仕方がどうこうということは他の政治家の資金管理団体の話ですので、何とも申し上げようがありません。
(問)少子化の関係ですが、先日の点検・評価の分科会で、子育てのグループをつくっていらっしゃる委員の方から、インターネットでの意見募集はかなり積極的に取り組んでいる方とか、積極的な立場の方しか意見を言いづらいのではないか、もう少し現場の方々の意見を聞き入れていくのも必要ではないかという意見も出ていましたけれども、大臣としてもう少し広い意見を聞くために、例えば様々な現場に行かれる方法は、それほどトライしていないという印象もあります。今後のお考えをお伺いします。
(答)私も就任した時に、どの様にアイデアや皆さんの声を集めるかを自分なりにいろいろ考えました。私の前任者である猪口前大臣が、特に地方自治体を中心に回られ、聴き取りをされた内容について私は全部拝読しました。ですから、同じことをもう一度やっても仕方がないだろうという思いがあり、忙しい状況の女性に平日に集まっていただき、私がお話を伺うことをポイントポイントでやるよりは、おそらくインターネットの方が、夜の空いた時間帯や、休日に自宅から意見を書き込んでいただきやすいので、まずはそれから始めようと思いました。私自身も大臣になるまでに、地元で随分、奈良県だけではなく大阪や兵庫などでも、子育て中のお父さん、お母さん、幼稚園、保育園の関係者、また病院や病児保育の関係者とはかなり意見交換をしてきたつもりですので、その上に立って、より広くということでインターネットを選択いたしました。今後、分科会でこの様な方法があるのではないですかというアイデアをいただけたら対応していきたいと思っております。
(問)松岡大臣の事務所費の件ですが、先ほど分かりやすくお話をされたら、多分国民の皆さんが納得をされると仰いましたけれども、現在の説明ではやはりちょっと理解を得るのは難しいというお考えですか。もう一つは、この様なやり方をしたらいいかなど、大臣が分かりやすくと仰っしゃられる何かお考えはありますか。
(答)現在のマスコミ等で出ている情報や、委員会も必ずしも松岡大臣と同じ時間帯に呼ばれていないので、答えられていることすべてを把握しておりませんが、例えば私の政治資金管理団体でしたら地元の事務所ですので、そうしますと地元の事務所の電気代や水道代やガス代ですべてです。議員会館を事務所にするという方法があることすら知らなくて、私の場合は、基本的に地元で立ち上げた団体でしたので、今の御説明では私自身も分からないです。分かりやすくはないと思います。具体的にこういう費目でいくらぐらいかかりましたみたいな、ざっくりしたことでしたら出せるのではないかなと思います。
(問)例えば、水道代などあそこでは書かないと思いますが、何とか還元水だといくらみたいなざっくりした数字ですか。
(答)法律ではそこまでは求めていないので、それを出すべきだということは私が申し上げられるようなことではありませんが、何とか還元水が、大体いくらぐらいのものを使っているみたいなことだけでも大分違うでしょうし、冷暖房器具や他にお持ちであればそのことを仰ればいいのだと思います。主たる事務所が議員会館の外にあるということでもいいと思いますが、今のお話では私も皆目見当がつきません。
(問)今の説明の状況では、国会議員でいらっしゃる大臣でもわかりづらいということは、一般の国民にすれば全く頭に「はてな」がいっぱいついているような状態だと思いますが、その様な状態をどう思われますか。
(答)私の立場でそれは言いにくいですけれども、法律が求めるやり方は今あるようなもので、総額を書けばいいのだと思いますが、ただ内容が何かと言うことぐらいはどの政治家であれ、きっちり言えるのではないかと思います。領収証の添付や細目にわたって法律が想定していないものを今後公開するとかしないとかというのはこれは別途議論すればいい話で、事務所の光熱費と呼ばれるものが何なのかは、お仰れるのではないでしょうか。
(問)話が変わるのですが、沖縄で仲井眞知事が尖閣諸島を県内視察として上空視察するというお話があるのですが、中国側からの反発もあります。大臣として、知事がこの様なことを実施されることについて、どの様に考えられますか。
(答)それは県の方のお考えだと思います。尖閣は、これは日本国固有の領土、実効支配している固有の領土ですから、領土の上を、例えば知事であれ、私であれ視察をするというのは何ら問題のないことだと思います。今日の段階でおそらく判断されるのだと思いますが、多分中国からの反発云々ということ以外にも、空を飛ぶのですから気象条件など様々なことがおそらくあるのでしょうが、今のところ私は何も聞いておりません。

(以上)