溝手大臣記者会見要旨 平成19年8月27日

(平成19年8月27日(月) 13:30~13:40  於:警察庁16階 第1会議室)

1.発言要旨

 今、大臣退任のサインをしてきたところです。11か月間、大変お世話になりました。 有り難うございました。
 私自身の選挙もありましたので、いろいろな意味で大変でございました。何とか今日を迎えることができて、ほっといたしております。

2.質疑応答

(問)ご就任時は飲酒運転が問題となり、道路交通法の改正がございましたけれど、11か月経ちまして、あらためて御所見がございましたらお願いいたします。
(答)(福岡県で発生した飲酒運転に起因する事故で)3人のお子さんが亡くなられたのが、ちょうど昨年の今頃だったですよね。大変衝撃的な事故であったという印象を持っております。当時は、道路交通法の改正作業の最終段階に入っておりまして、量刑等の点で関係方面と調整を進めておりましたが、規制強化すべきとの雰囲気が一斉に漂ったことは事実でございます。この問題については、法務省とのやり取りが比較的上手く進んだように思います。
 それからもう一つ、アルコール依存症のようなものに対して、何か手を打っていかなければならないだろうと思います。アメリカのような制度もありますね。今の法制に加えて、リハビリも含めていろいろなことを考えて、酔っぱらいは二度と運転できないような方法を考えるべきではないかと思っております。これは、引継事項にしていただきたいと思っております。
(問)11か月のご経験を踏まえて、警察のこれからの課題というのは、どのようなこととお考えでしょうか。
(答)大きく二点あると思っております。一つは、志布志の事件、富山の事件を含めて、捜査の進め方について大きな問題提起がなされているということで、これはしっかり受け止めていかなくてはならない。それからもう一つは、警察官の不祥事についてです。警視庁立川署員の問題は最たるものですが、このような問題に対して、国家公安委員会・警察庁としてどのように対応していくのか。この二点が、これからも取り上げていかなくてはならない大きな課題であると思っております。
(問) 今の二点の課題について、処方箋といいましょうか、どのようなことが必要か、お考えがあればお聞かせいただけますか。
(答)戦前、戦後と続くこの警察という組織の芯の部分には、「捜査とはこういうものだ」というような、いわば伝統とか、流儀というような非常に古いものがあって、今の二点はそのようなものとは切り離して考えられない問題なのだろうと思います。このような問題にはなかなか処方箋は示しにくく、悩ましいのですが、これからもやはり取り組んでいかなければいけないと思います。      
 私は、日本の警察は非常にモラルが高く、規律のしっかりした集団であると思っておりますが、しかしその中での一番大きな問題は、今申し上げたところでないかなと感じております。
 皆さん、ありがとうございました。お世話になりました。また、今回は防災の関係も一緒になっておりますが、余りありがたくない話ですが、盛り沢山に防災関係も、事件が発生しまして、よく勉強させていただきました。ありがとうございました。

(以上)