溝手大臣記者会見要旨 平成19年8月10日

(平成19年8月10日(金) 10:41~10:52  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 今日は、「独立行政法人整理合理化計画の策定に係る基本方針」、「経済上の連携に関する日本国とインドネシア共和国との間の協定の署名等」、「平成19年度一般会計予備費使用」について、大きな項目は「平成20年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」について、それぞれありました。
 (大臣発言として、渡辺国・地方行政改革担当大臣から)「独立行政法人整理合理化計画の策定に係る基本方針」について。「独立行政法人の中期目標期間終了時の見直し」「一般職の職員の給与等についての人事院の報告及び勧告」について、菅総務大臣から。「『リサイクル対策に関する生活評価の結果』」について、(総務大臣及び)若林環境大臣から。「平成18年版原子力安全白書について」、高市科学技術政策担当大臣と甘利経済産業大臣から。それから、「経済上の連携に関する日本国とインドネシア共和国との間の協定の署名等」について、麻生外務大臣から。概算要求に関してはさまざまな大臣からありました。尾身財務大臣、大田経済財政政策担当大臣、総務大臣から、総理から最終的に締めくくりがありました。
 それから、省庁幹部職員の任命として、警察庁長官の新任の決定をいたしました。総務大臣からは、平成20年度における機構及び定員の要求に関する方針について発言がございました。増員要求については、治安、徴税、安全・安心、総合的な外交力の四つが例示され、このような重要な施策には重点的に対応するとのことでした。我々としては、治安と安全・安心の二項目に当たるわけでありますので、大変意を強くしたところです。大変厳しい治安情勢の中で、FIU(Financial Intelligence Unit)の機能強化、組織犯罪対策、国際テロ対策等様々な分野において、国の役割がますます大きいものになっております。地方警察官の増員にはまだいろいろな不確定要素がありますので、治安再生に向け、まず国の警察職員について、しっかりと要求を行い、体制の充実を図ってまいりたいと考えております。
 国家公安委員会委員長を1年間やってきました印象なのですが、特に最近、県警や警 視庁などの地方だけでは対応できない警察案件が増えております。サイバー関係ですとか、暴力団対策についても、かなり中央集権的な対応が必要となっております。また、いろいろな分野で警察に対する新しい需要が出てきております。FBIを作ろうというわけではないのですが、警察庁や国家公安委員会として、これらにしっかりと対応する必要があると思います。

2.質疑応答

(問)閣議とは関係ありませんが、8月15日、終戦記念日の話が出ていまして、8月15日   に大臣は靖国神社に御参拝の御予定は。
(答)行きません。
(問)行かれないということで。
(答)今まで行ったことはないです。
(問)それはどういった理由からですか。
(答)別に大した理由はありません、いつも15日は東京にいないし。大した思想を持って、行くとか行かないとか言っているわけではないし、我々はいつも行事が広島で8月6日にありますから、わざわざという感じが。
(問)安倍総理は靖国神社に参拝するかしないかについては明言されないという姿勢をとっていらっしゃいますが、その点について大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)御本人の自由でしょう、内心のことでしょうから。初めから本人がそう言っているから、この期に及んでころころ変えるわけにもいかんでしょうから。
(問)総理自身が行くべきかどうかということに関しても同じですか。
(答)そうですね。御本人がお決めになればいいのではないでしょうか。
(問)大臣、今年に入ってから行かれたということはないですか。
(答)どこへですか。
(問)靖国神社です。
(答)行きません。横は通ったことはありますけれどもね。
(問)参拝はされていませんか。
(答)ありません。私は御縁がない方です。昔からです、これは。最近になって変わったわけではありません。
 憲法の話とか集団的自衛権の話とか反核の話とか出ましたけれども、結局みんな私が言ったとおりのところに集約している。威勢よく展開するのかなと思ったら、結局ある方向に集約して。
(問)集団的自衛権の話は今日の閣議で。
(答)いや、今日は出ていないけれども、いろいろなところで発言していて、威勢のいい花火のように飛んだけれども、結局最近の新聞とかテレビの論調を見ていると、少し。
(問)今日の閣議の中で、8月15日のことは。
(答)一切出なかったですね。
(問)警察庁の吉村新長官については、どのような期待をされていますでしょうか。
(答)ベテランですし、長い助走期間もしっかりとっていますから、きっちりやってくれると思います。(専門の刑事分野だけでなく、)次長としてテロや海外の問題についても手数を踏んできたので、大変よかったのではないでしょうか。
(問)先ほどのことと関連するのですが、15日の大臣の過ごし方、慰霊の仕方とかは。
(答)いや、何もしないでしょう。普通に夏休みです。閣議はありますからね。

(以上)