溝手大臣記者会見要旨 平成19年7月31日

(平成19年7月31日(火) 10:54~11:09  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、一般案件は、「ゴラン高原国際平和協力業務実施計画の変更」、「平成19年度一般会計予備費の使用」についての決定、さらに『「故宮澤喜一」内閣・自由民主党合同葬儀の当日における弔意表明』と『「故宮澤喜一」内閣・自由民主党合同葬儀の当日における自衛隊の行う儀礼』についての了解、それから恩赦について決定がありました。
 国会提出案件としては「平成18年度公害等調整委員会年次報告書」、「ゴラン高原国際平和強力業務の実施の状況」、「国民生活安定緊急措置法施行状況報告書」、この3件について決定をいたしました。
 閣僚発言としては、「ゴラン高原国際平和協力業務実施計画の変更」について(塩崎内閣官房長官から)。東ティモールにおける国連ミッションに参加するため、警察庁から文民警察要員2名及び連絡調整要員1名を東ティモール国際平和協力隊へ派遣しているところ、現在派遣中の者が8月3日に帰国しますので、新たに3名を派遣することを決めたという発言を、私からいたしました。
 それから、銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令の決定がございました。 この政令は、放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律の施行が9月2日になる予定でございますので、これに合わせて所要の規定を整備するものです。
 菅総務大臣から普通交付税額の平成19年度における交付税額を決定したという報告、労働力調査報告」と「家計調査報告」及び「消費者物価指数」についての報告がありました。柳澤厚生労働大臣から、「有効求人倍率」の話がありました。また、内閣官房長官から「絢子女王殿下のニュージーランド国御旅行並びに文仁親王殿下及び眞子内親王殿下のマダガスカル国御旅行」についての報告がありました。赤城農林水産大臣から「地方競馬全国協会会長人事」、中国訪問の報告がありました。
 閣僚懇談会においては、私の方から選挙のお礼を申し上げたことと、中越沖地震に関する原子力発電所の問題について、甘利経済産業大臣からございました。

2.質疑応答

(問)選挙後初めての会見ということなのですが、改めまして、今回の参議院議員選挙の結果についてご所感がございましたら。
(答)何をか言わんやです。自分は当選できてよかったと思っていますけれども、多くの仲間が戦死いたしましたので、まさに痛恨の極みです。
(問)今回の選挙では自民党が歴史的な大敗を喫しましたけれども、一番の原因はどこにあると大臣はお考えでしょうか。
(答)一番の原因というのは、私はそこまでの見識はまだ持っていないんですが、負けるには負ける原因があると、負けた原因があるということは間違いないと思っております。さまざまなことが原因であったと心の中ではいろいろ反芻をしておりまして、どれが一番だというのはなかなか難しいなと思っています。
(問)年金問題ですとか、あと閣僚の発言とかそういったものが非常に逆風というか……。
(答)いろいろ言われていますよね。むしろ私が新聞を読ませていただいたり、テレビ等を見させていただいた、そういう発言が出て、だからそれもそのとおりだなと思います。人によって、それぞれいろいろな要素の、感じ方のニュアンスが違うでしょうね。
 やはり私は政治と金の問題ですね、事務費の話ですかね、還元水、ずっと続きましたね、この内閣が発足して以来。佐田さんのときからずっと現在まで。やはりこれが一番大きいのだろうと思います。それに対していろいろな絡みでさまざまな役者が出てきてやりましたのでね。
(問)自民党が今回参院選で歴史的な大敗を喫したのに対して、安倍首相は続投の意欲を示しておりますけれども、それについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)本人が言うのは勝手ですよ。
(問)民意を反映させていないのではないかというような……。
(答)そういう声もあるのは承知しております。本人がおっしゃっているので、まだそれが決まったわけでもないのでしょうし、法的には本人がやると言えばやれるようになっているのですものね。あとは政治的なアクションがないと、ご本人がやられるということはないわけです。
(問)総理の責任についてはいかがお考えでしょうか。
(答)それはあるのでしょう。本人もあるとおっしゃっているじゃないですか。ご本人があるとおっしゃっているのですから、私もあると思います。
 やはり、私は一つの出征兵士みたいなものですから、例えは悪いですけれども、一緒に仲間、長い人は十数年にわたって一緒に仕事をしてきた人たちと一緒にやっていたわけですから、ほかの閣僚とは少し別の感覚を持っているかもしれませんね。そういう人たちがみんな、ほとんど帰って来られなかったわけですから。だから私の感覚は正常かどうかわかりません。平均的な感覚ではないかと思います。
(問)選挙に関連してですが、今回の選挙の責任者である中川幹事長が引責で辞任することになりましたけれども、それについてはどうお受けとめでしょうか。
(答)総理も責任をとらない、中川さんもとらない、そんなことは考えられないと思います。党の責任者は中川さんという理解なのでしょうね。だから、当然と言ったら言葉悪いけれども、そうお考えになるのは普通のリアクションじゃないかと思います。
(問)安倍首相が続投されるという形になりますけれども、その中で内閣の信頼を回復していくためにはどのようなことが一番必要ですか。
(答)大変難しいと思いますね。いろいろ大幅な改革とか言われていますね。だから、内閣の改造もそうでしょうが、幹事長が代わるわけですから、党も人事的には大改革ですよね。両方とも出直し体制をとろうとされているようですが、それはいいことだと思っています。いいことだというよりも、そうせざるを得ないのだろうと思います。

(以上)