溝手大臣記者会見要旨 平成19年7月3日

(平成19年7月3日(火) 9:34~9:45  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 一般案件は特命全権大使の接受について、法律の公布、政令(などが決定されました。)それから「平成19年度情報通信に関する現状報告」について菅総務大臣から発言がございました。さらに、麻生外務大臣から、「レバノンへにおけるパレスチナ難民の人道状況改善のための緊急無償資金協力」についての御発言。内閣総理大臣から「海洋政策担当大臣の任命及び総合海洋政策本部の設置」について発言がございました。

2.質疑応答

(問)大臣の三原福祉会の理事長の件なのですが、これは今後どのような取り扱い、御認識をお持ちでしょうか。
(答)結局、最終的には見解の差というか、私の思っている。これは何と言うのですか、申告も全部していますし、正式に当然主意書報告も全部していたわけです。私の方としては問題ないものとして。それで、実はもうさかのぼると長いのですが、通産政務次官時代も三原市長時代もずっとこのスタイルできていたわけです。兼職規定に、そういうところでは当たらないのではないか。ずっと何にもなかったのですよ。今回初めてなもので、でも新しいそういう見解が出るのなら、それは従いましょうと。お金はもちろん返しますし、あと理事の問題については、まだ理事会がありますので、皆さんと協議させてもらいますという話です。実は、私と私の義理の父親とが当時私財を、私財をというとオーバーですが、一緒に設立した理事会なもので、ずっと代々やっていた、そういうことになったわけでございます。
(問)確か、理事長は名誉理事長のようなものだと、以前何かおっしゃっていたと思うのですが。
(答)名誉理事長というよりも、形は理事長という形をとっています。理事長代行の人がいまして、私は現地にいませんから、処理しておりません。それで、この前は忘年会です。忘年会と敬老の日と決算に行きまして、あるじゃないですか、シナリオを書いてくれたのを読んで、まあ宴会係。春が創立記念日、秋が敬老の日、年末が忘年会、春が決算、この4回ですね。この行事ごとに行って、それでお話をしたり、私は慰問に行っているわけです。だから、はんこももちろん持っていませんし、現地で実情は現場のスタッフがやっているのです。ただ、お金を借りるときは私が保証人になるということで厚生労働省に言われて、それは大昔ですが、やったことがあります。
(問)これは問題がないという御認識だったのでしょうか。
(答)そうです。
(問)改めて、そういう抵触するおそれがあるということでしょうか。
(答)そうですね。問題があるといったら、申告書も添えて出さないですから。びっくりしたのですよ。
(問)それは理事長という職が、実際には常勤でもないし、そういうことで問題がないだろうという御認識だったのですか。
(答)今さっき言いましたように、三原市長のときもこれは兼職禁止です。通産政務次官のときも兼職禁止だったと思うのです。そのときも同じような実は報告しているのです。だから、今回もと思ってということ。対応すべきことはちゃんとしなくちゃいけないと思っております。
(問)久間防衛大臣の原爆投下についての発言について、改めて恐縮なのですが、どのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。
(答)今大変問題になっていますからね。正直なところ、久間大臣の真意がどこにあるかというのは立ち入って議論したわけでもないのでわかりませんけれども、私も広島生まれで、広島で育っているわけですから、広島ではそういう発言もするのは非常に問題であるというように、私も体中にたたき込まれて今まで生活してきたわけで、どんな理屈とか大義名分があっても、核を是認するような発言は厳に慎むべきだし、そうあるべきだということが私にとってのバックボーンになっております。
(問)久間大臣の発言に関して、今日の閣議なり閣僚懇談会で、総理から何か発言はありましたでしょうか。
(答)そういう個別具体の話ではありませんけれども、選挙も国会も終わって選挙戦のムードが高まってきているので、皆さんお互いに、気をつけましょうという言い方じゃなかったけれども、選挙の目的に沿って発言をしましょうというニュアンスだったと思います。そういう発言はありました。
(問)それは閣僚懇談会ですか。
(答)そうです。閣僚懇談会です。
(問)大臣御自身の選挙、改選も控えているのですが、その点は、今回の久間大臣の発言は選挙に影響がするとお思いでしょうか。
(答)有利になるとは思わないです。直接は影響があるとは思えないし、私の考えとも違うし、内閣の考え方とも違うし、極めてこの話は、もしそうだとすれば、久間大臣の問題であろうと。私は今回の公約ですか、私のビラを見てもらったらわかると思うのですが、あの中で憲法のけの字にも触れていないので、かえって不思議なくらいですから、そういう風土で育ってきたのですよね。

(以上)