溝手大臣記者会見要旨 平成18年11月17日

(平成18年11月17日(金) 9:13~9:22  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

閣議については、警察・防災に影響のある中身はなかったと思います。

2.質疑応答

(問)松本京子さんの拉致被害者認定についてですが、昨日、警察庁長官から「警察庁としては断定」という話もありましたけれども、今後、どのようなスケジュールになりますか。
(答)少し雑音が入ったみたいですが、我々としては淡々と事務を進めておりました。今日の午後4時にでもしっかり官邸筋の立場から発言があるはずです。3時メドで警察庁から発表があるのではないかと思います。説明しにくいけれど、正式には、総理が決めたときに日本国として発表するということになっているようです。
(問)先日、安倍総理が尾身財務大臣に災害対策の補正予算の資料を出されましたけれども、大臣として、災害対策に必要なものとしてどのようなものをお考えですか。
(答)復旧を担当している国土交通省、あるいは農林水産省関係の予算の話がありました。防災担当相としては特にありません。
(問)先日、広い地域で津波警報が発令されましたが、地方自治体の住民への対応については。
(答)大体うまくいっていると思いますが、完璧ではない。もう少し啓発をしていかないといけないという印象は持っております。
(問)松本さんの件ですが、認定に至ったこと自体については、どのような御所感をお持ちでしょうか。
(答)よかったというか、やっとという感じです。たくさん他にも案件が残っていて、いろいろなところで(捜査を)していたようですが、最終的に、不安定要素や不確定要素が、いろいろ出ている中でここで認定した方がよいのではないかという決断を、警察庁当局としてしなくてはいけない。その詰めのときには、1つ何か飛び越えなければいけない。そして、やはり彼女は拉致されたのだと。(判断するに至ったのです。)新聞などで出ていましたよね、テレビですか。「拉致ではないか」と。(判断できる具体的な話が)いろいろありますから難しいことが。
(問)今回判断するに至った大きな決め手というのは、何でしょうか。
(答)拉致された、無理やり。(という点です。)そこが構成要件です。自発的に行ったとか、そのようなことではないということで断定したということです。現地にいることが分かっていましても、拉致されて帰って来た人を見ていますと、いろいろあります。洗脳されている時は確信が取れにくい。いずれにしても決めるときは、右か左かリスクがあるところでは。
(問)判断に至っては、かなりデリケートな面があるといいますか、判断を迷う余地が残るということはないのですか。
(答)そのようなことはなく、内部でしっかり押さえて、(判断が)収まったということです。

(以上)