大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年9月14日

(平成19年9月14日(金) 9:22~9:30  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日、閣僚懇で幾つか審議いたしましたが、最終的には審議されたものを官房長官が総理のところにお持ちして決裁を仰ぐということになりますので、閣議決定というわけではありません。
 審議しましたのは、厚生労働白書について。それから、100歳の高齢者に対するお祝い状及び記念品の贈呈について。100歳の方は1万7,778名おられて、女性が1万4,909名なのだそうです。それから、ミャンマーにおけるポリオ予防接種実施に関する緊急無償資金協力について。以上です。
 今日は、閣僚懇談会という形で審議がなされました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)閣僚懇で、総理の現状の病気の御状況などについて官房長官から説明はございましたか。
(答)いえ、特にありませんでした。
(問)その他、閣僚から総理のことを巡る御発言というのは。
(答)いえ、ありませんでした。
(問)原油価格がここのところ上がっておりますが、こういった状況が今後も続くと見ておられるかどうかということと、日本経済への影響についてどのような御見解をお持ちか、お聞かせください。
(答)原油価格は、投機的マネーによる部分もかなりありますので、短期的には上がったり下がったりという状況が続くと思います。懸念しながら見ています。長期的には、全体的な需給バランスによりますので何とも申し上げられませんけれども、これからも原油価格が足元の経済に及ぼす影響というのは、引き続き注意していかなければいけないと思っています。特に中小企業の収益に関しては、原油、素材価格の値上がりが影響を与えていると考えられますので、十分に注意して見ていきたいと思っています。
(問)安倍総理大臣が辞意を表明しまして、入院となりましたが、相変わらず党内や各会派からは無責任だという批判が強まっています。これについて、大臣としての受け取めはどのようなものですか。
(答)総理は本当に苦渋の決断だったのだと思っています。
 総理の口からはありませんでしたが、官房長官その他言っておられるように、私も総理の健康状態を一番心配しておりました。参議院選挙の後から執務室でお目に掛かる度に、健康状態は気になっていましたし、オーストラリアへの外遊の直前に諮問会議のレクで入りましたけれども、本当に健康状態が心配で、出張に出られて大丈夫だろうかと思ったくらいでしたので、恐らくそれは大きな要因だったのだろうと思っています。
 安倍内閣は続いていますので、一刻も早く回復してほしいと思っています。
(問)健康状態が心配だと仰いましたが、それはもう見て分かるような状態だったんでしょうか。
(答)分かると言いますか、それはもう感じる、こちらが心配だなと感じていました。
(問)差し支えなければ、どういった点からそういうことがお感じになられましたか。
(答)痩せておられましたし、お顔の様子からも強い疲労感が窺われました。
(問)記者会見等でのやり取りを見ていますと、言葉を選ぶというように大臣は先般の会見で仰いましたが、明らかに反応が少し遅いというか、おかしいと思われる部分もありましたが、何かそういうやりとりの中でおかしいなと思われたことは。
(答)いえ、執務室で諮問会議のテーマなどをお話ししている時は、それはありませんでした。
(問)また体制が変わることになりますが、諮問会議のあり方や話の進め方への影響などについては、今後はどのように考えていらっしゃいますか。
(答)先のことは今の時点では何とも申し上げられませんが、「骨太2007」を実行していくことは、日本経済にとって不可欠だと信じていますので、これは粛々と進めていただきたいと思っています。
(問)それは、どなたが次のリーダーになられてもということですか。
(答)はい。
(問)総理の辞任で、今回の内閣改造から1カ月足らずで今の内閣がなくなってしまうということになるわけですが、それについての率直な思いというか、お考えはどうでしょうか。
(答)まだ安倍内閣は続いておりますので、まだその考えはまとめるに至っていませんが、今週は代表質問、来週は予算委員会の予定でしたので、今の状況はスケジュールも心の中もぽっかり穴が空いたような感じがします。気を取り直して、バトンを渡すまでは走り続けなければなりませんので、これまでやってきたことをしっかりと引き継げるように、あと10日ぐらいですね、やっていきたいと思っています。
 地域力再生機構や、諮問会議でご提示するはずの選択肢といったものの重要性は変わりませんので、少しでも進めて引き継げるように作業をしていきたいと思っています。
(問)第一報を聞いた時の思いというのは、残念だなとか悔しいなとか、そういう思いはいかがでしょうか。
(答)まずは呆然としたということですね。大変無念だなと思っています。
(問)諮問会議の議論も、これでまたかなり遅れることになると思われます。年内に結論を出さないといけない部分があると思うのですが、今後の議論の遅れというのを心配されているところはあるのでしょうか。
(答)心配しています。予算編成の基本方針は11月末に出さなくてはいけませんし、「骨太2006」で書かれたことで年内に筋道を立てると、特に歳出改革の裏付けとなる制度改革のようなものですね。そういうものは進めていかなければなりませんので、遅れるかもしれないというのは当然懸念しております。次の担当大臣が努力してくださると思いますが、その意味でも、この10日間も無駄にしないで、事務方と今の民間議員とで少しでも議論を進めていきたいと思っています。

(以上)