大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年4月10日

(平成19年4月10日(火) 9:10~9:12  於:衆議院議員食堂前ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、ソロモン諸島における地震、津波災害に対する緊急無償資金協力について、厚生労働大臣から、日中韓3国保健大臣会合について御発言があり、最後に農林水産大臣から緑の募金運動に対する協力の依頼がありました。
 閣僚懇談会では格別の御発言はありませんでした。
 閣議の報告は以上です。
 諮問会議は今週はありません。来週の17日と20日の2回開催して、生産性加速プログラムについて集中的にご審議いただくことにしております。テーマは、それ以外のテーマとして何か加えるかどうか確定しておりませんので、決まりましたら報告いたします。
 以上です。

2.質疑応答

(問)先週、DIを受けて内閣府として基調判断が弱含みということでしたけれども、これを踏まえて今の景気認識についてまず伺いたいと思います。
(答)景気の基調は変わらないと見ております。ただ、当該月の速報公表時に一致指数が2カ月連続50を切ったのは2004年の8月から12月以来なのですね。(注:速報以降の元データの改定などを反映させた現時点の系列では、2004年9月から12月に4ヶ月連続、その後、2006年2、3月に2ヶ月連続で一致指数が50を切った。)まさに、この時は踊り場だったわけで、その意味では一致指数が2カ月連続50を切ったことには注意が必要だと考えています。
 ただ、2004年8月からの状況を考えますと、あの時は中国向けの輸出が明らかに落ち、ITの生産調整が起こりました。それから皆さんも御記憶かもしれませんが、地震や、毎週のように台風が来ていまして、消費が非常に落ちたのですね。したがって、生産、輸出、消費の3つが落ちた、踊り場という状況であり、今とは大分違うと考えています。生産も1、2月は、やや弱い状態ではありますが、3月の予測指数はプラスになっておりますし、輸出はそれほど悪くはありません。春節の影響でやや攪乱されておりますけれども、それほど弱い状態ではない。
 消費は逆に底を打った感がありますので、2004年の踊り場と状況は大分違うと見ています。したがいまして、もう少し3、4月の様子をしっかり見ていきたいと考えています。
(問)今の大臣のお言葉の中に、消費は底を打ったというお話がありましたが、これまで大臣は消費については弱い動きが見られると繰り返し仰っていましたが、消費について最近の指標を見てどうご認識ですか。
(答)少し明るくなったなと。1月、2月、家計の消費がいい数字が出ております。ただ、これも再々記者会見で申し上げていますように、1月の数字がやや攪乱的で、この数年、少し高く出る傾向がありますので、もう少し様子を見ないと分からないなと思います。ただ、景気ウォッチャーも比較的消費がいい状況で、外食ですとか消費関連の非製造業がやや良いですから、少し明るい兆しが出てきていると思います。
 一方で、賃金が上がっていませんので、本当の意味で消費が強くなったとはまだ見ておりませんけれども、底打ち感はあるなと見ています。

(以上)