大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年2月2日

(平成19年2月2日(金) 8:41~8:45  於:衆議院議員食堂前ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今朝の閣議では、2月7日の北方領土の日ということで、高市大臣から御発言がありました。
 閣僚懇談会では、ごみ不法投棄対策について、環境大臣、総務大臣から御発言がありました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)次回の諮問会議の日程等は、決まりましたか。
(答)来週は開かれません。その次の週に開催する方向で、今調整中です。決まり次第ご報告いたします。
(問)成長力底上げの関係で、昨日お答えいただけなかった件ですけれども、いわゆるワーキングプアと言われている方々とは、日本において、要するにどういう方々で、どういう状態に置かれているかについての現状認識を、数字は結構ですので、大臣なりのお言葉で少しお願いできますか。
(答)ワーキングプアは、アメリカで言われている言葉ですが、定義をまずしっかりする必要があると思っています。その定義をはっきりさせた上で、どれぐらいいるのか、これからできる範囲の数字で確認していきたいと考えています。
(問)数字も問題だと思うのですけれども、なぜワーキングプアの問題が起きているのかについては、どのようにお考えですか。
(答)特に日本の場合は、新卒時に正規社員の職がありませんと、その後も安定した雇用が得られない。安定した雇用が得られないと、能力形成の機会もないということで、悪循環に陥ってしまう、それが一つの大きい原因だろうと考えています。
(問)新卒でなければだめというのは、企業の姿勢の方にかなり問題があるのではないかと思うのですが。
(答)日本では、長い間、新卒採用が主流だったわけですね。これは、これまでの雇用を大事にする在り方とも裏腹で、過剰な雇用を縮小する過程でなるべく雇用をカットせず労働力を減らしていく、つまり新卒を制限する形で雇用調整を行ってきたと。その一方で、 誰の責任というよりも、新卒採用は日本が長い間、労働市場の中で採られてきたシステムだと思うのですね。今は大きく変わってきてはおりますが、そういうものが複合的に影響しているのだと思っています。
(問)この間の不況で、企業が立ち直るためにリストラを進めたと思いますけれども、それが原因だったという認識はないのでしょうか。
(答)3つの過剰を解消する過程の景気回復でしたので、それが一つの原因にはなっていると思います。
   ただ、ここへ来て雇用不足感が高まってきておりますので、企業がこれまではコストとして捉えてきた人件費を、投資として人材育成にシフトしてきている動きも見えていると見ています。

(以上)