大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年1月26日

(平成19年1月26日(金) 9:47~9:55  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。

 本日の閣議ですが、ゴラン高原、コンゴ、東ティモールの国際平和協力業務について、それぞれ関係閣僚から発言がありました。消費者物価指数について総務大臣から発言がありました。

 また、公共調達の適正化について、財務大臣、国交大臣、総務大臣から閣僚懇談会で発言がありました。

 閣議と閣僚懇談会の御報告は以上です。

 私の方からは、月曜日の諮問会議は、時間が1時間15分です。やや時間がタイトですけれども、大きく3つの議題で行いたいと考えています。

 1つは、平成19年の諮問会議の課題について、私の方からペーパーを説明して議論していただきます。

 2つ目は、渡辺大臣においでいただいて政府改革として公務員制度改革と政策金融改革について審議いたします。

 3つ目の議題として、マクロ経済運営について議論いたします。これは、内閣府から当面の景気状況を説明して、日銀から中間レビューをご説明いただいて審議いたします。

 諮問会議については以上です。

 それから、国会で御承認が頂ければ、今夜からダボスに出張して、1月27日朝のグローバル・エコノミック・アウトルックというセッションに出席する予定です。国会の御承認が得られ次第、皆様には概要をお配りいたします。

 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)消費者物価指数が、生鮮食品を除く総合指数で前月比0.1%の下落、前年同月比0.1%の上昇となりましたが、大臣はどのように評価されていますか。
(答)概ねゼロ近傍ですね。コアコアにつきましてもマイナス0.2%いうことで、0.1%下がっております。概ねゼロ近傍ということで、状況にはそれほど変化がないと見ています。
(問)諮問会議の関係で、渡辺大臣から政府改革について御説明があるということですが、改革案のようなものは出るのでしょうか。
(答)前回、公務員制度改革は佐田大臣の時においでいただいて議論しています。その時いろいろ議論がありまして、それを踏まえて年明けまたここで審議したいということで終えております。渡辺大臣に代わられて、渡辺大臣がお考えの公務員制度改革の大きいプランが出るのだろうと思っています。

 民間議員は、前回ペーパーをお出しいただいておりますので、今回は民間議員ペーパーは予定しておりません。
(問)諮問会議でのマクロ経済運営の議論についてもう詳しくいただけますか。どういう議論になりそうなのか。
(答)どういう議論になるかは分かりませんが、内閣府と日銀からそれぞれマクロ経済の現状をどう見ているか発表があります。それ以外に何らかの民間議員ペーパーが出るということは、今の時点では聞いていません。
(問)消費者物価指数について、コアコアも前月と比べまして、若干とは言え少し下がっていますし、コアも若干下がっているということで、なかなか物価上昇の足取りが重いなという印象を拭えないのですけれども、そういう観点からいかがでしょうか。
(答)コアコアを見ますと、9、10月はマイナス0.4%で、11月でマイナス0.1%になって、ここでマイナス0.2%ということで、傾向的には少しずつ上がっているのかなと思っています。ゼロ近傍で一進一退という感じですね。
(問)デフレ脱却に向けて一歩前進したと今回見ることができるのか、それともなお足踏みを続けていると見た方がいいのか、そこはいかがでしょうか。
(答)まだCPIが出ただけですので、他の指標も見ながら見ていきたいと思っています。CPIだけでは判断できないと思います。
(問)先程、消費者物価について、おおむねゼロ近傍にあると仰ったのですが、今までもエネルギーとか特殊要因を除くと概ねゼロ近傍にあるけれども、全体としては上昇しているという評価だったと思うのですが、そこが今回判断を変えられたということでしょすか。
(答)いえ、生鮮食品を除くコアについても、9月0.2%、10月0.1%、11月が0.2%、12月が0.1%ですので、これも若干プラスでありますが、ゼロ近傍をずっと推移していると見ています。
(問)日銀の利上げの関係でお伺いしますが、大臣はこれまでデフレに逆戻りしないか懸念を示されていましたが、今回のCPIを受けて、2月には日銀金融政策決定会合がまたありますが、どのような認識をお持ちでしょうか。
(答)まだCPI出ただけですので、全体としてどうかという状況は全く判りません。いずれにしましても、デフレは本当に長く続いて、傾向としては脱却に向けて、ゼロ近傍に向けてGDPデフレーターも、コアコアCPIもゼロ近傍まで来ておりますので、今後は同じように後戻りしないかどうか見ていきたいと思っています。
(問)政府系金融機関の改革について、諮問会議でどのような議論がされるのでしょうか。
(答)今日の時点では、今法案が作成中と聞いていますので、現状がどうなっているのか、1つになる金融機関については渡辺大臣から、それ以外の機関については、経産大臣、財務大臣、総務大臣が御出席ですので、それぞれの担当大臣から簡単にご説明いただきたいと思っています。民間議員ペーパーの提出は想定していません。これも前回民間議員からはペーパーを出して、また必要に応じて議論をしたいということで終えていますので、その続きの議論になります。

(以上)