大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成18年10月3日

(平成18年10月3日(火) 9:16~9:23  於:記者会見室)

1.発言要旨

本日の閣議についは、一般案件、人事案件がありましたが、私の方からは特にありません。
 その後の閣僚懇談会で、官房長官の方から、安倍内閣の情報発信強化について、これまでのメールマガジン、タウンミーティングの充実に加えて、新たに政府インターネットテレビを通じて安倍総理が自らの考えを直接語りかける「ライブ・トーク官邸」を始めることとしている旨御発言がありました。これについては、明後日5日に安倍内閣メールマガジンの創刊準備号を配信し、また政府インターネットテレビ、官邸ホームページをリニューアルする予定だということが付け加えられました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、日銀短観が発表されましたが、これを受けて大臣の景気の現状認識をお伺いできればと思います。
(答)日銀の短観については、景況感の強さが確認されたというように見ております。ただし、先行きの数字が若干下がっていますので、やはりアメリカ経済の動向、それからクリスマス商戦に向けたITや生産の動向など注意深く見守っていきたいと思っています。
(問)関連して、日銀の追加利上げの観測が浮上しています。これについて、大臣の御認識をお願いします。
(答)これについては、日銀が今回の短観の数字も踏まえて適切に判断なさるものと思っております。
(問)短観で、大企業の販売価格が大分上昇してきていますが、物価についての認識はいかがでしょうか。
(答)物価は、特にエネルギー価格が上昇要因になっておりますので、これを注意深く見守る必要があります。ただ、原油価格は、足下では少し下落してきておりますし、これがどう影響してくるか見てまいりたいと思っています。
(問)諮問会議の関係で、4人の民間議員の方々との意見交換や、アジェンダの策定に向けた作業というのは、今、どのような状況でしょうか。
(答)今、御一人御一人と少しお目に掛かって話をしている段階です。まだ、キヤノンの御手洗会長がミッションでヨーロッパに行っておられますので、全員とお目に掛かることはできておりません。アジェンダ設定にはまだ入っておりません。
(問)1回目の諮問会議の時期的な目途というのはいかがでしょうか。
(答)御手洗会長がお帰りになって、総理も含めた日程調整に入らなくてはいけません。今、事務局ベースで調整中です。
(問)御手洗さん以外の3人の方とお会いになった御感想とか、どのような御決意を語られていたとか、どのような要望が出たとか、現時点でお話しいただけることがあれば教えてください。
(答)まだ丹羽会長にはお目に掛かっておりません。今日お目に掛かる予定です。今までお目に掛かった御二人については、それぞれ諮問会議の歴史の1ページを一緒に作っていこうというマインドを共有できていると思っています。
(問)先週土曜日にテレビ出演なさった際に、法人税を上げるのは好ましくないという御発言があったと思うのですけれども、逆に安倍内閣の成長路線の中で法人税を下げることについて、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)総理も国際的な状況を見ながら、競争要因が阻害されないようにということは仰っておられますので、その観点から例えば減価償却制度といったものを見直すことは考えられると思っております。ただ全体として法人税率をどうこうするということは、まだ検討しておりません。
(問)諮問会議でも。
(答)これから民間議員の方や他の議員の方とアジェンダ設定していきたいと思います。
 土曜日のテレビで申し上げましたのは、所得税、消費税、法人税のバランスについて御質問がありましたので、少なくとも法人税に関しては、国際競争の観点から考えていかなくてはいけませんので、税負担の増加ということは望ましくないと申し上げました。

(以上)