受賞者代表挨拶


第10回みどりの式典 受賞者代表挨拶

>三井 昭二 三重大学名誉教授

 第10回みどりの学術賞受賞者および緑化推進運動功労者を代表してお礼のご挨拶を申し上げます。

 わが国の森林の割合はおよそ7割を占め、先進国のなかではフィンランド、スウェーデンとともに、「みどり豊かな国」となっています。このような森林の維持は、先人たちによる英知と努力の賜物だと思います。

 近年では森林が手入れ不足になっていますが、都市の人たちが森林ボランティアや林業就業者として加わるようになり、山村の人たちにとって大きな励みとなっています。私は、このような協力と連携で山村や林業が元気になることを切に願っています。

 学術賞受賞者の井上勲先生は、地球に酸素をもたらした藻類の進化の研究から、生物の多様性を生み出したメカニズムを解明する上で大きな役割を果たされ、現在は藻類バイオマス・エネルギーの大規模実証プロジェクトで中心的に活躍なさっています。

 また、緑化推進運動功労者の皆さんは、それぞれの地域で、長年にわたり、みどり豊かな自然を守り、また作り出すことに努力して来られました。

 私たち一同は、この度の熊本の大災害を受けて、改めて自然と人間との上手なつきあい方を模索しながら、みどり豊かな自然を守り、創造して参りたいと存じます。

 私たちの研究や活動は、多くの方々に支えて頂いたおかげだと思います。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。

 本日は誠にありがとうございました。