外国人向けクールジャパンフォトコンテスト2024受賞結果

クールジャパン海外動画コンテストイメージ

外国人向けクールジャパンフォトコンテスト2024の結果につきまして、以下のとおりお知らせいたします。

審査概要

  1. 応募件数:243件
  2. 受賞件数:13件
    • BEST 1件
    • EXCELLENT 2件
    • GOOD 10件

審査員

櫻井 亮太郎(審査委員長)株式会社ライフブリッジ 代表取締役

仙台市出身。英国リッチモンド大学を卒業し、10年間の海外生活を経験。帰国後、外資系銀行や証券会社でキャリアを積み、故郷仙台にて株式会社ライフブリッジを設立。全国でインバウンド人材育成に特化した研修・講演を行う傍ら、YouTubeチャンネル「Ryotaro's Japan」を開設し、数多くの観光プロモーションに携わっている。

えなこ クールジャパン広報大使、コスプレイヤー

クールジャパン広報大使も務める、コスプレイヤーのえなこです。「コスプレ」というジャンルは、まだ文化としては新しいものではございますが、既に海外のファンの方も多く、今後のクールジャパンの活動としても注目して頂けるジャンルになると思っております。この度は皆様のご投稿で、日本の沢山の素敵な景色や、今まで知らなかった日本の良い所を知る事が出来、とても嬉しかったです。素敵な景色がある日本をアピール出来るお写真を見て、世界中の方が足を運んで下さると良いなと思いながら、審査員を務めさせて頂きました。

東谷 彰子 ORIGINAL Inc. 取締役副社長/タイムアウト東京副代表/OPEN TOKYO編集長

幼少期はマニラで、中学高校はバンコクで過ごす。 1996年に帰国し、早稲田大学教育学部英語英文学科に入学。卒業後はTOKYO FMに入社。1年間の秘書部勤務を経て、ディレクターとして多様なジャンルの番組制作を担当。2010年1月、ORIGINAL Inc.入社。タイムアウト東京コンテンツディレクターとして、取材、執筆、編集、企画営業、PRなど幅広い分野で活躍。国内外にアーティストから学者、スポーツ選手まで幅広いグローバルなネットワークを持つ。企業や省庁、自治体向けの高品質な多言語対応は高い評価を得ている。

毛 丹青 神戸国際大学 教授

中国北京生まれ。作家。神戸国際大学教授。中国社会科学院哲学研究所助手を経て、三重大学に留学。商社勤務などを経て執筆活動を行う。日本文化を紹介する雑誌『知日』を北京で創刊後、留学生たちが描いた日本の姿をまとめた雑誌『在日本』を上海で創刊。村上春樹や又吉直樹の小説などを多数翻訳。著書に『にっぽん虫の眼紀行』(文春文庫)などがある。

結果発表

BEST

A night in Omoide Yokocho

  • Instagramアカウント : dsmgenerations
  • United States of America
2024年2月に、長い間楽しみにしていた、国際的に有名な「思い出横丁」を訪れました。東京を訪れるのはこれが2回目で、この街の文化を象徴するこの場所を体験できることにとてもワクワクしていました。この路地に漂う香り、味、音、そして景色は、私たちの記憶に永遠に刻まれることでしょう。あの夜の写真を見るだけで、焼き鳥が炭火で焼かれる香ばしい匂いがよみがえってくるようです。
審査員コメント
櫻井 亮太郎

日本の横丁の魅力を凝縮した一枚。怪しげな提灯で着飾った朱と黒の世界に迷い込む。「さて、今日はどの店に入ろうか」。そんな会話が聞こえてきそうだ。日本という国の異国情緒が上手に表現されている一枚。

えなこ

私たち日本人にとっては特別な場所でもなく、よく見る飲屋街の日常ですがだからこそ海外の方に見てもらいたいと思いました。

東谷 彰子

思い出横丁の雰囲気をよく捉え、この場所を探索する際に出会うであろう夜の賑わいとエネルギーを感じさせます。

毛 丹青

光と影が思い出横丁を奥深く見せ、どこからか酒の香りが漂ってくるような気がする。これは非日常的な光景だったかもしれないが、しかし、それと同時にこれ以上ないほど日常的な日本でもある。

EXCELLENT

„Lemons and oranges of Setoda“

  • Instagramアカウント : Diana
  • Germany
この美味しそうな写真は、2023年3月に広島県瀬戸田の「しおまち商店街」で撮影されました。
瀬戸田(そして広島全体)はレモンやその他の柑橘類で有名で、その種類の豊富さには本当に驚かされました。特に瀬戸田では、地元の人々が愛情と努力を込めて作物を育てているのを感じることができます。民家の前に小さな箱が置かれ、中には新鮮なオレンジやレモンが袋に詰められていて、100円や200円を支払えば自由に持ち帰れるようになっているのを見かけました。
写真に写っている商品を販売している素敵な店主の方ともお話ししましたが、最初にしてくれたのは、自分の育てたオレンジを剥いて試食させてくれることでした。そして、彼女の日常についてたくさん語ってくれました。
この訪問は本当に素晴らしく、瀬戸内海のユニークな食文化のひとつを体験する貴重な機会となりました。
審査員コメント
櫻井 亮太郎

「日本にはこんなに多くの柑橘類があるのか!」と、海外の人々を驚かせるような一枚。写真からは良い意味で圧倒されるような迫力が伝わってくる。さらに、店主との温かい交流が感じられるキャプションも魅力的だ。真正面からの構図も良いが、もう少し近づき、斜め下からのアングルで撮影すると、より迫力が増し、柑橘の豊かさが一層際立つだろう。

えなこ

地元の方からその土地の名物のお話を聞いて食べる、日本ならではの交流文化だと思います。思わず私も行きたくなりました。

東谷 彰子

日本の印象的な果物の多様性、特に柑橘類の豊富さを美しく強調しています。新鮮で高品質な果物からつくられる加工品も魅力的です。

毛 丹青

みかんを見ると日本の新年を思い出し、その色合いにはお祝いの雰囲気が溢れている。それを育てる人々の労苦を考えると、すべてを大切にすべきだという気持ちが湧いてくる。日本的な日常の一場面だ。

Jihanki in the Snow.

  • Instagramアカウント : momme.96
  • Italy
厳密には「食べ物」ではないかもしれませんが、自動販売機は間違いなく現代の日本文化の一部です。最近では『パーフェクト・デイズ』(ヴィム・ヴェンダース監督、2023年)に象徴されるように、その圧倒的な存在感と多種多様な商品が、日本人だけでなく外国人の関心も集めています。それでいて、まるで現代版の侘び寂びのように、控えめなモダンさが周囲の景観に見事に溶け込んでいます。
審査員コメント
櫻井 亮太郎

この一枚は、自動販売機がまぎれもなく日本の食文化の一部であることを改めて実感させてくれる。冷たい飲み物だけでなく、温かい飲み物まで提供し、どんなに離れた田舎でも変わらず存在するのは、日本ならではの風景だ。雪が降りしきる寒い日でも、凛と佇みながら役目を果たし続けるその姿に、思わず「頑張れ」と声をかけたくなる。

えなこ

日本では当たり前に存在している自動販売機が観光地でもない駐車場の横に設定されている、ただそれだけの場面なのに海外の方の非日常になるのが面白いと思いました。

東谷 彰子

自動販売機は日本を象徴する要素の一つであり、多様な飲料とユニークな食品などを提供することが知られています。この雪景色の写真は、日常の便利さがその周囲の環境と調和している様子を示す素晴らしい例だと思います。

毛 丹青

自動販売機は日本の象徴の一つだ。その数の多さと設置場所の広さは世界でもトップ。特に外国からの観光客にとって、自動販売機は表情を持っているように感じられる。何より雪景色の中でのその姿は特別に温かみがある。

GOOD

Dinner is served

  • Instagramアカウント : theyesmadnomad
  • Italy
狭い提灯が灯る思い出横丁の路地では、忍耐が美徳となる。店内と店外を隔てる壁は、同時に光と闇を分かつ境界線でもある。内側には温かな光が灯り、外側には冷たい光が漂う。その間で、地元の人々も旅人も、シンプルながら忘れがたい味を求めて列をなす。焼き鳥が炭火で焼ける煙の香ばしさと、夜のざわめきに包まれながら、その瞬間を待つのだ。これは単なる食事ではない。東京の魂の一片。そして、地元の人々が並んでいるのを見れば、それが本当に美味しいものだとわかる。
審査員コメント
えなこ

令和になっても変わらない、日本の古き良き日常が切り抜かれていて情緒を感じました。

Tsukiji Hitachiya. Essential washoku kitchenware.

  • Instagramアカウント : foodsaketokyo
  • United States of America
伝統的な日本の台所用品。土鍋のご飯釜、蒸し器、鉄瓶、鰹節削り器、おろし金、わさび用の鮫皮おろしなど、さまざまな道具があります。
審査員コメント
櫻井 亮太郎

日本食文化を支えるジャパニーズキッチンウェアの多様性と美しさが、この写真とキャプションからしっかりと伝わってくる。道具一つひとつに職人のこだわりや歴史が感じられ、視覚的にも惹きつけられる魅力がある。ただ、ワイドレンズで撮影しているため端が歪んでしまっている点が惜しい。より洗練された印象を出すなら、倍率を1.0で撮影し、床をあまり入れずにキッチンウェアだけをフレーム内に収めることで、より引き締まった印象的な一枚になるだろう。

Awara Onsen Ryokan Delights

  • Instagramアカウント : japonismo
  • Spain
旅館での滞在は、「トータルな体験」です。温泉でくつろいだ後は、浴衣に着替えて美味しい伝統的な夕食(そして朝食!)を楽しむことができます。あわら温泉は素晴らしい温泉で知られていますが、新鮮な魚介類や日本海の幸、そして周辺の畑で採れた野菜など、地元の食の質の高さでも評価されています。まさに至福のひとときです!
審査員コメント
毛 丹青

料理はテーブルの上ではなく、畳の上に置かれる。このような日本的な風景は、時として寺院に、時として料亭に、また時には日本の家庭の中に現れる。料理は生活の様式を表現している。意味深い一枚だ。

Master of Yakitori

  • Instagramアカウント : dsmgenerations
  • United States of America
2024年に訪れた日本・新宿の「思い出横丁」。その時の焼き鳥の味が、写真を眺めるたびに今も舌の上で踊っているように感じます。文化と感覚の記憶が詰まった、忘れがたい夜。その夜の写真や、炭火で焼かれる鶏肉の香りに触れるたび、まるであの場所に引き戻されるかのようです。 日本への旅は、私たち父と息子のチームにとって、旅の写真撮影を本格的に追求したいという思いをかき立てるきっかけとなりました。
審査員コメント
櫻井 亮太郎

焼鳥が一種のショーであり、匠の技によってそのショーが成り立つことがこの一枚からうかがい知ることができる。串を握る繊細な職人の指、腕ににじむ血管、仄かに赤く燃える炭、いつまでの見つめてしまう作品。

Sunset dining in Shiinamachi

  • Instagramアカウント : mattfrancis_jp
  • Australia
ダイナーたちは、美しい夕焼けの下、椎名町の魚波酒場で屋外ダイニングを楽しんでいる。
審査員コメント
毛 丹青

これはまるで映画のロケ地のような風景で、大都会の雰囲気や日常生活との調和においても、全く違和感を与えない。これも日本観光の大きな魅力の一つだ。

Thousand Year Aburimochi & Winter Breeze

  • Instagramアカウント : endless_panu
  • Thailand
日本で最も思い出に残っているレストランのひとつは、京都の「一文字屋和輔」です。 私たちは約2時間歩いて今宮神社を参拝し、1000年の歴史を持つ和菓子の老舗を訪れることができました。あの日のことは今でも鮮明に覚えています。 寒いけれど穏やかな日でした。お店の前には行列ができていましたが、人々はとても静かで礼儀正しかったです。焼かれた炭の香りがほのかに漂い、燻された餅の香ばしい香りと混ざり合っていました。私たちは店の前の席に座り、行き交う人々を眺めながら、新しく淹れたお茶をいただき、もう片方の手で燻された餅を食べました。それは美しいひとときでした。
審査員コメント
えなこ

日本ならではの和菓子とお茶、そして映り込んでいるメニューには海外の方にも分かりやすいように英語でも記載されていて、興味を惹きやすい写真だなと思いました。

Tea and Wagashi in Sumpu Castle Park

  • Instagramアカウント : waterbringer44
  • United States of America
これらは、静岡の駿府城公園内にある紅葉山庭園の茶室でいただいたものです。門で数百円を支払うと、このようなお茶と和菓子と引き換えられるスリップが渡されます。
審査員コメント
毛 丹青

抹茶は日本的な静けさを感じさせる。お茶や和菓子を楽しむだけではなく、その空間にいるすべての人々にも一種の静かな連帯感が生まれ、構図がとても美しいものだ。

A Moment of Tranquility

  • Instagramアカウント : l.e.l.a.v.i
  • Iran
心安らぐ、自家製抹茶を点てるひととき。
審査員コメント
えなこ

抹茶、茶碗、茶筅という日本を思い浮かべるものが綺麗に配置されており、写真の構図がとても良く魅入ってしまいました。

The Notable Japanese Soba in Odaiba

  • Instagramアカウント : mohammadfajrin
  • Indonesia
日本の伝統の独自性と、外国人の食事制限が融合。できたての冷たい蕎麦を扱いながら、つい夢中になってしまう。ハラールのつゆ(そう、これはハラール!)の旨味、アルデンテな食感の蕎麦、そして全体に広がる旨味のハーモニー。なんともよだれが止まらない体験だった。このお店はお台場ダイバーシティ東京プラザにある「信州そば処 そじ坊 」。
審査員コメント
東谷 彰子

蕎麦は、東京や日本を訪れる際に食べてほしい料理の一つです。この写真は、本格的なお蕎麦屋さんで楽しめるセットがよくわかり、良いと思います。

Night Alive

  • Instagramアカウント : aelen_altria
  • Russia
2024年7月、福岡。日本の食文化についての最も温かい思い出のひとつは、福岡でよく見られる「屋台」です。夜になると、福岡の川沿いに小さな屋台がいくつも現れます。仕事を終えた方たちは、焼きそば、ラーメン、焼き鳥の串をつまみに、一杯飲みながら語らいのひとときを楽しみます。屋台での夕食は、他の場所よりも自然と会話が弾むもの。誰もが仕事の役割を忘れ、リラックスした雰囲気になります。しかし、朝になると川沿いには屋台の痕跡は一切なく、すべて片付けられ、次の夜の準備が整えられます。この移動式の屋台文化は、江戸時代に発生した大火の後、木造の町に屋外で食事をするための空間が必要となったことから生まれました。現在、日本全国の多くの屋台は衛生上の理由で姿を消しましたが、福岡では街の独自の食文化として今も残っています。
日本は東京だけではありません。ぜひ、自由で魅力的な港町・福岡にも足を運んでみてください!
審査員コメント
東谷 彰子

福岡の屋台を撮影したこの写真は、街の活気ある食文化とその地元での根強い人気を美しく捉えています。また、私自身もぜひ訪れて体験してみたくなります。

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