新募金委員会募金趣意書
「野口英世アフリカ賞」基金のための御寄付の御願い
野口英世博士は、天性の忍耐力で世界的に名声をあげた、日本が世界に誇る医学者です。博士は晩年ガーナに渡り、黄熱病の研究に身を捧げる途上、黄熱病にかかり1928年かの地で亡くなりました。日本政府は、こうした野口博士の功績にあらためて光をあて、アフリカにおける医学研究または医療活動で卓越した業績を顕彰する国際賞として「野口英世アフリカ賞」を2006年に創設しました。
今、新型コロナ・ウィルスは世界中に未曽有の不幸と損害を与えています。それに加えアフリカでは、エイズ、マラリア、結核など多くの感染症が蔓延し、こうした事態に直面するアフリカの人々が、感染症の問題を克服するには、一歩一歩困難を乗り越えていく忍耐と、死を恐れぬ勇気、こうした野口英世博士の精神が求められています。この精神を「野口英世アフリカ賞」を通じて世界に広めることは、アフリカにとどまらず全世界の医学・医療の向上と、更には、現地アフリカで活躍する多くの人々や研究者の活動を支え、勇気づけています。
本賞は、アフリカの医学・医療活動分野の国際賞としてノーベル賞に匹敵するものにとの高い理想を掲げ、賞金は各分野1億円です。毎回2億円の財源が必要で、半分を国費、半分を皆様からの募金で賄っています。皆様の深いご理解とご支援のおかげをもちまして、昨年8月末時点で利息も含め5億2671万円の寄付がございました。本賞は、これまで3回(2008年、2013年、2019年)にわたって、野口英世博士の志と情熱を継ぐ6人の方々に授与されました。
本賞は、「アフリカ開発会議(TICAD)」の日本開催に合わせ5年または6年毎に授与されてきました。TICADは2016年からアフリカと日本で3年毎に交互開催となり、今般、本賞も3年毎の授与になりました。この変更に伴い、第4回(2022年予定)及び第5回(2025年予定)の賞は現在の募金残高(2億1671万円)で賄えますが、本賞が末永くアフリカと世界で野口英世博士の精神を伝導する灯火であり続けるために、今一度、本賞の趣旨に皆様のご理解とご賛同を頂き、何分のご支援をあらためてお願い申し上げる次第です。
2020年12月
募金委員会世話人会
募金委員会世話人会
代表世話人
細田 博之 | 衆議院議員 |
世話人
坂本 篤裕 武見 敬三 十倉 雅和 中川 俊男 |
日本医科大学理事長 参議院議員 日本経済団体連合会会長 日本医師会会長 (50音順) |