川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年10月1日

(平成24年10月1日(月) 12:05~12:17  於:会見室)

1.発言要旨

  11時半から臨時閣議が開かれまして、その席で辞表を提出してまいりました。総理からは、1年1か月にわたって内閣を支えて、しっかりと仕事をしていただいたことに対して、全閣僚に対しておねぎらいの言葉をちょうだいをいたしました。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事、共同通信から、在任期間を振り返ってですね、思い出に残っていることですとか、あるいは課題ですとか、心残り、やり残したことがありましたらお願いします。
(答)就任以来、というか、ここ数年ですね、民主党政権になる前に、皆さんのメディアを通じて、いろいろ事件や課題が報じられる中に、地方団体の財政の破綻に近い状況というのがよく報道され、もう一つは、医療崩壊ということだったと思います。そういう部分で、地方財政を、やはり健全に建て直すために、それを支える地方交付税を、どうしても、前年を上回る分で確保したいということが、就任直後からの、予算編成を含めてでは、大変苦労しながら、一定の確保ができたということだったと思います。
 もう一つはやはり、東日本大震災、これは、震災以降1年を経過した中から、どんどんと状況が変化をしてくる中で、地方の自治体の皆さん、住民の皆さんの暮らしの要請をどうしていくのかという課題、財政的なものと資金的なもの、これは、内閣の最優先課題でもありますし、総務省としても、いろいろ知恵を絞って、とにかく申し上げたのは、とにかく現地へ行って、実情を把握して仕事をするということを大前提にしようということでありました。
 それ以外で、というか、言い出せばきり無くですね、税と社会保障の部分でも、あるいは、例の子ども手当の地方負担、財政負担の問題含め、地方団体の要望、言い分と、財政当局、あるいは厚生労働省の思い、という部分を、何とか合意が得られるようにということで、最終的にはいろいろ整理し、議論を重ねることによって、国と地方の協議の場も含めて、信頼関係の中で合意が得られてきたということは、やりがいのあった仕事だというふうに思っています。
 情報通信も非常に、1年間だけでもすごい変化というか、発達をするということで、特にスマートフォンというのは、1年前に比べて別世界の、今、出しているというふうなことで、特にインフラの問題、あるいは電波の割当の問題等々、非常に時間が、悠長にしていられないという、しかし、トラブったら大変なことになるというふうな問題も、印象深く残っております。
 震災に関連して、南海トラフ含めてですね、国民の皆さんの防災への関心というのは、今もう、ものすごく高くなった中での消防の在り方というのも、非常に思い出深い問題であります。
 地域主権改革に関しては、皆さんの筆では、何か評判を、厳しく書かれているところもありますけれども、冷静に、2年前、1年前、今日と見ていただければですね、どれだけ地域主権が進歩しているのか、それぞれに難しい課題、国の在り方を変える課題でありますけれども、非常に、こうやると言って、乱暴にやって、混乱を起こしてうまくいかないということをしてはいけないと私は思っていましたから、丁寧に、本当に議論を尽くして、さっきの話も一緒ですけれども、そして、着実に進展させるということで、義務付け・枠付けもそうですし、一括交付金もそうですし、そして、出先の問題もですね、ほとんど不可能であろうと言われたハローワークに至っても、きちんとスタートさせることができた。三出先機関に関しても、役所間の調整がほぼ終わっているというのは、私流に言えば、大変な成果を上げたと、自分で滅多に言わないけれども、言っておきます。
 というふうに、それぞれですね、それから、沖北に関しては、北方はなかなか難しかったのですが、地道に、着実にではありましたが、沖縄に関しては40年の節目で新法を作り、そして、一括交付金化ということでの、地元の要望を最大限にいかした制度と予算が私のときにできたということは、知事さんとも、あと10年、復帰50年後に二人とも元気でいようねと。50年経って、10年前に苦労したけど、沖縄はここまで変わったかと。もう法律も要らないなというふうな時代ができるという、スタートを切れたというふうに思っております。そういう意味で、いろいろ言い出せばきりがないことでありますが、それぞれ、民主党政権の中で、今までの仕組みを根本から変えるということを、地味だったかもしれませんが、着実に、振り返れば、山の麓にいたのが、かなり山の中腹以上まで来ているというところまで、同僚の政務三役、あるいは役所の皆さん一体となってですね、進めてこられた、地方自治体の皆さん含めて、関係している皆さんとともに、一体でこられたいうことで、非常に充実感のある仕事をさせていただいたと思っております。
(問)朝日新聞の河口と申します。お疲れ様でした。まずは、新しい内閣が本日立ち上がるわけですけれども、川端大臣から御覧になって、かなり、次の選挙というのは苦戦が予想されますが、この辺りの政策を打ち出していって、積み上げていって、党勢を立て直していってほしいという、そういう、野田総理に対する、期待されるところというのがどの辺りにあるかというのをいただければと思うのですが。
(答)といいますか、民主党は今まで、長年にわたっての、自民党を中心とした政権でできなかった予算の配分の大変更とかですね、政策に優先順位を付けて、要するに、世の中に必要な部分を、予算を付けるんだという。そして、必要に、法律を、日の当たらないところを当てていくという基本的な理念の中で、それぞれに一生懸命頑張ってきているわけですから、選挙のためにということではなくて、一生懸命やっていったら、結果はついてくれば、それが世のため人のためであるということを、国民の皆さんが評価していただけるのだと思いますので、若干、やっていることが、よく伝えるということに、余り得意でないのかなと。地域主権改革をあれだけやっても、ああいうふうにしか書いてもらえないということは、反省として思っております。書いた人を前にして言うのも失礼ですが。という意味でですね、やはり、それぞれに総理がお考えになったメンバーであります。選挙も当然、この内閣で当然いつか解散をされるのだろうとは思いますけれども、民主党が政権交代で担っている国民への使命、この国を変えていくという使命をですね、明確に現れるような形で成果を上げていただきたいなというふうに思っております。
(問)京都新聞の小川です。この1年間のですね、何か、悔いるようなこと、何かこれをしておけばよかった、何か悔いが残ることがあれば。それと、あと、新大臣にですね、こういうことに気を付けて、こういうふうに進めてほしいというような、何かあればお願いします。
(答)難しいですね。悔い無くやってきましたので、別に後悔をしているということはありません。ただ、担当させていただいた仕事が相当多かったという部分では、もう少し時間があってほしかったという思いはありますけれども。それぞれに予定をしていた、例えば、通常国会に法律を出すというふうなことが至らなかった部分は、やはり残念だったことは事実ですし、ただ、丁寧にやる、乱暴にやれば出せたのかもしれませんが、後々見たときにということでいうと、九合目までぐらいの準備はできていたというふうには思っています。仕上げの段階に来ているというふうに思います。後任の方は後任の方のキャラクターでおやりになるのだと思いますが、私なりにやってきたことの思いは、いつか、近々の機会に引継ぎがあると思いますけれども、そのときにはしっかりとお伝えをしたいと思いますし、OBになりますので、何かでサポートできることがあれば、お支えをしたいというふうに思っています。
(問)すみません、あと、もう一点。この総務大臣の仕事をされたことで、政治家としてですね、川端先生が、何か新たに身に付けたというか、新たな視点ができたとか、そういうような、政治家として総務大臣の経験がどう今後生かされるのかとか、その辺りがもしあれば教えてください。
(答)そういう評価は、総務大臣をやって、川端もちょっとまともになりよったなと言ってもらえるかどうかは、皆さんに見てもらうことだと思いますけれども、私自身としては、非常に幅広く、タイトではありましたけれども、幅広い分野の、しかも、国の根幹に関わる制度も、予算も含めてですけれども、ということを、現場としてやらせていただいたことは、政治家としては大変ありがたかったというふうに思っています。
(問)ほか、よろしいですか。では、無いようですので、ありがとうございました。
(答)お世話になりまして、ありがとうございました。また、どこかで出会ったらよろしくお願いします。

(以上)