蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年3月1日

(平成23年3月1日(火) 10:26~10:35  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは、1点御報告がございます。
 今日、3月1日から自殺対策強化月間が始まりました。例年、3月が自殺者数が最も多いということもありまして、この月を特に強化をして、各省庁の連携を密にとって、お一人でも多くの命を救いたい、その思いで強化月間を始めてまいります。
 閣議の前に自殺総合対策会議を開催し、自殺対策タスクフォース、これは設置期限が1年間、3月31日までだったんですが、もう1年間延長することにしました。また、この月間で実施する各府省の取組を再度確認をさせていただくとともに、自殺総合対策大綱、これは来年の春をめどに見直しをいたしますので、その見直しに向けて、自殺対策推進会議において、諸施策の進捗状況を把握することなどを決定をしたところでございます。
 また、閣議において、私から各閣僚には、是非積極的な取組の御協力をお願いさせていただきました。
 今年の月間のテーマは、大切な人の悩みに「気づく」、「気づく」ということをテーマに掲げさせていただきました。関係団体、国、地方が一体となって、啓発活動、相談窓口の充実等を図ってまいりたいと思っております。
 とにかく「気づく」というのは、国が全員に強制的にお願いをできることでもございませんので、どうぞメディアの皆様方も報道等を通じて、気づくことの大切さ、一人じゃないんだ、孤独じゃないんだ、相談窓口があるんだ、大切に思ってくれている人がいるんだという部分で、是非周りに目を向けていただけるように御協力を私からお願いをしたいと思っています。
 報告は以上です。

2.質疑応答

(問)読売新聞、鎌田です。
 予算案が、今日と言っていいんでしょうか、衆議院を通過しましたけれども、蓮舫大臣、これまで重要性を強調してきましたけれども、所感をお願いいたします。
(答)今日未明、衆議院で予算案が通過、お認めをいただきました。本当に有り難いと思っております。ただ、参議院での審議もありますし、関連法案の審議も当然ありますので、まだまだここで一安心というわけにはいかないとは思っておりますが、引き続き国民生活を良くするための予算案でございますので、審議をいただいた上で、関連法案も含めて、野党の皆様方にも御理解をいただけるように、一閣僚として協力をお願いしていきたいと思っています。
(問)フジテレビの羽山です。
 先ほど関連法案も含めてというお話なんですが、実際に関連法案に関して、今現状として特例公債法案、あと、子ども手当法案も、公明党、また社民党も協力を現時点では得られない状況になっていて、通過が大変厳しい状況になっていると思うんですが、この現状について、大臣としてはどのように考えていますか。
(答)国会でお認めをいただきたいとお願いをしている立場において、見通しについて言及するのは適切ではないと思っています。ただ、ひたすら丁寧にその法案の内容の質疑を、説明をちゃんと取り組むことだと思っています。
(問)説明の部分に関しては、具体的にどういう説明が、今現状……。
(答)どの法案について言ってます?
(問)例えば、特例公債についてなんですけれども、実際に6月以降、国債を発行できない現状が出てくる可能性が出てきますが、それについて、それをどう理解してもらうべきかというふうに大臣は考えていますか。
(答)基本的には歳入法案でございますので、財源がなければ予算案というのはお認めをいただいても、どこかの時点で執行が厳しいことになると思っております。ただ、そうなると、最も影響を受けますのが、やはり国民の皆様方の生活を直撃ということになりますので、まずこの大きな問題については、与党も野党もなく、国家議員の皆様方、認識は共有させていただいていると思いますので、または、その関係担当大臣が審議にどのように臨むのかは、そちらの大臣に姿勢を聞いていただければと思います。
(問)テレビ朝日の辻井ですけれども、その関連で、昨日、小沢元代表に近い16人の議員の方々が本会議を欠席なさいましたけれども、そのことをどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)同じ政党の仲間だと思っていますので、非常に残念です。
(問)共同通信の岡です。
 それに関連して、処分が必要だとお考えですか。
(答)処分は、岡田幹事長を中心に政党として、必要か必要じゃないかも含めて御判断されると思います。
(問)NHKの島田ですけれども、子ども手当法案について、岡田幹事長が、所得制限を付けることも含めて、それから児童手当法の改正も含めて検討したいというような考えを示されていますが、大臣どのようにお考えになりますか。
(答)基本的には、子ども手当と児童手当は、その意味合いが私は違うものだと思っているんですね。ただ、現下の国会のこのような状況を考えて、法案がどういう形になるのか分からないときに、政府・与党として、どのような姿勢で国民生活に影響が出ないように努力をしていくのか、その中の一つの手段として、岡田幹事長がテレビの番組でお話になられたと思うんですが、いずれにせよ切り取られた発言の一部ですので、その真意を私から岡田幹事長には直接伺っていませんので、なかなか推察しかねるんですけれども、一つの選択肢としてお話になられたんだと思います。
(問)東京MXテレビの大森と申します。
 都知事選についてお伺いしたいんですけれども、神奈川県の松沢知事が出馬の意向を固めまして、今日、出馬の会見をする予定になっています。このことについて、大臣のお考えですが、関係もおありでしょうから、その辺のお考えを伺いたいんですが、よろしくお願いします。
(答)都民にとって選択肢は多いほうがいいと思っています。その部分では、立候補者、立候補予定者が多く手を挙げるのは、私は健全だし、いいことだと思います。
(問)それに関連してですけれども、民主党がまだ独自候補の擁立が決定していないという現状について、どうお考えですか。
(答)これまでも一貫して言っておりますが、民主党としてこの闘いから逃げるべきではない。当然、党としての候補というのは立てるべきだと思っていますし、東京都連並びに党とその話合いは進んでいるのではないかと思っています。

(以上)