枝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年5月11日

(平成22年5月11日(火) 9:35~9:48  於:第4合同庁舎642会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私の方から2点。一つは政府調達の関連について。政府調達全体について、高コストの構造や透明性について、事業仕分けの議論の一つのポイントでもあって問題となってきておりますが、昨日、官民競争入札等監理委員会、いわゆる市場化テストを実施して、個々の事業に関する改革の最前線で、旧政権以来経験を積まれている委員の方々と意見交換を行いました。御意見は多岐にわたっておりますが、今後の制度論、あるいは議論の進め方について有意義な問題提起、御示唆をいただきました。
 政府の役割のグランドデザイン、そもそも官で行うのか、民から調達するのかという考え方をより整理をした上で市場化テストを行った方がいいだろう。あるいは、現在の調達の問題について、予算で、何というんでしょう、議論がいつもされている、予算とコストとでは違う、コストをどうするのかという意識をもっと持たせたほうが、役所が自ら施策の目標効率に基づいてコスト管理をしっかり進めていくのではないか。あるいは、官の側に発注者、調達者としての意識、責務を明確にする必要がある。一方で、民を信用し過ぎてもいけない。官の側にも民に外注するに当たってのチェックが十分できるような経験を積ませることが必要である。ちょっと趣旨が違いますが、民間への業務委託については、自治体の自由度が非常に狭い、法律等の国の方の縛りで狭い部分がある。そこの部分のところもしっかりと取り上げてもらわないといけない。などといった意見が出てまいりました。
 行政刷新として、こうした意見を踏まえて、官民競争入札等監理委員会、これは法律に基づいて市場化テストを行うという組織でございますが、この委員の皆さんに、さらに幅広く調達のあり方、あるいは調達の前提となっている官が自ら行うのか、外部から調達するのかという整理を含めて、議論、検討を進めていただく必要があるのではないかというふうに考えております。
 現在、監理委員会のほうでは、仙谷大臣当時に11項目の具体的個別テーマについて、夏ぐらいまでの間に個別問題として整理をしてほしいという検討、議論を進めていただいておりますので、それが一段落つくタイミングに向けて、行政刷新会議と官民競争入札等監理委員会のこれまでの経験等をうまく一体化、連動できるような仕組みを検討して提起をしていきたいというふうに考えております。
 もう一点、仕分け第2弾の対象なんですが、一面トップで大きく取り上げていただいたりして大変ありがたいんですが、若干、どこを対象にするのかというのは、日々刻々変化をしておりまして、最終的な候補があって、そこから絞り込まれるということよりも、この段階まできますと、候補として話を聞く時点では、かなり詳細な準備、情報を関係省庁や公益法人側にお願いをしますので、それを踏まえた検討をしながら出し入れをしていくという、こういうプロセスで進めております。そうした意味では、候補として、ある段階まで上がっていたものが、ヒアリング等を踏まえて落ちたり、あるいはそれとの見合いで、次点ぐらいの候補だったものをヒアリングかけたりというような出入りがございますので、その点は御理解いただいた上で、積極的に報道いただければありがたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)週末の報道機関の世論調査で、内閣の支持率が20%台前半と大変厳しい数字が出ているんですけれども、枝野さんの所管の部分だけではなくて、内閣全体、もしくは党全体として、今はどのように取り組んでいかなければならないか、改めて考えをお聞かせください。
(答)現在のそうした世論調査の結果というのは、肌感覚で感じている部分と大きな差異がございませんが、国民の皆さんから昨年8月にいただいている期待に十分応えていないという御批判を受けているということを、まずは謙虚に受け止めることが大事であるというふうに思っています。
 その上で、この期待を取り戻すのは、何か一つのことをやって、それで飛躍的に期待、信頼が大きく膨らむということは有り得ないと思っておりますので、期待の中心がどこにあったのか、それは私は古い利権構造、利益誘導構造、政官による癒着構造を壊してくれるということが一番の中心となる期待だったというふうに思っていますので、この仕事を政権を挙げて、さらにとんがって厳しくやっていくことが、それを積み重ねていくことが、何よりも重要だと思います。
(問)今、古い構造に対してきちんとメスを入れられていないのではないかというのが、ひとつ期待に応えられていないところもあると思うんですけれども、昨今の情勢でいくと、やっぱり普天間問題に対する政府の取組というのがどうなのかということも一つの要因であると思うんですけれども、最近5月の末までに決着でなくてもいい、もう少し継続した方がいいのではないかという、そのあたりの議論については、国民にはどのように受け止められるかというふうにお考えでしょうか。
(答)現時点では、総理も5月末に決着をつけるべく努力しているということで、これは5月末まで、できるだけ5月末までに決着がつくようにということで最善の努力を今しているプロセスであるということであります。私の週末のぶら下がりなども、いろんな形で報道していただいておりますが、必ずしも先送りをして構わないという趣旨で申し上げたつもりはありません。5月31日を越えたら-ちなみにそこで私は46歳になるんですが-すべてが遮断されるという問題の性質ではないだろう、とにかく5月31日まで最大限の努力をして、特に沖縄の皆さんの期待に応えたいということを、まずは現時点では徹底して行うということだと思っています。
(問)事業仕分けの関連でお伺いしますが、昨日からヒアリングを始められていますけれども、どのような視点、問題点で選ばれたのかということと、ヒアリングをされての御感想、どんな印象を持たれているか。
(答)去年の事業仕分けもそうでしたし、前半の独法もそうなんですが、なかなか一つの物差しだけでは計れない多様な問題点がある中で、多様な問題点について典型的な議論がしやすいものを選んでいるつもりです。そういう意味では、いわゆる中抜きの構造であるとか、それと付随する天下りの構造であるとか、それから、いわゆるみかじめ料の問題は一貫して申し上げてきています。
 それから、そもそもそうした事業自体が必要であるのかどうか。実は取り上げた視点は、それぞれの公益法人ごとに、事業ごとに違ってはおります。その上でヒアリングを進めさせて、昨日、若干加わらせていただきまして、ここは改めての話なんですが、この間の独法の場合もそうなんですけれども、公益法人の場合は、特に、あくまでも仕分けの対象は事業。国がそういう発注-まさに調達的な話ですね、外部である、民間である公益法人に発注をしていることがいいのかどうかであったり、あるいは国がそうしたところに結果的に事実上、天下りを押しつけていることがいいのかどうかであるということであったり、あるいは民間の機関であるそうした機関に権限を付与していることがいいことであるのかどうかということであったり、国の側の問題が本質である。公益法人の側からすれば、国からこの仕事をしてくれと言われてやっているというのは、少なくとも建前としては、ヒアリングをすると改めてはっきりしていますので、天下りを事実上押しつけていたりとか、仕事を出していたりとかということがいいのかどうかというところをきちんと議論しないといけないということを感じています。
(問)昨日、地域主権戦略会議で、国の出先機関を対象に、事務とか権限の仕分けを21日と24日にやるという話がありまして、あと、規制改革分科会でも結論が出ないものについては、規制改革仕分けというように、最初、事業仕分けが初代だったはずが、仕分けという言葉が最近やたらといろいろなところで聞こえてきているのですが、こういった動きについて、枝野さんどういうふうに見ていらっしゃいますか。
(答)仕分けという言葉がいろんなことに使われているというのは、若干痛しかゆしと思っています。事業仕分けには、事業仕分けとしての一種の定義といいますか、整えなければならない条件というのがあるので、例えば出先であるとか規制であるとかを事業仕分けと同じやり方をすることができないということについては、関係者は理解をしていただいているのですけれども、もしかすると国民の皆さんには誤解を与える可能性があるなと。事業仕分けと同じものであるということの誤解をいただくのは、ちょっと困るなという思いが半分と、ただ、いずれも本質部分のところに公開というものが、透明性というものがある。そういった部分では共通はしていて、そうして、このことについて事業仕分けが一つの起爆剤になって、他の分野においても透明性、公開ということで物事を進めていくということが広まっているということは、大変歓迎すべきことだというふうに思っています。
(問)それに関連して、事業仕分けの本質は、今おっしゃられたように公開と、あとはもう一つ、外部から人を入れるのと、その場で結論を出すというのが原則だと思うんですが、昨日の地域主権戦略会議だと、最後の結論を出すということまでは、どうもいかないみたいなんですけれども、ちょっとそこで違和感を感じるという面があるんですが。
(答)事業を仕分ける場合には、その場で結論を出すということが一種やりやすいんですけれども、事業以外のことをやる場合には、いろんなそれぞれの性質ごとに事業仕分けと同じルールではできないということがありますので、事業仕分けを基本にして、それとどう違うかみたいなことでとらえられると、それはお互いに不幸かなというふうに私は思っています。

(以上)

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