川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月3日

(平成22年8月3日(火) 8:41~8:47  於:衆・本会議場 中庭側廊下)

1.質疑応答

(問)相撲協会ですが、31日のガバナンスに関する独立委員会で、座長から、今後も村山理事長代行に理事として指揮を執ってほしいというような見解を示しましたけれど、それについて大臣は改めてどのようにお考えですか。
(答)そういうご発言があったというのは承知をしていますが、ガバナンス委員会での結論ではなくて、奥島委員長の私見ということでおっしゃったというふうに思っています。秋場所が9月ですので、あまり日がないので、精力的にスピード感を持って、再建に向けた方策を示して進んでいってほしいということは、かねがね理事長代行にお願いしておりますが、そういう中でどういう体制でどう臨むかは、正に相撲協会が自分で判断されることだと思いますので、その事態を見守っていきたいと思っています。
(問)関連ですけれども、親方衆の中から、自分たちで改革委員会のようなものを立ち上げようという動きもあるようですけれど、それについてどのようにお考えですか。
(答)私自身は承知していないのですけれども、基本的には相撲協会が今、村山理事長代行の下でガバナンスの整備に関する独立委員会を作り、これからのことを議論していただいており、下旬には個別に皆さんからもヒアリング等々含めてやっておられる中で、今みたいなお話は、正に相撲協会がお考えになることではないでしょうか。
(問)理事長職なんですけれども、ガバナンス委員会の方でも、外部からもってきたほうがいいという方と、内部からという人がいらっしゃいますけれども、大臣としてはどちらのほうが有力だと思いますか。
(答)だから、それはガバナンス委員会の意見を含めて、協会がお決めになることです。
(問)ロケットの話なんですが、鹿児島県からのロケット打ち上げの制限撤廃、通年化が決まりましたが、それについていろいろなメリットがあると思いますが、どのように受け止めておられますか。
(答)打ち上げる側から言えば、長い間の念願が、地元の関係者の皆さんのご理解とご協力を含めて合意に至ったということを歓迎しております。急にいつ打ち上げようということではない計画でありますけれども、制限なく打ち上げの準備や時期を選べるということは、宇宙開発を進めるに当たっては、非常に大きな環境整備が実現したというふうに喜んでおります。
(問)やはり打ち上げビジネスだけではなく、宇宙科学の分野でも色々とメリットがあるということでしょうか。
(答)技術的には、私は専門家ではありませんが、やはりこの時期に打ち上げたいというのは、軌道上の問題も含めて、あるいは、将来的にビジネスの分を含めれば、この時期までに実用化に動き出すようにしてほしいということは当然あると思うんです。そういう意味では、制限がなくなったということは非常に大きな事だと思っています。
(問)概算要求の関係ですが、昨日の予算委員会等でも、いわゆる特別枠の話が議論に出ているわけですが、例えば文科省として具体的に特別枠でこういった事業が考えられるのではないか、現段階で検討しているものはありますでしょうか。
(答)まだ、そういうことを申し上げられる段階ではありません。
(問)大きな指示のようなものは、事務方に既に出しているのでしょうか。
(答)近々です。
(問)どのような形で指示を出されているんでしょうか。
(答)教育の充実、文化、スポーツの振興、科学技術という4つがあるわけですから、それぞれのことに関して、基本的にマニフェストにもあり、成長戦略にもあり、そして国際的に非常に大きな役割も担っているということですので、トータルとして、基本的な考え方を近々示したいと思っております。
(問)全国学力調査の結果が、先週出ましたけれど、全体的に見てどうご覧になりましたか。
(答)全国水準の把握という意味では、いろんな議論も意見もあると思うんですけれど、都道府県レベルの水準がどの辺にあるのかということの把握という意味では、しっかりと情勢は把握できたと思っております。その中で、今まで何回もやって、例えば応用力が弱いとか、いろんな知見も得られていたんですが、新たに小学校で弱かったものは中学校に行っても弱かったということが出てきました。小学校で弱いというものについては、そのとき以後含めてしっかり学んでいってもらうということですし、ここが弱いんですよというのは、当然そこを強化していこうということなのですが、実際は、中学校段階でそういう効果が顕著には表れていない、というよりも、そのまま持ち越したということであり、このことは大きな反省といいますか、やはり出た結果を教育現場に生かして改善するということが目的の大きな一つですから。その分では今回、円の面積から体積を求めるということへの進展が見られなかったというのは大きな問題指摘だと受け止めています。連携すると同時に弱点は克服するという教育のあり方というのを、今一度検証して徹底していきたいなと思っております。

(以上)