川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年5月11日

(平成22年5月11日(火) 09:45~09:59 )

1.発言要旨

今朝の閣僚懇談会で、私の方から「もんじゅ」が臨界状態に達した旨の報告をいたしました。5月8日に大きな節目の一つであります臨界に達したこと、そして、「もんじゅ」の運転再開は我が国の原子力政策の中で大きな一歩として評価できること、引き続き、安全確保と情報開示に万全を期して、着実に成果を上げることができるように努めていくことの趣旨で発言をいたしました。経済産業大臣からも、しっかりと協力してやっていく旨の発言がございました。閣議の報告として私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)内閣支持率についてお伺いします。政権交代から8か月経過したわけですが、当初は各社、非常に高い数字が出ていたと思うんですけれども、先週末の結果を見ると2割前後とかなり厳しい数字になっているようなんです。鳩山首相をはじめ、それぞれの閣僚の皆さん、政務三役の皆さんは気を遣っているところもあると思うんですが、なかなか国民の支持が得られないのはどういうところにあるのか、挽回策をどのように考えているかというのをお聞かせ願えますか。
(答)8か月たって、間違いなくこの国の政治は変わってきたし、国民生活への影響も、これからいい方へ出てくるというふうに思います。例えば文科省におきましても、高校無償化について、国会の議論では、我々の案よりも、自民党案の、所得制限を入れて低所得者にもっと手厚くする方がいいんだと、自民党さんはおっしゃいましたが、去年まで1円たりとも高校無償化等々に予算を使う気のなかった野党が、我々の提案によって、もっといい方法があるという議論をし出すということ自体、やはり政権交代によって大きな一歩を踏み出せたということは間違いないことだというふうに思います。こういういろいろな諸政策の実現や、あるいは仕分けに見られるように、税金の使い方、使い道が、これほど国民の前に明らかになった、そして、メスが入ったことは今まで一回もなかったと思います。そういう意味で、政権交代によって、日本の政治は間違いなく大きく変化しているし、もう後戻りをさせてはいけないということは、国民の皆さんも実感として理解をしていただいていると、私は確信いたしております。ただ、大変厳しい経済状況において税収が大幅に落ち込む、そういう中でのマニフェストの未達成や事実上の変更、それから、いわゆる「政治とカネ」あるいは普天間問題を含めて、なかなか順調な、あるいは適切な対応でない部分への御不満が、国民の皆さんにはあるのではないかなというふうに受け止めております。珍手妙手があるわけではなく、間違いなく政権交代によって世の中が変わってきたし、より良くしていくということで、それぞれの閣僚の立場で、やるべきことをしっかりやるということしかないと私は思っております。
(問)「もんじゅ」ですけれども、警報がかなり鳴ったりしているわけですけれども、安全の面で、今の状態をどのようにお考えでしょうか。
(答)何件か警報が鳴ったということがありました。いずれも、状況として安全の問題、根幹にかかわるようなものではありませんが、基本的には、軽度とはいえトラブルはないに越したことはないということで、このスタートに際して、いろいろ初期操作の中での点検というものも、今一度しっかりと見直すようにと指示を致しました。もう一つは、例えばいろんなトラブル等々で、法令に基づいて対処しなければならないような重度のものから、非常に軽度なものまでありますが、対処方針として、いろんなトラブルの中身でいろんなものがあるということは、それに基づいてやればいいけれども、情報を開示するという意味では、可能な限り迅速に、適切に開示がされるようにということを、大原則としてもう一度徹底をいたしました。まとめてやればいい程度のものも場合によってはあるのかもしれませんが、今一度、法令に基づくもの以外のものに関しても、起こったことはすべて公開をすること。ただ、その都度その都度というほどのものでもない、毎日会見しているということでまとめてやれるものもあるのかもしれません。原則として、起こったことはすべてオープンにするということを徹底するようにという2点ですね、技術的に、軽微とはいえ運転がいよいよ始まったという部分の初期的なものというのは、どうしてもつきものでありますが、最小限に抑えるようにということでの今一度の見直しと、情報の開示はすべて行うということを徹底いたしました。
(問)今のところの原子力機構の対応は、評価できるとお考えですか。
(答)今回の警報が鳴ったことの対応としては、一番初めの部分で、やはり後でまとめて言えばいいというような対応があって、その間に定例の会見があったのにそこで触れなかったということ自体は、やはり、すべての部分を開示するという意味では、そこで触れた方がよかったというふうに、私は思っています。ただ、警報が鳴るのにはいろんな状況があるわけですけれども、そのとき瞬時に言わなければならないものと、今日はこういうものがあって、こういうことでしたというふうに定例で言うものとは、整理ができるのではないかと思っています。ただ、会見があったのに言わなかったことだけは、反省事項だろうというふうに思っています。
(問)関連して、今朝方ですけれども、制御棒挿入時に操作上のミスがあったという、問題としては非常に軽微な、運転状況で安全性には問題がないといいながらも、原子炉内で止める、冷やすという、基本的な機能を果たすべき制御棒の操作という点でミスがあったというのは、あまり軽視できないのではないかと思うんですが、これはどうお考えですか。
(答)うまくいかなかったということ自体がそのまま認識されているという意味では、つまり、うまくいかなかったことは良くないことですが、うまくいかなかったのに知らずにそのままだったということではなくて、うまくいかないという事態が発生しているということ自体は、技術的な問題で言えば、その一連の部分が続いていても重大なことになるというものではないという認識を基本的にはしていますけれども、ボタンの長押しをしなかったというのは、携帯電話でも普通に押すのと長押しとありますけれども、トレーニングしていたはずの一番根幹の部分です。どういうことで長押しができなかったのかということも、しっかり調べて、いわゆる操作ミスですので、おっしゃるように制御棒の操作というのは一番根幹にかかわる問題でありますから、今一度、どうしてそういう事態になったのかを、しっかり検証するよう指示しているところであります。
(問)これで運転再開、それに臨界を迎えてですね、岡崎理事長の今後について、退職されるのか、また別のところに「わたり」をされるのか、その辺りはまとまってきましたか。
(答)まだ臨界に達して3日ですから、1ヶ月、2ヶ月ぐらいは、いわゆる初期運転というのは、正に先ほどのように何でもそうですが、飛行機でもそうですが離着陸がいろんなトラブルが一番多くて、普通に飛んでいるときは別にいいんです。正に、今テイクオフした瞬間ですので、もう少ししっかりとやっていただきたいと思っています。
(問)昨日、柔道の谷亮子選手が民主党の候補として参院選に立候補されるということが決まりましたけれども、現役の選手生活も続けるということと、当選した場合は議員生活も両方やるというふうにおっしゃっているんですけれども、両立が可能だと思われますか。
(答)挑戦してほしいと思いますね。イージーではないと思っていますけれども。もともと選手として、今までの実績はともかくとして、年齢も含めてですね、若い選手も台頭している中で、ポイント制の中で、今度のロンドンオリンピックの代表になること自体、相当ハードルが高いというふうに思います。その中で国会議員に当選できればですね、国会議員の仕事もハードであることは間違いありませんが、そういう部分を越えて挑戦をしてほしいと思っております。世界的にもですね、いろんな立場の人が国会議員になるということは多くありまして、もちろん現役のスポーツの人も国会議員をやられている人もおられますし、そういう意味では谷さんらしく、新しい世界を彼女の努力で切り開いていく姿を見せてほしいなというふうに思います。簡単ではないと思いますが、だからこそ頑張ってほしいなというふうに思います。
(問)先ほどの世論調査の関連になるかもしれませんが、普天間問題も影響しているんではないかということで、総理がこれまで5月末の決着ということで常々言ってきましたが、それが結構厳しい情勢になってきたんではないかと。それを、事実上断念したという報道もあるんですけれども、総理がこれまで繰り返し言ってきた5月末決着が先送りされた場合、厳しく政治責任が問われる可能性が高いと思うんですが、大臣のお考えとしてはどうでしょうか。総理の発言に無理がなかったのか、その辺も含めてお聞かせください。
(答)昨日ですか、政府の案が関係閣僚の中で基本的に確認されたということでありますので、5月末決着が望ましいということで、最大努力をしておられる最中だと思いますので、最大限頑張ってほしいということです。それで、うまくいかなかったらというのは、仮定の話であまり答えたくはないのですが、なかなか困難であるというふうに客観的に言われていますが、最大限努力する、そのプロセスでどういう姿が見えるのかということにかかっているのではないでしょうか。それでうまくいけば、もちろんベリーハッピーですし、なかなか課題がまだ残っていても、それに至るこれから20日間のプロセスが、やはり国民の皆さん、県民の皆さんを含めた、あるいはアメリカも含めた部分で問われるのではないかというふうに思っています。
(問)明日から文化政策部会が始まりますけれども、大臣も諮問されていて、日本の文化政策の大きな方向性を決める重要な会議だと思います。とはいえですね、審議会というのはどうしても総花的になりがちで、論点が具体的に絞られていけるのか、そこはきちんとできるか非常に注目されると思うんですけれども、その辺、大臣はどういうふうに見ていらっしゃいますか。
(答)今は諮問をお願いしているんで、いい議論をしてほしいと願っています。課題もたくさんあって、それをお伝えしてあるわけですから、メリハリの利いた、いい議論ができるとうれしいと願っております。

(以上)

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