川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年2月26日

(平成22年2月26日(金) 8:44~8:52  於:衆・本会議場中庭側廊下)

1.質疑応答

(問)昨日、高校無償化法案が審議入りしたんですけれども、審議入りしたことについての大臣の所感と、昨日、鳩山総理が、「朝鮮学校の指導内容が必ずしも見えない中で、中井拉致問題担当大臣の考え方は一つある。」と発言されてですね、適用の除外に理解を示しましたが、大臣のお考えはいかがでしょうか。
(答)マニフェストの主要項目の一つである高校無償化法案が昨日審議入りしたということで、いよいよだなということで、しっかり国民の皆さんにも理解していただいて、4月1日からということで非常にタイトな日程ですので、できるだけ国会の御協力をいただいて、円滑にスタートできるように全力を尽くして参りたいと思っています。なお、総理がそういうふうに発言されたということは、昨日報道で知りました。総理の真意は、まだ直接お話ししていないので伺っていないんですが、そん度すると、この問題は国民的な関心もあるし、様々な考え方があることを言われたんではないかなというふうに思っております。ちょっとメモで見たら、最終的には「最後の調整だと思います。」というふうに締めくくっておられるということで、いろんな意見があるということの認識を示されたんだというふうに思っています。私の立場としては、前から申し上げていますように、高等学校と高等学校とみなせるというものを対象にするということが大原則でありますから、そのためには、何をもって高等学校と同じようなものとみなすのかという判断基準と、どういう方法で確認するのか、この二つで最終的に、客観的に決められるようにしたいということで、いろんな意見を聞いて検討もしているところでありますので、国会の議論も踏まえながら、最終的に省令で決めるということでやって参りたいと思っています。これは今までから全く変わりません。
(問)考えにずれがあるんではないですか。
(答)いや、ありません。いろんな意見がありますが、最終的に物事を決める物差しは、そういうことで私は思っています。
(問)総理が最終調整というふうな言い方をしていましたけれども、このときの最終というのはどこを指すんでしょうか。
(答)制度的に言えば、法律が決まってから省令は決めるものですから、省令を決めるというのは、法律が通った後ということですから、実際に動かすにはそれがタイムリミットですね。そして、国会でも指摘をされましたけれども、4月1日からというときに、うちの学校は対象なのか対象でないのかということは、できるだけ早い方がいいということですから、議論の過程ではっきり見えてくるようにするべきだという御意見もありますから、その上で国会の審議を踏まえながら、決めていきたいということです。
(問)総理は今朝のぶら下がりでもですね、この問題に関して、「国交のない国の教科内容が果たして検討できるのかどうかというのが、議論としてある。」というふうに発言をされているんですけれども、国交のない国という意味では、総理の発言に対してはどういうふうにお考えでしょうか。
(答)ですから申し上げたように、高校とみなせるという部分には、どういう項目でみなすのかということと、どういう方法でそれを確認するのかという、二つがあると申し上げたということです。私の判断はそれだけです。
(問)昨日、当事者の朝鮮学校の方たちが記者会見を開きまして、是非、視察もしてほしいというような意見が出ました。委員会でも、野党の議員の方からの、是非見た方がいいというようなお話もありますが、どんなふうにお考えでしょうか。
(答)委員会のことは委員会で御判断いただいたらいいと思います。文部科学省としては、文部科学省としていろんな状況の中で判断をしていくことだと思っています。
(問)総理とまだお話しされていないということですけれども、今後、真意というかですね、どういうあれがあるのかということを御確認されるおつもりというのはありますか。
(答)審議を進めていく過程での一定の考えをお話しすることはあるかもしれませんが、御相談するというつもりは、今のところはありません。
(問)省令の素案を国会の審議の中でお示しなさるというような御意向はありますか。
(答)国会の審議の状況によってという、我々の検討の進み具合との兼ね合いだと思いますけれども。
(問)総理は、教育している内容が問題だというふうに言っていますけれども、大臣はこれまでですね、カリキュラムなどが高校においてきちんとしていると言えるかどうかが判断の基準だという、教育の中身は判断の基準ではないという御姿勢を取られてきました。改めて総理が教育の内容が問題であるということを言われたことについてはいかがでしょうか。
(答)どういうふうに言われたか詳細は承知していません。その内容という言葉も、非常に概念的にあいまいでありまして、私もその内容というのはどういうことなのかと言われるとですね、例えば、英語と数学というふうなものも中身であれば、教えているレベルも中身であれば、あるいは、そういうものでない教育を中身と言うのかというふうに、ちょっと私も反省としては、定義としては非常にあいまいな言葉を使ったなというふうに思っています。そういう部分では、いろんな意見があるという中の言葉遣いとして、総理がおっしゃったことも、ちょっと真意は計りかねています。
(問)東京朝鮮学園という学校法人はですね、学習指導要領に基づいて、彼らで独自に教科書を作ってやっていると言っていますので、それを文部科学省の担当課などが見てみるのも一つの方法でしょうか。
(答)というか、いろいろ類型的に学校は分類できますから、そのときに、こういう基準でスクリーニングして判定をしようと、こういう方法で確認をしようということと、個々個別の学校との問題とは、ちょっとフェーズが違うと思っていますから。
(問)バンクーバー五輪で今日フィギュアが決勝を迎えますが、一言だけお願いします。
(答)世界中の関心の的でもあると思いますし、是非ともですね、最強のフィギュアの日本選手3人を送り出したわけですから、まだ金メダルが取れていないこともあって、3人に頑張ってほしいなと、期待でいっぱいでございます。オリンピックに関しては、かねがね申し上げているように、期待はそうですけれども、とにかく、持てる力を最高に発揮して心残りのない演技をしてほしいと。応援したいと思います。
(問)さっきの審議入りの関係で、自民党が3日間の審議拒否を経てですね、昨日審議に復帰しましたけれども、そういった戦略中断というんですか、そういう国会対応についてはどういうふうにお考えですか。
(答)国会対応は、内閣であまりコメントするものではないということで、審議が動き出したことは良かったというふうに思っています。
(問)朝青龍が帰国したんですけれども、例の問題で最終報告というのは協会から来たんでしょうか。
(答)理事会が23日にやられているんですが、最終報告を、今、取りまとめているという報告を聞いています。
(問)いつ頃とか、そういう目途というのは。
(答)できるだけ早く出してくださいとは言っています。
(問)時間が掛かっていますという。
(答)そうですね。

(以上)