中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月27日

(平成22年8月27日(金) 12:04~12:32  於:内閣府本府庁舎1階記者会見室)

1.発言要旨

 大変遅くなりました。今朝9時から、所在不明高齢者問題ということで閣僚会議がございました。
 私のほうからは、今、所在確認の要求が出ている3件について警察は捜査を行って、東京・足立区の7月28日に発見をされた111歳の男性については、既に報じられていますが、本日立件の予定と。それからあと2件、白骨死体を発見した、こういったことについて報告をいたしました。
 死体遺棄については、時効は3年、それから死亡登記違反ということを、未届けですね、これの時効は1年ということですから、これらの事件はすべて、年金の詐欺ということでやっていかなければなりません。
 厚労省は、各地方自治体に対して本人の生存、所在の確認等をやって、行方不明高齢者の情報があれば年金機構に提供するように依頼をした、こういうことを言いましたので、私からその場合、警察へも連絡を入れるようにと、こういうことを申し上げたところでございます。
 なお、年間8万件あまりの家出人捜索願を受理いたしております。私は、国家公安委員長に就任以来、DNA型というものをもっと徹底的に、個人識別の手段として使うべきだということで予算要求や、また補正における実現を促進してまいりました。
 この行方不明と、家出人ということで届けがあったときに、その届けた方の御了解をいただいて不明者のDNA型を採取する、これは当然やるべきだと、こう考えておりまして、このことを強く事務方にお願いをいたしてまいりました。
 本日、ほぼそういった方向で警察としてやっていく、こういう報告がありましたので、その点も申し上げておいたところでございます。
 厚労省の抽出調査等によると、結構、行方不明で、所在不明で年金をおもらいになっている方もおられるということで、今後とも地方自治体等から所在確認ということで依頼があれば、できる限りの捜査をしたいと、こう考えております。
 その後、閣議が行われまして、一般案件、政令、人事、厚労白書等も配布等が行われまして、後、厚労大臣あるいは総務大臣から厚労白書や労働力調査結果、あるいは有効求人倍率等、あるいはまた独立行政法人労働者健康福祉機構の理事長の後任の公募結果等が閣議で発言され、また了解を得られたところでございます。
 その後、閣僚懇に入りまして、官房長官から概算要求の取りまとめ、こういったことについて御発言がありました。また、その後、荒井大臣あるいは直嶋大臣等々から、現在の円高問題についての各種の観点からの御発言がありました。また、玄葉大臣からも、党内でまとめた緊急対策について説明があったところでございます。
 これを受けて、内閣としていろいろな論議の中で、本日中に総理大臣が何らかの方法で、この円高対策について第1弾として、どういう方針で臨むが発表する、こういうことで全員了解をいたしたところでございます。ぜひ、現在この進行している円高に対して、強力なメッセージを出してほしいという意見が相次いだことを受けて、総理が今日発表するということになった次第であります。
 その後、新型インフルエンザ対策本部会合がございました。また、宇宙開発本部の会議が引き続き行われました。また、その後、概算要求に関する全閣僚会議というものが行われました。これは概算要求後、いわゆるどういう手法で予算決定をしていくかということについてのルール、こういったものについて議論があり、官房長官からあらましのお考えを聞いたところでございます。これを受けて、いろいろな議論がございました。
 この議論を参考に、また概算要求が終わる頃に、9月、10月、11月、どういう形で論議をやっていくか、このルールを決める、こういったことが了解をされたところでございます。私も概算要求、あるいは円高対策等々について、少し発言をいたしました。
 それ以外は、今日は1時から拉致対策本部の事務局会議、これを行います。今までは幾つかの役所を中心に内閣府で会合を重ねてまいりましたが、今回初めて官邸で、全省庁呼びかけて御参加をいただくと。環境省だけは除いてあるようでございますが、全省庁に呼びかけて会合を開くということになっています。
 また、私自身も順番が逆でありましたが、昨日朝、カナダからの出張から帰ってまいりました。十数時間の時差ぼけがまだおさまっておりませんで、ぼんやりとしているところもありますが、午前中の連続した会議を終えた経過報告をいたしたところです。

2.質疑応答

(問) 代表選の話なんですが、昨日、小沢前幹事長が立候補されることを示されていましたけれども、まずその受けとめをお願いします。
(答)昨日、空港へ着きましたときに事務所や、あるいは何人かの方からメール等で話を承りました。少し、この自分の予想と違って、小沢さんが敢えて出られるということをどう受けとめるか、まだ十分整理ができていません。
 しかし、経験豊かな2人が与党として代表選挙を戦う。与党の代表選挙というのは、みんな経験するのは初めて、前回ありましたけれども、これは国会議員だけの選挙ですから、党員・サポーターの投票も含めて初めてやるわけです。
 同時に、私自身も民主党へ入って7年ですが、党員・サポーターの方々の投票を含めた選挙は初めてということでありますから、十分この情報を収集して対応を決めていきたいとは思いますが、当面申し上げてまいりましたように、予算の概算要求の取りまとめ、それからここへ出てまいりました円高に対する緊急経済対策、警察庁あるいは防災担当としても、アイデアを出せと言われて、幾つかのアイデアやら金額を上げているわけです。これはどうなるか、こういったことを含めて十分責任を果たしていく、このことが大事だと考えています。
 同時に、大臣としては、菅内閣の閣僚だと、こういうこともわきまえて行動、発言をしなければならないんだろうと思っています。
 以上が率直な思いです。
(問)今日の閣僚懇で、代表選に関する何か話題とか確認は。
(答)一切ありません。
(問)高校無償化の関係なんですけれども、朝鮮学校への適用を巡って、以前からそれについて反対、慎重な御見解を述べられているんですが、月末にでも結論が出るのではないかという話も出ていますが、大臣として改めて御見解と、それと適用となった場合には、大臣としてどのような行動を図りたいと思われているのか、その辺のお考えをお願いいたします。
(答)私自身の考えは、何も変わりません。また、拉致担当大臣としても、発言すべきことは発言をしたと考えています。
 しかし、この高校無償化の問題については、文科省の権限でありますし、文科省が専門委員会なるものをお立ち上げになってやっておられる、このことをとやかく言うつもりもありません。
 ただ、文科省から薄々聞いているところによると、党内調整等含めて慎重な対応が必要だということで、まだ少し時間がかかるように漏れ聞いているところであります。したがって、月末の決着ということは、ないのかなとは思っています。
(問)先ほど家出人の関係でDNAを御家族の御協力を得てとるというお話だったんですけれども、とったDNAはどういうふうに活用しようというふうにお考えですか。
(答)これは、年間行方不明者の死体といいますか、死亡者は1,200名ぐらいいらっしゃる。身元がわからないんですね。このDNAのデータベースがあれば、合わせたらいいわけです。遺体が生々しい形で発見されるということが少なくて、かなり年月がたってから発見されることが多い場合、DNA以外に判断する基準はない。
 警察は、今までやはり届け出を受けたときに現場、現場が事件性があるとか犯罪性の可能性が多いというときになってDNA型を採取したり、場合によっては指紋の採取を、この家族の了解を得てやっている。しかし8万人ぐらいいらっしゃる、この「家出人」というネーミングがいいかどうかわかりませんが、そういう届けに対して、そういう対応をしているのは数百件だと聞いています。それでは、受け付けただけになってしまう。
 そういう意味で、このお一人お一人の所在不明者を確認するのは本当ですが、特定するのは人手ということに関して、やり切れない。そういう意味で、型を採取させていただける方は御家族の了承のもとにしておくということが僕は必要だろうと、こう考えています。
(問)そうしますと、その身元不明の死体のDNAは、もう既にデータベース化か何かされているわけですか。
(答)そこのところは、今の警察は遅れているんじゃないでしょうか。私になりましてから、3万だったのが8万数千に上がったぐらいのことですから。
(問)それは被疑者のDNAデータベースですよね。
(答)まずはそういう形でとっているんでしょうがね。だから、被疑者扱いをするとかどうだということではない。DNAというのは、そんなにどうだこうだというもんじゃないと僕は思いますよ。
(問) いずれにしろ、身元がわからない遺体がいっぱいあるので、その人たちの中に、もしかしたらいらっしゃるんではないかと。
(答)そうそう、該当者がいらっしゃるかもしれない、何もないわけですから。だからそこら辺は、僕は科学的にやったほうがいいんだろうと思っています。
 拉致で言えば、特定失踪者のこのお届けを、ひょっとしたら北朝鮮の拉致じゃないかとお届けになっている方を、警察も私が拉致担当ということもあって再調査を去年からやっていただいて、18人所在がわかったという、これは御家族の方や御当人にとっては、いい話。こういうふうにこの全不明者を当たれればいいですが、それはできない以上、いろんな手法を考えていかなきゃならないと思っています。一遍にそれはデータベースができるわけであります。何年も何年もかかるんだと、思っています。
(問)これは、そもそも家出人はその場にいないわけなんですが……。
(答)だけれども、部屋へ入れば髪の毛だとか、何かそういったものがあるんだろし、また御兄弟や御両親に御協力をいただければ、極めて類似性ということに関して信憑性の高い評価が得られるんだろうと、僕は思っています。
(問)経済対策なんですけれども、今日中に総理が何らかの方法で、何かメッセージを発するようなんですけれども。
(答)いや、記者会見で。どういう対策をとるかということを言われると。
(問)対策の骨格みたいなものを。
(答)骨格みたいなことを言われるんだろうと思います。中身については、これはまた来週の閣議で決めていくんだろうと。
 日銀の総裁が今アメリカにいっていらっしゃるんですかね。そういうこともあって決定ということが、今日中というわけにもいかないということもあったんだと思いますが、しかしそれは、また日銀と総理とのいろいろな連携にもよると考えています。そういったことも含めて、記者会見でおっしゃるんじゃないでしょうか。
(問)DNAの件は、いつごろからやるんですか。
(答)今から、どういう対策、どういう方法でやるかというようなことについて、関係局で調整を始めているというふうに聞いています。それが決まり次第、各県警へおろされると思っています。
(問)調整というのはどんなところに、例えば何省と何省というような。
(答)いや、よその省じゃない、警察の局内ね。
(問)これまでのDNAのデータベースを一緒に集めるということですか。
(答)そういうことも含めてやるんでしょう、コンピューターの処理能力もありますから。今回、景気対策ということで警察にも何か知恵を出せという中で、私がDNAの鑑定のコンピューターですね、これを購入という項目を挙げてくれと事務方にお願いはしてあります。
(問)予算も大分緊縮を迫られているんですけれども、コンピューターの話というのは大分優先順位が高いものとして出てくるんですか。
(答)これは臨時の景気経済、円高対策の中へ幾つか、防犯カメラの設置を増やすとかいうことを含めて、アイデアとして出してあります。
(問)それは補正予算を組まれるということですか。
(答)補正は、今日はこれは総理が御発言なさると思いますが、第1弾は、急ぎますから、補正じゃなしに予備費を使うという形になるんだということは、みんな承知をいたしております。
(問)警察の予算でちょっとお聞きします。
 新規の事業ですとか施策的な部分が、例えば要望事項の中に施策コンテストに掛かる形になりましたけれども、この要求を御評価されていますか。
(答)僕は今日の概算要求後のスケジュールの全閣僚の打ち合わせ会議で防衛大臣に引き続いて警察の予算には独特のものがあるから、慎重にお取り扱いをお願いしたい。もちろん内閣の一員ですから、トータルで1割削ると。そして、その1割の範囲内で特別枠の要望をするということについては、もう十分その中で概算要求をつくって、党の説明や、あるいは財務省に対する説明等をしているわけです。
 それでまた他の省庁と違う面があるということを1番に。2番目には評価会議というのをつくるんだと言っています。これはまだ決定したわけではないんでしょうが、この評価会議は、各省庁の副大臣や政務官で構成すると、こう書いてありますので、国家公安委員会は副大臣、政務官がいないと。この点含めてどうするのか対応をお願いする、こういうことを申し上げておきました。
(問)代表選にちょっと話を戻したくて、お答えになったとおっしゃるかもしれないんですけれども、菅さんと小沢さんのどちらを支持されるかと、もしそれを明言されるなら、その理由も。
(答)だから、さっきから言ったことで、まだ何も決めていません。
(問)DNAの関連で、家出人捜索願を受けて、当然採取するとなると、採取のキットの予算的な……。
(答)キットは十分あるでしょう。もう去年から各県警、あるいは警察署へ送っています。それから冷凍庫も去年、予算で各県本部へ配備しました。また、運搬車も用意をいたしておりますから、あとはそのコンピューターで分析してデータ化する、ここのところの高度化、集中化、あるいはこれを各県警がどういうふうに利用するかというようなルールづくりが必要なんだろうと考えています。

(以上)

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