仙谷大臣記者会見要旨 平成22年1月22日

(平成22年1月22日(金) 17:41~17:57  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議では、「平成22年度の経済見通しと経済財政運営の基本的な態度」を閣議決定をしました。これは昨年12月25日に閣議了解していたものでありますが、計数の追加等を行って、ちゃんと数字が入っているものが決定をされたということでございます。同様に、平成22年度予算についても、計数整理等が完了しましたので、これを閣議決定をしました。そして、これを国会に提出をするということでございます。
 それからもう一つは、独立行政法人の役員の公募についてでありますが、私のほうから閣僚懇談会で発言をし、各大臣にお願いをしました。独立行政法人役員の公募の第2弾が今日からスタートしております。前回の公募においては、各省各大臣に御協力をいただきました。今回公募を行うのは、30法人51 ポスト、理事長職も4ポストが対象になっております。各大臣におかれましては、公募の経験を十二分に活かしていただいて、公募の趣旨を徹底されるよう御努力をいただきたい。さらに、引き続き独立行政法人の効果的な運営に御努力いただきたいということでございます。
 以上であります。どうぞ、御質問を。

2.質疑応答

(問)先ほどの予算委員会で、内閣人事局について答弁されましたが、幹部職の人事の一元管理にかかわるものを先行し具体化して実施するというのは、もう少し具体的に言うとどういうことになるのでしょうか。
(答)要するに、幹部職員というものをつくるということですね。そこを、公募方式も含めて、そういう幹部候補者名簿をつくるということになろうかと思います。その候補者名簿を各府省大臣、任命権者と官房長官、あるいは内閣人事局長が協議をして選抜し、決定をしていくというふうなシステムを改めてつくろうということであります。
(問)独立行政法人の役員の公募の話なんですけれども、先日、副大臣会議で平野官房長官から公募のルールについて、新たな基準を策定するよう大島副大臣に確か指示が出ていたと思うんですけれども、そのルールというのは、この第2弾から何か適用するものというのはあるのでしょうか。
(答)いや、取り立ててないと思います。ただ、独立行政法人については検討を始めていますけれども。それから例のナショナルセンターの役員人事も含めて種々の経験をしていく中で、やっぱり独法それぞれがそれぞれのいきさつと使命を持って存在をしていることになっているわけでありますが、現時点で効果的に達成できているのか、あるいは現時点で時代的使命がまだあるのかというようなことも含めてお考えをいただきたいし、効果的な運営のためにということから、国民の満足度からいって、ちゃんと良いサービスが提供されているのかという観点もありますが、それに対応できるガバナンスが確立できているのかと。それから、やっぱりある種、大臣のグリップというか、管理・監督が必要なんですが、そういうことを前提に、せっかく官僚統制でない独法、つまりエージェンシーになっているわけですから、その主体性というか、自主性というか、そういうことにふさわしいガバナンスの仕組みが、つまり、公務員的ではない仕組みができているんだろうかと。やっぱり、依然としてまだ昔の癖で、上を向いて、つまり、役所の所管局とか所管課を向いて仕事をするような雰囲気が抜け切ってないんじゃないかということを感じるもんですから、それは役員人事とはちょっと別のレベルなんだけど、役員を選ぶときにそういう観点から、例えば、あなたに理事長になってもらうけども、こういうことに留意して理事を選んでほしいとか、あるいは職員をマネジメントしてほしいとかということをちゃんとやってもらいたいと思います。理事選任の手続的な基準のみならず、やっぱりこの間わかってきたのは、会計基準から始まり、就業規則そのものがあるのかないのかというようなこととか、それから物品調達を始めとして、果たして独自性というか主体性を持って運営されているのかというようなこととか、そういうものをやっぱり一つの事業体として、運営費交付金が来るからとか来ないからとか、そういうことではなく、やってもらわなければならないというふうに思います。だから、そういうことを、むしろ次の段階では、各大臣のほうにはお願いをしなきゃいかんなと、そういうふうに思っています。
(問)小沢さんの問題なんですけれども、明日23日に地検からの事情聴取を受ける見通しになりました。この国会・予算委員会でも、だいぶ小沢さん、政治と金への質問が出ていますけれども、国会への影響をどう見ていらっしゃいますか。また、党内への影響とか、どういうことを期待するのかというのも併せて伺いたいのですけれども。
(答)期待?
(問)ええ。事情聴取によって、どういう効果を期待するかというか。
(答)「事情聴取」というふうに書かれてるんだけれども、私の経験からいうと、これは参考人としての事情聴取なのか、被疑者としての事情聴取なのか、あるいはどこからそれが切りかわる可能性があるのかないのかというのは、全くわからないですよね。皆さん方もわからないんじゃないですか。だから、「事情聴取、事情聴取」とおっしゃるけれども、これはもうそこのところがわからないと、私はもう何も論評できませんよね。つまりね、この種の話は、確定した事実というか、私自身が確定できる事実について、どういう前提を置くのかによっても全く話が違うから、今の段階では何とも言いがたいというふうに思います。
(問)同じ小沢さんの問題なんですけれども、これまでの小沢幹事長の対応として、小沢さんは「国民の理解は得られる」と。総理も、「身の潔白を証明してほしい」と言っているわけですけれども、説明という面では、大臣から見られて果たされていると感じていらっしゃいますか。
(答)この間も申し上げましたように、政治家としては説明責任があると、皆さん方はおっしゃるけども、もし何らかの嫌疑がかかる可能性があるとすれば、すべての人々について黙秘権というか、自分にとって不利益になることを言わないでもいい権利があるんですよね。一般的な説明責任とか何とかっておっしゃっても、そこのところは私はわからないから、政治家としては説明責任が一般論としてはあるでしょうとしか言えません。しかし、それはどういうポジションに置かれているかによって、対応が変わってくるんじゃないかと思いますよ。だから、何とも言いがたいですね。私の目から見ると、本当に事実関係がよくわかりません。全く事実関係のない政治家の立場というのは、ないわけじゃないだろうとは思うけども、この種の話は、やっぱり微妙、かつ、相当部分重なり合っている部分があるんじゃないでしょうか。
(問)関連なんですが、総理が石川さんについて、「起訴されないことを望みたい」というような発言をされて、今日、撤回するというような発言を予算委員会でされていましたけれども、総理として、行政の長として、その発言が軽いのではないかという批判もありますけれども、いかがでしょうか。
(答)皆さん方が、やっぱり個人としての思いを聞くからそうなるんじゃないですか。彼は、多分、個人としての非常に優しい心根でおっしゃったのでしょうが、それが「総理としては」となってしまうから。だから、この間から僕は言っているように、私自身についても3つの立場があるんで、私が、じゃあ弁護士経験者としてこの問題について論評したときに、「それは行政刷新大臣としてはそういう発言をすべきでない」と、こう言われるのがもうわかっているから、言わないわけですよ。どういう立場で言っているかということを整理してお書きいただけるんだったらいいんだけども、受け止めるほうだって、「ああ、この人はこういうポジションで物を言ってるんだなと。だから、これはこうだ」というふうには受け取っていただけないですよね。特に、メディアというか、画像でその部分だけ切り取られて流れた瞬間に、それはもう自分の思いというか、「こういうふうに理解していただけるだろう」ということが、そうじゃなくなると思いますんで、だから、大変申し訳ないんだけど、国民目線からいえば大変重大な仕事に就かせてもらっているわけだから、今回はあまり軽々に物は言えないなと、こういう話です。
(問)話は変わりますけれども、税と社会保障の共通番号制度についてお尋ねしたいんですけれども、今後、議論を進めていく主体となるのは、大臣のお考えでは税制調査会なのか、国家戦略局なのでしょうか。それとも、別の組織なのでしょうか。
(答)「主体となる」と言われたら困るけども、これからの番号の問題というのは、税というよりも、税ももちろん絡むわけですが、それよりも給付の問題のほうに相当軸足が置かれると。マニフェスト等々でももう既に頭出ししてあると思うけども、給付付税額控除制度みたいな話というのは、税の話だけど、給付の話でもあると、こういうことですよね。ある種の社会保障的でもあるけども、必ずしも旧来の社会保障という範疇であるのかないのかも、なかなか言いがたいというような問題ですから、当然のことながら、厚生労働省と国家戦略局と財務省、この3者が主体となって、そこはうまく、それこそアウフヘーベンしていく作業をしないといけないんじゃないかと、そんなふうに思っていますけど。
(問)作業の結論を得る時期というのは、いつごろが望ましいというふうにお考えでしょうか。
(答)番号の話はインフラストラクチャーだから。給付そのものとか税そのものの話でないから、早いに越したことはないけども、今年の秋ぐらいまでに目途をつけなければいかんなと、こんなふうに私は思っていますけどね。
(問)閣議の後、総理と官房長官とお話しされたのはどういう内容でしょうか。
(答)まあ、単なる事務の打ち合わせです。

(以上)

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