古川副大臣記者会見要旨 平成21年11月26日

(平成21年11月26日(木) 8:45~8:56  於:内閣府本府庁舎1階ロビー)

1.発言要旨

 今日は、官房長官から、情報管理のもう一回徹底をというお話があったのと、終盤国会ですから、気を引き締めてやるようにというお話がありました。あとは私のほうから、先日の行政刷新会議で決めた、また刷新会議翌日に閣僚懇でも仙谷大臣からお話をいただいておりますけれども、横串、非仕分け対象事業に対する横断的見直し8項目について改めて確認ということで、私のほうから皆さんにお願いをさせていただいきました。

2.質疑応答

(問)特に改めて副大臣から言われたことに対しては、ほかの省庁の副大臣から何か発言というか、質問というのはあったんでしょうか。
(答)例えばIT調達のところなんかは、相当専門な人でないとなかなか見直しも大変なので、各省というよりも、見直しするための体制、人など少し考えてもらわないと、それぞれのところで自分たちで見直すといっても難しいなど、話がありましたが、基本的には皆さん了としていただいたというふうに思います。
(問)副大臣会合と直接関係なくて恐縮なんですけれども、昨日国民新党の亀井代表が会見の中で、基本政策閣僚委員会の下の実務者会合というか小委員会で、古川副大臣も何かメンバーに入っていらっしゃるみたいな御披露があったんですが、その確認と、あと小委員会、多分もう開かれていると思うんですが……
(答)いやいや開かれていない、今日初めてやります。
(問)ちなみに時間と場所は。
(答)時間は夕方だと思うけれども、場所は、これは小川補佐官がやっているので。
(問)ちなみに民主党側のメンバーは、副大臣と小川補佐官と他にはいらっしゃるのでしょうか。
(答)あとは野田さんが出るのではないかと思いますが、この辺もちょっと小川補佐官に確認してください。
(問)基本的には、補正の話をまずはやるという理解でいいんですか。
(答)ちょっとどういう話なのか、私も出てくれということだけ言われているだけなので、今日出てみたいと。
(問)あと冒頭あった情報管理の話というのは、これはどういう……
(答)これは、やはり皆さんの取材活動が熱心になっているからかもしれませんが、やはり決まったことで出ることはいいのですけれども、決まっていない状況の中でいろいろな情報が出るとかえって問題も起こします。もちろん出すべきときにはきちんと皆さんにお伝えしなきゃいけないのですけれども、やはりそこはタイミングというのが当然あるわけですから、慎重にというところの確認ですね。
(問)小委員会の位置づけなんですけれども、小委員会で補正ですとか予算の大枠を決めていくということになるんでしょうか。
(答)それは私に参加してくれということで出るだけですので、一応その事務、議事役は小川補佐官がやっていただくことになっておりますので。小川さんが、昨日も他の二党の関係者とも話しているということですから、そちらのほうに聞いていただきたいと思います。
(問)補正は、今のところ規模も含めて大体いつごろまで、来週中にはという感じなんですか。
(答)来週中というか、できるだけ早く、来週ぐらいをめどにはまとめたいというふうには思っていますけれども。
(問)全然別件なんですけれども、今日為替が円高にかなり進んでいまして、87円の前半まで約10カ月ぶりぐらいの水準まで円高が進んでいるんですけれども、円高は株安要因にもつながっていますし、経済に与える影響をどういうふうにごらんになっていらっしゃるのかということと、為替に対する対処ということを、現時点でどのように考えていらっしゃるかお願いできますか。
(答)市場についての問題についてコメントするということはございませんけれども、過度な円高の行き過ぎとか、そういうものについては注視していかなきゃいけないというふうには思っています。
(問)話がちょっと戻りますけれども、行政刷新の話で、横串をということだったんですが、具体的な横串作業というのはどういったスケジュール感でやられるんでしょうか。
(答)当然それは今後の予算編成の中できちんとそういうのに従って、もう一回それぞれの各省で出してきているものを見直しいただくということになると思います。
(問)今、各省にボールを投げているという……
(答)そうですね。
(問)今、それでやってみて……
(答)始まっていると思っています。
(問)例えばいつまでとか、そういった期限は設けているんでしょうか。
(答)それは最後のところで予算をちゃんとまとめるということだと思いますから。
(問)改めて、横串、ある程度示したんですけれども、また行政刷新会議で、出てきている省庁の概算要求のものを、もう一回横串と照らし合わせて精査をするというような作業を改めてするというわけではないんですよね。
(答)どこで。
(問)刷新会議でというか、古川さんのところというか……
(答)それができるのであれば全部すべての事業仕分けをしているよね。皆さん結果とか金額のことばかり注視をしていますけれども、前から申し上げているように、今回多くの事業の中から選び出して、今までの行政で各省庁がやってきた事業のやり方とか、議論をやる中で見えてきたさまざまな似たような問題点を明らかにしていくというのが、今回の事業仕分けの一番のポイントだというふうに私たちは考えているんですね。
 ですから、毎朝3兆円のうちどれだけ積み上がったかという考え方は国民の皆さんの誤解を生む恐れがあると思います。そのような金額を出そうということでやっているわけではなくて、目的自体はそれなりの納得するような、なるほどというような目的が立っていても、その目的を達成する手段、やり方、運営の状況などを見ていくと、いろいろ問題があるということが、今回の事業仕分けをしてきて明らかになってきたのではないかというふうに思うんですね。
 今回事業仕分けに上がった問題だけでなく、他の問題も他の事業も含めて、そういう視点で見直していくということが、本当にこの目的を一番合理的に達成するということにもつながっていく。それが税金の無駄遣いをなくすことにもつながって、本当に結果として目的を一番効果的に達成することにつながるわけですありますから、仙谷大臣も言っておられるような、予算を筋肉質にして、本当に国民のための予算をつくっていくと。
 そういう一環としてやっているわけですから、我々も第1回目の事業仕分けを受けて横串というものを示したので、ここに従ってすべての事業を見直していくというのが一番の行政刷新会議が目指している、そしてまた今回の事業仕分けが目的としていたところだというふうに考えています。ぜひ皆さんも、削減額がありきじゃないということをもう一度よく確認していただきたいと思います。
(問)その点では、仕分け結果で、地方への移管だとか国として関与しないだとか、そういったものもたくさんあると思うんですけれども、それでは地方への財源の移譲ですとか、その後の手当てという部分はどのようにこれから議論していくんでしょうか。
(答)もちろんそういうものは、なぜそういう結果が出てきたのかとかいう、そういう議論の過程というのは1時間議論しているわけでありますから、皆さんも行けば、1時間というのはかなり長い時間なのですね。ですからそういう議論の中でいろいろとさまざまな人たちから出てきた疑問や問いに対して、納得できるような答えが返せなかったからそういう結論になったのだと思いますから、そうであればやっぱりそういうところについてどう考えていくのかというのは、今回の結果を踏まえて、それぞれの省庁それぞれの担当者がもう一度考え直していただくということになると思います。必要に応じて見直しを行っていくということになると。まさにこれからの作業をするための、行政全体を見直していく行政刷新会議は、今までの古い行政のあり方を一度ゼロベースで見直すと。私は、事業仕分けというのは古い家の解体作業だと思っています。ですから今解体をしており、本当に無駄なものは排除して、必要なものはもう一回つくり直していくという作業はこれから始まる。今まさに解体しているときですから、解体しているときから、新しい家はどうなんですかとか、そういう話は順序からしておかしい。まず解体しないと新しい家は建たないわけですから、まさに今のお話のようなところは、今度新しい家を建てるときにどうするのかという問題だと思います。

(以上)