甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月3日

(平成21年7月3日(金) 9:00~9:11  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私のほうからはありません。
 どうぞ。

2.質疑応答

(問)今日都議選が告示です。大臣御自身は都議選の勝敗ラインをどのように御覧になっているかということと、結果次第では総理の進退に直結するという見方がありますが、どのようにお考えでしょうか。
(答)私個人が考える勝敗ラインというのは何といっても自公で過半数をとることだと思っております。地方選挙が国政とかかわるかどうか。それは心理的な影響はあるかもしれませんけれども、直接にかかわってくるということではないと思っております。
(問)重ねてお伺いしますが、進退論に直結させるべきではないということでしょうか。
(答)総理御自身は自身の手で解散総選挙を行うという強い決意を持っておられますから、それを我々は支えるということです。
(問)鳩山民主党代表の献金問題です。今週、鳩山代表が献金問題について説明をしました。一方で特別委員会の参考人招致について民主党は拒否しています。この一連の問題についてどのようにお考えでしょうか。
(答)鳩山代表は、日頃から我が党に対しては秘書のなした行為といえども議員に責任があると常日頃おっしゃっているわけですね。だけど、自分のことになるとこれ変わっちゃうんですかね。きちんと説明責任を果たしていただきたいと思います。とてもじゃないですけども、あれでわかりましたという人は100人中1人もいないと思います。
(問)この鳩山さんの問題もあって解散については先送りすべきだということが与党の中で高まっていますが、大臣はどのように。
(答)解散は総理の大権でありますから、サミットから帰られて都議選が終わった後、総理がその時期については御判断をされると思っております。その判断に当然従うということであります。
(問)今の関連ですが、都議選が終わった直後というのが解散を判断する一つのターニングポイントになるだろうと大臣は御認識、御覧になっているということですか。
(答)サミットは一つの大きな国際的な事案であります。今のこの金融経済危機を未然に防ぐためのチームプレーをしてきたわけでありますし、そこで現状を検証すると。あるいは地球環境保全に関して、各国がどういう協力や技術開発ができるかということ等々いろいろあるんだと思います。ですから、これに今は総理は思いを集中されると。そして国内的には都議選に思いを集中されるんだと思います。我々閣僚にもしっかり対応するようにという指示をいただきました。
 お帰りになりまして、都議選の後に、もう期間も迫っておりますから、その後の政治日程の御判断を総理御自身がされるんであろうと思っております。それは総理の判断でありますから、どういうその後の期間を置くかという総理の判断を見守りたいと思っております。
(問)今週、閣僚の補充ということがありました。党役員人事をやるかやらないかということで総理がぶれたというような指摘もありますが、この一連の騒動については。
(答)総理から党三役人事をやると直接聞いた人って誰もいないんですね、私の知る限り。昨日は町村さんとも一緒だったんですけど、彼も全く聞いたことはないと。誰も三役人事をやるからって聞いた人いないんですね。総理自身はおっしゃってないんです。総理は麻生内閣に課せられた使命というのは現下の経済危機をどこよりも早く脱することだと、それが課せられた使命だというふうにお考えなんですね。それに対して類似の経済対策は正に矢継ぎ早に打ってきたと。それが効果をあらわしているということは事実でありますし、7,000円台の株価は1万円前後をつけるようになってきた、これは景気の先行指標であります。日銀の短観も明るい見通しを示すようになってきたと。国際的には世界の金融危機を未然に防ぐための、IMFへの1,000億ドルの融資、これは国際的にはあれがあったからこそ金融危機が深刻にならなかったという評価をもらっているわけですね。国際的にも大変な高い評価があり、国内的にも具体的な数字で効果があらわれてきたと。総理御自身は自分に課せられた使命、ミッションを果たしつつあると。それを今の陣容で果たしつつあると。それをもって信を問いたいという思いでらっしゃいますから、だから、人事について最初から大きな手をつけるということはなかったんだろうと思います。
(問)先ほど総理から直接聞いた人はいないということですが、いずれにしろ、総理はやるんじゃないかというようなことが、情報が駆け巡ってばたばたしたという印象が一般的だと思うんですけれども、内閣の中で一番総理に近い甘利大臣……。
(答)席はね。席は近いんです、非常に。
(問)じゃあ、席が近い大臣としてどのような、アドバイスがあれば。
(答)やっぱり総理の思いを正確に把握しておく必要があったんでしょうね。勝手に総理がこう思っているんではないかという解釈でそれによるいろいろな思いが先行してしまったということじゃないんですかね。総理御自身は自分が三役人事やるって誰かに俺言ったかと。確かに誰も聞いてません。いろいろ期待する方もあったかもしれませんし、あるいは先回りしていろいろシミュレーションをした方もあったかもしれない。そういうときには総理の思いを正確に一旦把握すると。当然こうなんだろうと思って、それがそのまま走っちゃったというとこが何となくこうなったのかなと。総理御自身はだからぶれてないわけですよね。「自分がそう誰かに言ったこと聞いたか?」と「いや、聞いていませんね」と。私自身も聞いてませんから。だから、私は三役人事なんてないよということを周りには言い続けたんですけど、ちょっと私の発信力が弱いものですから。
(問)とすると総理御自身の問題ではなくて、総理周辺並びに側近の問題であるというような……。
(答)私自身はそんなこと聞いてないし、問い合わせがいろいろ私にもありました、いろんな議員さんもありましたけども、そういう話は聞いたことはありませんということは私自身はお答えしていたんですけど、それがかき消されるほど疑心暗鬼が強かったということなんですね。やっぱり選挙が近付いてきていますから、人事、即解散かということになりますと、無用な不安が煽られるということがあるでしょうね。正確な情報がかき消されてしまうという点があるんだと思います。

(以上)