甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年4月14日

(平成21年4月14日(火) 9:20~9:26  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは特にありませんが、どうぞ。

2.質疑応答

(問)国連安保理が、日本時間の今日未明に、北朝鮮のミサイル発射を非難する議長声明を採択したのですけれども、この中身等についての大臣の御所見、御感想をお願いします。
(答)今の安保理の状況の中、つまり、常任理事国が拒否権を発動すると事が決まらないという仕組みの中で、最大限の努力を麻生総理がされて、日本が何とか容認し得るぎりぎりの範囲で、決議に代わる議長声明ということがなされたと。そこには、明確に国連決議1718違反ということも認識をできるわけでありますから、この間の総理の懸命な努力が形にあらわれたのだというふうな理解をしております。
(問)各社の世論調査で、NHKの世論調査が昨日出たのですけれども、内閣支持率が30ポイントを超えるような形になりまして、大分、麻生政権の支持も上向いてきたなという感があるのですが、その受け止めと、今後の衆議院の解散・総選挙にどんな影響があると思うか、その点をお聞きしたいんですが。
(答)ようやく内閣支持率が30%を超えるようになってきました。内閣発足以来、いろいろと厳しい試練がありましたけれども、この間じっと、いわば耐えに耐えて、地道な実績を積み上げてきたと。そのことによって、内閣自身に、下げ圧力に対する体力がついてきたんだというふうに思っております。
 外交舞台で麻生総理の存在感が示される場面が、随分出てきました。7月のサミットは、世界の麻生をしっかりとアピールできる場になると確信をしております。
(問)今の話だと、7月まで解散はないというふうにお考えと。
(答)どういう状況下で麻生総理が出席されるにせよ、次のサミットに出席する総理は、麻生総理であることは間違いないと思います。どういう状況下というのは、いろんなシチュエーションがあるということですよ。
 一度、支持率が底まで落ちていって反転してくるということは、相当体力がないとあり得ない、起こり得ない現象ですからね。高い支持率がずっと下がり続けて、選挙というパターンは往々にしてありますけれども、あるいは交代するというパターンは往々にしてありますけれども、下がっていって、反転攻勢に出て30ポイントを上回ってくるというパターンは、そうそうないと思いますから、これはかなり地力になっているんだと思います。
(問)関連なんですけれども、その支持率が上がった要因として、株価の上昇というのは考えられると思っていらっしゃいますか。
(答)いろんな要素があると思います。私は、一番大きいのは、「経済の麻生」と総理御自身がアピールされていると。その中で、一連の景気対策を打って、市場が景気の回復に関する現実の期待感をあらわして、それが株価に反映されてきたと。株価というのは、景気の先取り要素でありますから、その点は大きいと思います。
 それと、加えてもう1点は、同行したスタッフからの情報ですと、国際会議で麻生総理の存在感が極めて大きいと。前回のG20金融サミットでも、フィナンシャル・タイムズが1面で、いわば麻生特集というようなことを組んだということは、極めて異例なことでありますし、列国首脳に対して一歩も引かず堂々と論陣を張るということも、かなり国際的には評価されつつありますから、やっぱり外交の舞台も支持率を上げる要因になっていると思います。

(以上)