増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年3月4日

(平成20年3月4日(火) 8:48~8:53  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今朝ほど閣議があって、2件発言しています。1件は、「地方財政の状況」についてということで、平成18年度の地方公共団体の決算の内容等について報告をしています。人件費、普通建設事業費等を中心に歳出削減を行っていて、歳出総額が7年連続の減少ということが特徴であります。引き続き、地方歳出を見直し、財政規模の抑制に努める一方で、地方の再生に向けた自主的・主体的な施策の充実を図り、安定的な財政運営に必要な財源の確保に務める。それで、持続可能な財政への転換を進めていくと、こういうことが内容となっております。いわゆる「地方財政白書」と言われているものを提出しています。
 2件目、公益法人に対する指導監督の徹底についてということで、公益法人の適正な運営や指導監督について、改めて各大臣に注意喚起を促しています。公益法人理事のうち所管官庁出身者が占める割合を3分の1以下にしなければいけないということで、その基準を厳格化して、今年の8月までにその達成をしなければいけないということになっています。未だ124法人がその基準に適合していないということで、今年の8月までに全て達成するように注意喚起を促しています。ちなみに総務省でもまだ達成していない公益法人がありますが、これは8月までに予定どおり全部ゼロにするということであります。それから、公益法人の本来事業の比率や内部留保などについて、閣議決定している「公益法人の設立許可及び指導監督基準」の中で、本来事業の比率を2分の1以上にしてほしいということと、内部留保についても30%以下にするようにということで、それぞれ、閣議決定において「可能な限り総支出額の2分の1以上であるようにする」とか「30%程度以下であることが望ましい」というフレーズが入っていますが、そういう基準を超えている法人が見られるので、よく指導監督を徹底してほしいということです。公益法人の特質によって、そもそも財源構成というのが違っているものもなくはないのですが、いずれにしても、指導監督基準が出ているので、できる限り遵守をしてもらいたい。その注意をお願いしてあります。私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、「せんたく」が国会議員、首長100人以上で発足しましたが、大臣も関わりの深い方がたくさんおられるのですが、それへの期待をお願いします。
(答)昨日は「せんたく」という組織と、「せんたく議員連合」の合同発足がありましたが、次の総選挙までの時限的な組織ということになっています。今後、特に議連の方で検討していくことになると思うのですが、多分国会の新ルールを検討するということだと思うので、どういう内容かは、ともかくとして、こういう今の国会情勢の中ですから、国会の新ルールというものを検討し、成案がうまく得られればと期待しています。それから、政界再編云々等の話も以前ありましたけど、そういうことではなくて、きちんとした勉強会というか、政策課題を検討する組織、あるいはそれを議員の立場から見ていくということですから、具体的な成果をそれぞれテーマごとに出していってほしいなと思います。地方分権に関わる話ですとか、幾つかテーマを考えているようですから、それについての成果を出していく。どうしてもまとまらないものは、それぞれの党派がマニフェストで違いを明確にして掲げるということでしょうから、そういう設立の趣旨に向けて活動を広範囲に展開してほしいというふうに思います。
(問)大臣、今の「せんたく」についてですけど、分権となると、やはり中央省庁からの反発もあって、議連の動きというのと連携していかなければいけないかなと思うのですが、その辺の議連との連携についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)議連と、「せんたく」の組織そのものですね、いずれに対しても、協調した動きというのが場合によっては必要になってくるだろうというふうに思います。特に、昨日の議連の方に参加した「せんたく」の首長は首長で、そういう首長だけの組織もつくり上げるということなので、国会議員の人たち、首長さんがつくる組織とは、これからですけれども、必要に応じてよく連携をとらなければいけないと思っています。
(問)ありがとうございました。
(答)ありがとうございました。

(以上)