大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年5月23日

(平成20年5月23日(金) 8:49~8:55  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、科学技術白書、19年末の対外貸借、19年中の国際収支について発言がありました。19年中の国際収支は、貿易収支、所得収支ともに拡大したため、経常収支が過去最大の黒字幅、24兆8,000億円の黒字となりました。
 それから、輸入農畜水産物の安全性の確保に関する行政評価、世界禁煙デー、国際刑事裁判所裁判官選挙、G8環境大臣会合について発言がありました。
 閣僚懇談会では、後部座席のシートベルトの着用の徹底について。それから、金融担当大臣が鳥取市で中小企業者等と意見交換会を行ったという発言がありました。
 今日、諮問会議がございます。議題は、お伝えしていることに1つ加わりました。まずは新雇用戦略、これは新雇用戦略というより認定こども園ですね。舛添大臣、渡海大臣、上川大臣をお招きいたします。  2番目は、金融・資本市場の競争力強化で、公的年金基金の運用体制について、今日専門調査会の報告を発表いたしますが、それを受けて諮問会議で審議いたします。
 3番目は、地方分権改革・地方再生で、地方分権改革推進委員会委員長としての立場で丹羽議員に出ていただきます。また、増田大臣を地方再生担当大臣としてお呼びして、定住自立圏の発表があります。
 最後に、新経済成長戦略を今取りまとめておりますが、今日は民間議員からの提案ということで発表いたします。次回、諮問会議として取りまとめる段取りになります。
 諮問会議は、来週は開かれません。おそらく、その次の週も総理の外遊がありますので、開けないと思います。6日は帰ってきておられるので開かないかどうかは確定はしておりませんが、少なくとも6月5日までは開かれません。次の日程は決まり次第ご連絡いたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)FRBが公表した米経済の見通しがまた一段と下がりましたが、米経済の回復等はどのくらいの時期と見込んでますでしょうか。一方で原油価格が上がり続けておりますが、どのぐらいの時期まで続くとお考えか、お願いします。
(答)原油価格については、今の時点では何とも申し上げられません。
 アメリカ経済ですが、住宅投資の落込みが下げ止まっていない状態ですので、警戒しながら見ております。ただ、ブッシュ大統領の戻し減税の効果が徐々に現れてくると思いますので、これから出てくるデータを注意して見ていきたいと思っております。
(問)原油高の経済への影響を改めてお伺いしたいのですが、これまで景気を主導してきた企業部門、輸出部門、この辺りが徐々に切り崩されている状況ですが、昨今の原油価格の急騰がある種のショックとなり、日本の景気が後退する、あるいは急減速するというリスクについては、現時点ではどうお考えでしょうか。
(答)やはり原油価格もございますが、アメリカ経済の減速、原油価格高騰、また今は一服しておりますがドル安に伴う円高、こういうことが日本経済に効いてきておりますので、原油高だけでということはあまり考えておりません。
 ただ、原油高自体は、やはり企業収益に明確に影響を及ぼしつつあります。特に中小企業の収益が厳しくなってきておりますので、先程の御質問ではありませんけれども、今後これがどこまでどのレベルで続いていくのかというのは、大きな警戒心を持って見ております。
(問)諮問会議についてですが、5日までは開かれないということで、6月末までかなりスケジュールが詰まっていますけれども、この6月末というスケジュール自体は変更はないのでしょうか。
(答)6月下旬の「骨太方針」取りまとめというスケジュールはその通りいきたいと思いますが、全体に少しずれましたので、下旬ぎりぎりになる可能性はあります。これから「骨太」はまず骨子案が出てきまして、次に素案で書ける部分は書いていく。その次の原案はかなり完成形に近いものになり、最後に取りまとめと、4回必要ですので、6月下旬ぎりぎりの取りまとめになる可能性はあると考えています。

(以上)