大田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月22日

(平成20年4月22日(火) 9:28~9:35  於:記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、外務大臣からイランの核問題に関して、資産凍結等の措置について。また、少子化社会白書、自然再生の推進に関する政策評価の結果について、関係大臣から御発言ありました。
 閣僚懇談会では、総理からこの間の諮問会議の議論を受けまして、政策の棚卸しについて御発言がありました。この間の諮問会議で、政府の「無駄ゼロ」に関して仕事の棚卸しの議論などがありまして、総理から「政策も棚卸しせよ」という指示があったので、その関連です。簡単にご紹介します。
 15日の経済財政諮問会議においても取り上げた、予算の受け取り手の明示、職員の管理などをそれぞれ確実に実行していただきたい。これは民間議員のペーパーにあった中身です。また、各大臣の下で政策の棚卸しを行い、昔から整理されず引き続いて行われているような政策は思い切って見直し、概算要求時までに徹底的な見直しを行って、確実に来年度の予算要求に反映していただきたいということです。これらに取り組むに当たっては、例えば柔軟かつ斬新な発想を持つ若手幹部職員を中心に改善プロジェクトチームを発足させるなど、各府省の自己改善力を十全に発揮させ、国民の信頼を勝ち得る成果を上げていただきたいと。
 これに関連しまして、官房長官から、政府における無駄の徹底的な排除に向けた集中点検ということで、幾つか、かなり詳しく、やるべきことが書かれております。随意契約の見直し、それから国の保有する資産の売却、政策の棚卸し。添付文書があります。
 見出しだけ申し上げますと、道路関係の支出公益法人を徹底的に見直すと。この方針は既に発表されている訳です。それから、前回の諮問会議で出ました、行政と密接な関係にある公益法人の集中点検です。4月1日から各府省において、集中点検を実施していると。それで、この間の民間議員提案のような見直しのポイントが書かれています。役員報酬や役員数、随意契約の見直しなどで、各府省上げて鋭意集中点検を進め、6月中に改善結果の最終報告を行いますということです。したがって、これは「骨太」に書くということを受けたものです。「骨太」に改革の方向性を書くということです。
 この間の諮問会議で、官房長官からは、1つ2つモデルを上げて点検をするという話がありまして、それについては幾つか試みましたが中途半端になってしまうので、やはりこの際全体的に6月までに見直すということです。
 それから、随意契約の徹底的な削減、政策の棚卸し。それからITを活用した政府のバックオフィス業務の抜本的効率化、これは総理が旅費を突破口にして行うようにということで、5月中にアクションプランを取りまとめると。また、国や独立行政法人の保有する資産を売却すると。更に、毎日の仕事のやり方を見直すということで、公用車の削減や出張旅費などですね。以上の集中点検をやって効率化していくという発言がありました。
 諮問会議は明日ですね。議題は2つです。新雇用戦略について、舛添大臣と上川大臣においでいただいて審議します。次に、生活直結産業、これは健康サービスや保育サービス、移動のサービスといったものですが、生活に直結したサービス産業を活性化させていく観点から、民間議員から御提言があります。
 「構造変化と日本経済」専門調査会は、今週25日金曜日に行います。まだテーマは調整中です。
 次回の諮問会議は、連休明けになります。まだ日程は調整中です。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)原油価格が今、最高値を更新を続けている訳ですけれども、今度暫定税率が復活することになると、石油連盟の会長から、リッター30円ほどガソリン価格が上がると。そうすると、地方の勤労者、毎日通勤に使っている人とか営業に使っている人は相当悪影響が及ぶと思われます。ガソリン値上げの景気へのインパクトについて、どのような認識を持っていらっしゃるか、お願いします。
(答)暫定税率の問題は、ガソリン価格だけを取り上げますと、ガソリン価格が下がれば、消費者にとってはいい訳ですが、それ以外の、つまり2.6兆円の予算が削減されることの影響もありますので、なかなかガソリン価格だけを取り上げて、景気への影響を議論する訳にはいかないと考えています。
 原油価格の高騰は、暫定税率とは関係なく今世界で起こっていることですので、この影響というのは、またきめ細かく見ていかないといけないと考えています。
(問)その中で更に税率引下げを原油対策として行っていくというお考えはあるのでしょうか。
(答)今の時点でそういう話は出ておりませんが、これは当然、昨年12月末の原油対策の効果を見極めながら、きめ細かく、どこでどういう影響が起こっているかを考えていく必要は常にあります。
(問)閣僚懇における総理の政策の棚卸しの指示の関連なのですが、これは予算要求に反映をというお話が出たそうですが、定量的な、何かこの程度まで行うようにといった指示はあったのでしょうか。
(答)いえ、それは一律には議論できませんので、まずは概算要求時までに集中点検を行います。先ほど申し上げたとおりですね。概算要求時までに徹底的な見直しを行って、確実に来年度の予算要求に反映していただきたいと。ですから、政策のスクラップ・アンド・ビルドをしっかりとやれということですね。

(以上)