佐田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成18年10月20日

(平成18年10月20日(金) 9:26~9:33  於:内閣府 522号室)

1.発言要旨

 本日の閣議は、一般案件5件のほか、質問主意書に対する答弁書19件がございました。
 閣議の関係では以上です。
 一応、今日閣議の中で、私の方から今いじめ、そして自殺等が社会問題化しておるわけでありますけれども、昨日規制改革・民間開放推進会議で草刈議長に議長としてご苦労いただくことになりました。それにつきまして私もこの一つの案件がいろいろありますけれども、その中で教育委員会制度も含めてしっかりとした教育面での議論をするように指示をさせていただいたということを今日申し上げました。

2.質疑応答

(問)それは閣議の。
(答)閣議の後の懇談会。
(問)教育委員会制度もあるというのは、教育委員会制度を強化するという意味合い、そういう形。
(答)私はそのつもりです。ただ、今過去からの一つの流れの中では特区でどのように扱っていくかという議論もあるわけですけれども、私はしっかりと責任を持って責任のある教育というものをするためには教育委員会をしっかりとしたものにしていかなくちゃいけないと、私はそのように思っています。
 また、そのような方向で議論をしていただきたいと、かように思っています。
(問)既に伺ったことがあるかもしれないんですけれども、この教育委員会の改革の話と、この間立ち上がった教育再生委員会と何かリンクさせていくということは。
(答)リンクはありません。もちろん協力できるところは協力しなくちゃいけませんけれども、あくまでも私どもの方は要するに受け皿、教育委員会というのは受け皿ですからそれをしっかりとしたものにして、その上にいろいろな理念等がつけ加わってくるんじゃないかと、かように思っております。
(問)いじめやいじめによる自殺とかあるというのは、やはり教育委員会の弱さというかそういうものがあると大臣は考えていますか。
(答)はい。そのように考えております。責任のある、しっかりとして、しかもガラス張りで責任を持った、それは市町村に及ぶもので責任を持った教育委員会制度、教育委員会というものをしっかりと確立していかなくちゃいけないと、こういうように思っています。
(問)大臣御自身は現在の教育委員会制度にどういう問題があると考えてございますか。
(答)それは本来でしたらば独立したしっかりと地域のため、そしてまた子供さん方のために教育行政を行っていく基本的なところでありますけれども、どうもいろいろ教育委員長の権限であるとか、教育長の権限であるとか、その辺が非常にあいまいになっていると、こういうふうに思っておりますので、その辺はしっかりと襟を正して、そしてかつ責任を持って教育行政に当たっていただきたいと、こういうふうに思っています。
(問)大臣の発言に関係して、ほかの大臣の発言というのはございましたか。
(答)いや、それは私からは申し上げられません。私はそういうふうに申し上げたということです。
(問)今の関連ですけれども、教育委員会をしっかりしたものにしていくということは、特区の関連でも議論があったように選択制というのはなじまないというふうに考えられるということですか。
(答)私はそういうふうに思っていますけれども、そういう一つの流れがあるわけでありますから、その中で自由度を増した方がいいという方もいらっしゃるんじゃないですか。
(問)教育委員会の方の特区の今ある議論については今後どのような形にして。
(答)いや、だから今ある議論の中でこれを実際問題でやるかどうかというのはこれから議論をしていきたいと思っています。
 一つのつながりですからね。ただ私としては、きちんと市町村に至るまで責任のある教育委員会制度をつくっていかなくちゃいけないと、こういうふうに思っています。
(問)若干修正というか見直しがかかる。
(答)そういうことです。今こういう社会問題化してきていることですから、しっかりとそれは考えていかなくちゃいけないと、こういうふうに思っています。
(問)それは今の規制改革・民間開放推進会議にもそういう方向、議論の修正を求めていくという。
(答)はい、そうです。
 私は思うんだけれども、学校だけが校長、教頭、あとは全部平の組織というのは不自然だなというふうに非常に思っていますし、これは教育委員会制度とはまた別ですけれども、学校教育法にかかわることですけれども、そういうところもしっかりとしたものにしていかなくちゃいけないと思っています。そして、しっかりとした学校の先生をつくっていくということも非常に重要なことだと。その受け皿を私はつくっていきたいとこういうふうに思っているんです。やはり組織的にどんな組織でも社長さん、専務、そして部長、課長、係長となっているでしょ。学校というのは皆さんだって校長、教頭、それ以下は全部同じ身分、平と。それじゃあ、本当に入った先生方だってこれはだれに教育してもらうのか。それで、この間のも結構ベテランの先生がいじめをしてみたり、そういうことを考えたときに、しっかりとした先生方の教育もするための組織をつくっていかなくちゃいけないと、私はそういうふうに思っています。
 責任ある教育ですね。

(以上)