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受賞者代表挨拶


第2回みどりの式典 受賞者代表挨拶

淺田 浩二 京都大学名誉教授

天皇皇后両陛下、ご臨席の皆様

新緑の美しい青葉が萌え出た本日、天皇皇后両陛下のご臨席のもと、みどりの学術賞を授与していただき、また、緑化推進運動功労者として表彰していただきました一同を代表し、お礼のご挨拶を申し上げます。

「みどり」は、私たちが生きていく上で欠かすことのできない食糧、木材、薬をはじめ多くの有機資源を与え、また、数十億年以前から現在に至る「みどり」の産物は、石油、石炭としてエネルギーをも与えてくれています。さらに、私たちの生活環境、地球環境を保つ上で、他の方法では代替できない多岐にわたる役割を、「みどり」はもっています。

私たちは「みどり」を生活の糧とする農耕民族であったため、万葉の昔から、「みどり」を育て、「みどり」を尊び、「みどり」の美を愛でる文化を受け継いできました。食糧、資源といった“もの”の面ばかりでなく、「みどり」がどれだけ人の心を豊かにし、和ませているか、計り知れないものがあります。

過去2世紀の間、人の叡智は、植物が貯めこんできた化石資源を利用するために注がれてきましたが、これが「みどり」の環境、地球の環境を痛めてきたことは否めません。今後「みどり」の機能が低下しないようにするため、地球上に26万種以上が見出されている「みどり」を育むことに叡智を注ぐことが求められています。そのために、植物そのものの科学的な解析のみならず、「みどり」の伝統文化を基に、日本独自の「みどり」を育てる科学、文化を世界に発信することも重要です。

今回、「みどり」に対する私たちの寄与が栄誉を受けることになりましたが、これは、多くの方々のご支持、ご協力があって初めてできたことであり、この機会にこれらの方々に厚くお礼を申し上げます。また、今回の受賞、表彰が、日本の「みどり」の科学、文化の確立に努力しておられる若い研究者、緑化運動に携わっておられる方々に大きな励みになるものと信じております。

私たち一同は頂いた栄誉を励みとして、今後も、なお一層の努力を重ね、わが国のみならず、地球全体の環境保全のため、引き続き尽力したいと存じます。

ここに受賞者、表彰者を代表し、多くの関係者に改めて心よりお礼を申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

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