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「第9回地方消費者委員会(金沢)」を開催しました

地方消費者委員会とは

 消費者委員会の委員が地方に出向き、消費者のみなさま、関係各団体のみなさまの声に直接真摯に耳を傾け、問題の解決に効果的に取り組むために、地方の関係団体や自治体などと連携し、意見交換等を開催するものです。

金沢での会合の様子を紹介します

写真集はこちらから御覧いただけます。

演台で笑顔で話をする河上委員長の写真
河上委員長による基調講演


 「第9回地方消費者委員会(金沢)」は、消費者委員会と石川県消費者団体連絡会が主催し、平成25年7月26日(金)、金沢市の都心にある石川県政記念しいのき迎賓館3階セミナールームBで開催されました。
 当日は猛暑の中にもかかわらず、石川県、金沢市をはじめ近隣の県、市町の消費者行政担当者や相談員、弁護士、司法書士、消費者団体、事業者、大学関係者、一般消費者など81名の参加がありました。

 冒頭、石川県消費者団体連絡会の宮下亮副代表幹事より「今日は各専門分野や団体の方々から、消費者契約法の課題についてのご意見をいただきますが、皆さんも勉強して、思うところが一つでも二つでもできれば」と開会挨拶がありました。
 シンポジウムは河上正二委員長の基調講演「民法改正と消費者契約法」で始まりました。河上委員長は消費者契約法の概要について事例を交えながら説明し、消費者契約法の改正に向けた様々な問題点を指摘しました。「消費者契約法ができた時には画期的な法律であったが、十数年たった今では、現時点の問題に対してはうまく対応できていない。民法改正を待っていてはいつになるかわからないので、少しでも改善できるところからやっていこうということで検討を始めた」と調査作業チームの審議等について報告しました。
 続いて、消費者委員会事務局委嘱調査員の山田茂樹司法書士から「インターネット取引の現状と課題」について報告がありました。「消費者取引の中でインターネット取引は今や不可欠なもので、その取引に関する技術は1年もすれば陳腐化してしまう。新しいネット技術ばかりにとらわれていると、目先の改正になってしまうので、もっと本質的なものをとらえて広い視点に立った改正が必要である」と述べました。

 休憩後、パネルディスカッションが行われました。パネリストは石川県消費者団体連絡会の青海万里子事務局長、石川県消費生活支援センターの伊藤麻子相談員、消費者庁消費者制度課の宗宮英恵政策企画専門官、金沢大学法科大学院非常勤講師の橋爪健一郎弁護士、消費者委員会事務局委嘱調査員の山田茂樹司法書士が、コーディネーターは消費者委員会の河上正二委員長が務めました。
 パネルディスカッションでは相談事例を中心に、(1) 契約締結過程(誤認類型) (2) 契約締結過程(困惑類型) (3) 契約締結過程(インターネット) (4) 適合性原則 (5) 約款規制の5つのテーマに分けて議論が展開されました。
 パネリストからのテーマ別の主なコメントには、(1) 「相談現場では、子どもの成績が上がるとか、脱毛エステの効果などの相談が多い」「広告は極めて勧誘に近い表示が多くなっている」 (2) 「消費者が『帰ってください』とはなかなか言えない。電話勧誘も同様でなかなか切ることができない。そういった実情も踏まえ、広く適用できるよう検討してほしい」 (3) 「インターネットに関する相談は増えており、通常の購入形態と比べて、消費者の注意力が低下するという特徴がある」 (4) 「適合性原則の線引き・境界が難しい」「時代の変化により、高齢化に見合った見直しの検討は必要である」 (5) 「保険約款等、字が小さくて読むことがないという相談がある。消費者が読む気になる約款作成がまず必要」「民法でも約款規制の導入について議論されているが、経済界からの反対が強い」などがありました。
 フロアからの意見には、「広告は契約締結の意思形成に影響を与えないという法解釈ということだが、十分に影響を与えていると思う」「不招請勧誘に関して特定商取引法に導入されたが、消費者契約法でも検討をしてほしい」などがありました。
 最後に、河上委員長が「消費者契約法はなかなか難しいが、いろいろな勉強会を開いて理解を深めていただき、実際の相談事例をもとに法の限界を明らかにしながらその改善策について議論して、少しずつ改正に向けた力へと育てていってほしい」とまとめました。


参加者の後ろから会場を撮影した写真。前方にはパネリストが一列に着席している
パネルディスカッション


参加者のアンケート結果から

 会場では、参加者を対象にアンケート調査を行い、参加者の声を集めました。アンケートでは、「法改正の方向性、今後の課題が説明されて、大変参考になった」「具体的事例はとても身近に感じられ、わかりやすかったが、自分は法律については知識がほとんどなく、法律上の問題点や改善点などの話は難しく理解しきれなかった」「使いやすい消費者契約法の改正を期待したい。いろいろな啓発が行われているにも拘らず、消費者トラブルが増加し、被害額も大きくなっている」など、数多くのコメントが寄せられました。

石川県知事、金沢市長への表敬訪問

 地方消費者委員会の開催前日の7月25日(木)、河上正二委員長は石川県庁を訪ね、谷本正憲知事へ後援のお礼と消費者委員会の活動状況を説明しました。また、消費者問題の未然防止の必要性とその環境整備、子育て支援に関する問題など幅広い話題について、和やかな雰囲気の中で、忌憚のない意見が交わされました。
 続いて金沢市役所を訪問し、山野之義市長へ後援のお礼と、高齢者を狙った健康食品の送り付け商法などの高齢者被害が増加している状況下で、福祉・教育関係者、医者、警察等との連携を図った高齢者の見守り体制の整備を要望しました。

  • 谷本正憲知事と河上委員長が握手している写真
    谷本正憲知事(右)
  • 笑顔の山野之義市長と河上委員長の写真
    山野之義市長(左)


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