税制調査会「税についての対話集会」(第4回)の概要
1. 日時
8月23日(土)13:30~16:00
2. 場所
神戸国際会議場(神戸市)
3. 出席者
石弘光会長、竹内佐和子委員、水野忠恒委員、三山秀昭委員
4. 意見発表者
青山 浩司さん(税理士事務所勤務)
足立 晴彦さん(元薬剤師)
礒脇 正子さん(主婦)
5. 傍聴者数
283人(男性243人、女性40人)
6. 概要
石弘光税制調査会会長より税制の現状について説明後、3人の意見発表者の方から意見を伺いました。その後、一般の傍聴者の方からも意見を伺いました。
意見発表者の方等から出された主な意見は以下のとおりです。
(総論)
- 税の使い途を厳しくチェックすべきである。
- 中期答申は増税項目が中心であり、今後税負担が重くなることに不安を感じる。
- 財政は危機的状況にあり、このままいくとどうなるのか不安を感じる。財政の長期シミュレーションを示すべきである。
- 晩婚化・少子化対策として所得税制を活用すべき。
- 高齢者の保有資産の有効活用の促進のため税制を活用すべき。
- 公正・公平な税制の確立のため、納税環境の整備を進め、脱税の罰則強化、インボイス方式の導入を考えるべきである。
(個別税目)
- 消費税率の引上げには断固反対である。
- 若い人に大きな負担をかけることは適当でない。現行の社会保障制度の維持のためには、ある程度の消費税率の引上げはやむをえない。
- 高級品については消費税率を上げてもいいのではないか。
- 扶養控除を税額控除方式に変更すべきである。
- 納税者番号制度を導入すべきである。
- サラリーマンの給与所得について確定申告を源泉徴収制度との選択性とすべきである。
- インボイス方式を導入すべきである。
- 個人事業者にとっては、インボイス方式の導入は事務を煩雑にさせる。
(以上)