第45回総会 議事録

平成11年12月16日開催

加藤会長

ただいまから、税制調査会第45回総会を開会いたします。

本日は、「平成12年度の税制改正に関する答申」の最終的なとりまとめをお願いしたいと思っております。

宮澤大蔵大臣と保利自治大臣、お忙しいところをおいでいただきまして、ありがとうございました。一言、ご挨拶をいただきたいと思います。

宮澤大蔵大臣

税制調査会第45回総会が開催されるに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

税制調査会の委員の皆様におかれましては、年末のお忙しい中、平成12年度税制改正について、精力的にご審議をお進めいただきましたことに対しまして、厚く御礼申し上げます。

最近の経済情勢等を踏まえまして、政府は、景気の本格的回復と21世紀の新たな発展基盤の確立に資するため、経済新生対策を決定いたしまして、これを受けて第2次補正予算を編成いたしましたが、先般、可決成立したところでございます。政府といたしましては、これらの施策を着実に実施していくとともに、平成12年度予算におきましても、引き続き、景気に配慮し、公需から民需への円滑なバトンタッチが行われるよう努めなければならないと考えております。

税制調査会におかれましては、こうした景気の状況を踏まえたご審議を行っていただくとともに、さらに、内外の諸課題に対応するため、21世紀の我が国税制のあるべき姿を見据えながらご審議を進めていただいているものと承知いたしております。

本日は、その成果である「平成12年度の税制改正に関する答申」をおとりまとめいただく運びであると承っておりますが、政府といたしましては、この答申を十分尊重して来年度税制改正の作業を進めてまいる所存であります。

なお、税制調査会におかれましては、年明け以降、21世紀へ向けて我が国の望ましい税制のあり方について、引き続き、幅広い観点からご審議を行っていただきますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、加藤会長はじめ委員の皆様方の多大なご尽力に改めて厚く御礼申し上げまして、ご挨拶といたします。

加藤会長

どうもありがとうございました。

それでは、引き続いて、保利自治大臣、よろしくお願いいたします。

保利自治大臣

税制調査会の第45回総会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

本日は、税制調査会として「平成12年度の税制改正に関する答申」をご決定されると承っておりますが、委員の皆様方には、これまで、答申の決定に向けて、地方税関係につきましてもご熱心なご審議をいただき、衷心より感謝申し上げます。

審議の中では、地方分権の進展に応じた地方税のあり方をはじめ、法人事業税への外形標準課税の導入や、平成12年度に評価替えを迎える固定資産税の負担の問題などについて論議され、いずれも、適切なご指針をお示しいただけるものと伺っております。何とぞよろしくお願い申し上げます。

なお、昨日終了いたしました臨時国会におきましても、地方財政を懸念する声や、将来の税源配分に対する質問も多く受けております。

なお、自治省といたしましては、本日のご答申の趣旨を十分尊重して、平成12年度の地方税制の改正に取り組んでまいる所存でございます。

また、今後、地方税の充実・確保とともに、税源の偏在が少なく税収が安定した地方税体系の構築に向けて、積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

加藤会長はじめ委員の皆様方の多大なご尽力に、重ねて厚く御礼申し上げ、簡単ではございますが、私のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

加藤会長

どうもありがとうございました。

両大臣とも日程のご都合がございますので、ここで退席されますが、ご了承いただきたいと思います。

大変お忙しいところをありがとうございました。

〔両大臣退席〕

加藤会長

それでは、答申案の審議に入ります。お手元にお配りしてあります答申案は、昨日の総会におきまして、最終的にご審議をいただき、修正したものでございます。

本日は、最終的な内容のご確認をいただきたいと思います。

まず、事務局から答申案を読み上げてもらうことにいたします。

〔事務局『答申(案)』朗読〕

加藤会長

ありがとうございました。

以上のような内容でございますが、何かご意見がございましたら、どうぞ。一言つけ加えておきたいというようなことがございましたら、どうぞご遠慮なく。

特にないようでございましたら、「平成12年度の税制改正に関する答申(案)」は、原案どおり決定させていただいてよろしゅうございましょうか。

〔「異議なし」という声あり〕

加藤会長

ありがとうございました。

それでは、この答申につきましては、「案」という字をとりましたものが本当のものになりますので、これを後ほど、事務局から皆様方にお送りさせていただきます。

なお、この総会の終了後、私と松本会長代理とで、官邸において総理に答申をお渡しすることになっておりますことを申し添えておきます。

また、記事は、総理に答申をお渡ししたあとに解禁になります。

最後に、閉会のご挨拶を申し上げますが、平成12年度の税制改正に当たりまして、本日まで大変ご熱心にご審議いただきましたことに対し、心から感謝申し上げます。

なお、年明け以降、中期答申に向けた議論が再開されます。さらに内容を詰めていきたいと考えておりますので、引き続き、よろしくお願いしたいと考えております。具体的な日程は、後ほど決まり次第、ご連絡させていただこうと思っております。

それでは、本日はお忙しいところを、まことにありがとうございました。

〔閉会〕

(注)

本議事録は毎回の総会後、速やかな公表に努め、限られた時間内にとりまとめるため速記録から、大蔵省主税局及び自治省税務局の文責において作成した資料です。

内容には正確を期していますが、税制調査会議事規則に基づき、事後の修正の可能性があることをご承知置きください。