企画会合(第24回)終了後の香西会長・神野会長代理記者会見録
日時:平成19年11月16日(金)16時50分~
場所:中央合同庁舎第4号館共用第一特別会議室
〇司会
ただいまから、第24回企画会合後の記者会見を行います。
まず初めに、神野会長代理が本会見に出席させていただくことになりましたので、よろしくお願いいたします。
続きまして、香西会長から本日の議事概要について説明がございますので、よろしくお願いいたします。
〇香西会長
本日は午後1時30分から第24回企画会合を開催しまして、前回(13日)に引き続きまして「答申(案)」の審議を行いました。前回いただきましたご意見を踏まえまして、神野代理や主査の方々にもご協力いただき、私のほうで修正案をつくりまして、修正の入った答申(案)をもう一度委員の皆様にもご議論いただいたということであります。
まず、前回お示しした案から変わった主な点について神野代理からまとめて説明していただきまして、その後、議論をいたしました。本日の議論を踏まえまして、私のほうで必要に応じてさせていただきますけれども、最終的な答申案の表現ぶりとか問題点の整理といった点については、私に一任いただいたということであります。次回は20日の火曜日を予定しておりますけれども、次回の会合で委員の皆様にご報告し、それを最終的に答申として内容的に決定したい、こう申し上げております。それから、11月20日の答申とりまとめに向けて、もう一度、残っている日を使って、さらにチェックしてよく検討したい、こういうふうに考えております。
前回も申し上げましたけれども、最終的な答申とりまとめまで20日というふうに目標の日はもう既に決まっておりまして、ごくわずかしかありませんから、私から個別の議論を現在の段階で具体的に紹介することは差し控えさせていただきたいと思います。その点、申し訳ございませんけれども、どうぞご協力をお願いいたします。
私からはとりあえず以上でございます。
〇司会
それでは、ご質問のある方はどうぞ。
〇質問
会長にお伺いします。今日、答申の修正案を示されたということでした。その修正案については、もちろんいろいろ議論はあったと思うので、修正は検討されるということをおっしゃっていましたが、概ね委員の方々の了承は得られたという理解でよろしいのでしょうか。
〇香西会長
前回、いわば第1回目に答申案を出して、それについてご議論があって、訂正を、代理や主査の間で議論をして、訂正案をつくって議論いたしまして、私のほうから希望として、こういうふうに直せというのだったらできるだけ具体的な指摘をしてほしいということを前提に、大勢の委員からいろいろな議論がありました。それで私としては、終わる頃時間を見て、一応これで議論を終了したいと。ついては、残った問題、疑問、あるいはご提案で預かりという形になっている書儀については、その処置について一応私にご一任くださいということを申しました。その上で、20日までに二度目の修正案をつくりまして、20日はそれについてのご了解を得たい、こういうふうに考えております。
〇質問
つまり、大きな趣旨というか、内容の骨格に当たる部分で、もう大きな変化はないということでよろしいのですか。
〇香西会長
そうですね。骨格、大きな内容ということではあまりなかったような印象を持っていますが、人によっては、これが非常に大事だ、もっと大事だと、こういう議論はもちろんまだありましたけれども、例えば答申案という形で比べれば、構成がガラッと変わるとか、全く新しいチャプターが加わっているとか、そういうことにはならないで済むのではないかという見通しでおります。
〇質問
総理が、昨日から一昨日にかけて、来年度の消費税の引上げは難しいというようなご発言をされているのですが、その発言による答申への影響があるのか、ないのか。あるいは、その発言についての香西会長のご感想をお伺いしたいのですが。
〇香西会長
もちろん、総理は総理のお考えをお話しになったわけで、私は事前にそれを聴取していたわけでもありませんが、全体として今年は例年に比べれば、いつ何が起こってというスケジュールが非常に立てにくい状態であるわけです。ですから私どもの答申は、中長期的な段階、つまり中長期に予想されるようないろいろなことについて、こういうことは中長期なら問題になるというようなことについて、しかも20年度に問題になるだろうとかなり予測がつく問題についても、全部議論しています。したがって、例えば来年度に幾らとか、細かい年度、タイミングとか、そういったものをもともと我々は提案しようとはしていないわけですから、大きな方向はこういうことになるだろうと。それはその時期が来れば適切にお願いしたいというふうに考えているわけですので、特別に変わったことにはならないというふうに思います。
〇質問
今の補足で香西会長にお伺いしますけれども、税調の答申、そもそも税調の役割はそういうものだというのは今のお話でわかりました。ちょっとご感想で結構なのでお伺いしたいのですが、政府・与党はかねてから、秋以降は税体系の抜本的な改革に取り組むんだ、07年度までに実現させるべく取り組むんだという姿勢でやってこられて、現実問題、いろいろな政治情勢もあって、福田総理は来年度は見送るようなことをおっしゃっていますが、消費税について動かさない抜本的改革というものは、なかなか考えにくいのではないかという指摘もあります。社会保障財源の手当が喫緊の課題だということは、税調の委員の方からも非常にいろいろな意見が出ていたと思いますが、こういう税調の議論を引っ張ってきた方から見て、政治情勢をにらんだこの判断についてどのようにお考えになっているのか、率直なところをお聞かせいただきたいのですが。
〇香西会長
まず、引っ張ってきたつもりはないので、一生懸命、会を民主的に運営したつもりであります。そういうことが一つです。
私どもは消費税の役割というものをいろいろ議論してきました。総理がそういった問題についてどう考えられるかは、我々の答申ができて、それが総理にどう受け取られるかということの問題で、私のほうから総理のご発言をコメントする立場にはない。役に立つ答申でなければ役に立たないだけで終わるということですから、こちらはまだ試験を受ける立場のほうでして、そういう点では我々としては整々と、というか、粛々として与えられた課題をやってきたつもりでおります。
〇質問
たびたびで恐縮です。今後のお話の確認ですが、次回の20日というのは総会になりますでしょうか。
それから、福田総理大臣に最終的に提出されるということになるかと思うのですが、総理への提出というのはどのような形で考えられていますか。
〇香西会長
実はその点、事務的にいろいろやっていただいていて、私はまだ詳しいことは承知しておりません。
それから、20日は総会です。ぜひ総会で何とかとりまとめたいということです。総会ですから、発言が求められたら当然発言していただくわけですから、予測はできませんけれども、もう一回修正案が通ることを私どもとしては心から希望しております。何しろ三連休が待ち遠しくて仕方がないということでありますので、ぜひ20日には決着してほしいなあと思っています。
〇質問
今回の答申、当然、年度答申なんでしょうけれども、中期答申を兼ねたものになるのかということと、もしよろしかったら、そのタイトルというかサブタイトルというのか、それがどうなっているのか教えていただけますでしょうか。
〇香西会長
まだ確定していないので、今言ってしまうということでは、まだ案でしかありませんから。もう日もないことですので、正式に案がどうだったかということは控えさせていただきたいと思っていますが、年度答申として、つまり平成20年度において何を行わなければならないかということ、ここが年度改革についてのところであるということは、そういう形でチャプターやセクションをつくっているわけではありません。しかし、内容的に何がなるだろう、これは20年度にどうしても――これも取り上げるかどうかは政治情勢によるわけでしょうけれども、例えば法律で言えば取り上げることが決まっているものとか、そういったものについては一応全部議論はしておりますので、そういうことが具体的な予算の中で問題になってきたときには、税調の意見はどうであったかということは書き込んである、こういう状態です。
それを特に何年度税制改革についての意見という形で総括しているところはありませんけれども、中長期的な考え方と同時に、予定がかなりはっきりしているものについてはそれに対する意見も述べておりますので、読んでいただければ、来年度の税制改正の問題についても一応コメントがあるようにつくろうとしております。そういうことが現在のあり方というふうにお考えください。
〇質問
議論の中身と別の話で恐縮です。前回と今回と最終的な答申案を詰める作業なので、外部からの不測の何かを避けるために非公開ということでやってこられたわけですけれども、その議事録のようなものは、通常のこれまでの会合と同様に、後日しかるべき準備が整ったら公表されるものでしょうか。
〇香西会長
議事録は当然公表いたしますが、今回は皆様のご出席もお断りして、一応自由にするためにということで議論いたしましたので、誰が発言したかというところは記述を削除する、「〇〇氏がこう言った」という形ですけれども、発言された内容については議事録をつくって、何日後か私にはちょっとわからないのですが、そういう形で公開するつもりでおります。
〇司会
よろしいですか。
それでは、これで記者会見を終了させていただきます。
〇香西会長
遅くまでありがとうございました。(了)