痴漢は重大な犯罪です!
2025年1月16日

痴漢は重大な犯罪です。被害者の心身を深く傷つける行為であって、決して許されるものではありません。政府では、「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」に基づき、関係府省が一体となって痴漢撲滅に向けた取組を行っています。また、被害にあった受験生の受験機会の確保にも取り組んでいます。
■痴漢被害等に関する調査結果
内閣府が令和5年度に実施した「若年層の痴漢被害等に関するオンライン調査」(令和6年7月公表)によると、はじめて痴漢被害を受けたときの年齢は「16~19歳」が最も多く(46.4%)、特に若年層が痴漢被害にあいやすいことがわかっています。(図1)
また、被害にあった場所は「電車内」(62.8%)が最も多く、「駅構内」(ホーム・階段・エスカレーター等)も合わせると70.0%が、電車などの公共の乗り物で痴漢被害にあっていることがわかっています。(図2)


■痴漢は重大な犯罪です!
上記の調査で「痴漢被害について、世の中でどのように考えられていると感じるか」を尋ねたところ、「被害が軽くとらえられていると感じる」(56.0%)と「関心がもたれていないと感じる」(10.1%)の合計が66.1%となっていますが、痴漢は重大な犯罪です。被害にあわれた方は全く悪くありません。被害にあわれた方や被害を目撃された方は、すぐに警察に通報・相談してください。
~痴漢被害にあった・目撃したときは~
【被害にあわれた方へ】
●周りの人に助けを求めてください
安全を確保するため、声を上げる、防犯アプリを活用するなどの方法で周りの人に助けを求めてください。
●警察に110番通報、または相談してください
安全を確保することができたら、すぐに110番通報してください。また、被害にあわれてから時間が経っていても構いませんので、警察に相談してください。どんな小さなことでも構いません。
【被害を目撃された方へ】
●被害者に声をかけてください
被害を目撃したら、見て見ぬふりをせず、「大丈夫ですか?」などと被害者に声をかけてあげてください。
●駅員、警察官などに知らせてください
駅員や周りの人に協力を求めたり、警察に110番通報をしたりしてください。
~被害の届出を受けた警察の対応について~
警察では、被害にあわれた方の心の負担の軽減に配慮しながら、犯人検挙のための捜査を行います。被害の届出を受けた警察の捜査の流れは、次の図のようになっています。
※これは一例であり、具体的な流れは事案によって異なります。

■被害にあった受験生の受験機会の確保
政府では、大学や高等学校等に対し、入学者選抜において、受験生が、試験場に向かう途中の事故・事件に巻き込まれた場合や、痴漢の被害にあった場合などやむを得ない事由により受験機会を失うことのないよう、試験時間の繰り下げや別日程への振替等の対象とするなど、受験機会の確保のための柔軟な対応に努めるよう周知しています。
大学入学共通テストでは、試験場に向かう途中に痴漢の被害にあった場合は、試験場に向かう途中に生じたやむを得ない事由として、追試験の対象となります。このような場合は、速やかに受験票に記載されている「問合せ大学」に電話連絡を行ってください。
痴漢被害にあったり目撃したりしたときは、周りの人に助けを求め、110番してください。
■あなたの行動で救われる人がいます
被害にあったり目撃したりして間もない場合などは、迷わず110番通報してください。
あなたの行動が、犯人の検挙と更なる被害の防止につながります。
また、各地の性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター「全国共通番号#8891(はやくワンストップ)」に相談することもできます。
ひとりで悩まず、早めに相談しましょう。
