「女性版骨太の方針2024」を決定しました

2024年7月9日

 今年の「女性版骨太の方針」のポイントは、女性活躍・男女共同参画を推進するための「人材の育成」を横串に据えたことです。
 その上で、「Ⅰ 企業等における女性活躍の一層の推進」、「Ⅱ 女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進」、「Ⅲ 個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現」、「Ⅳ 女性活躍・男女共同参画の取組の一層の加速化」の4つの柱に沿って、持続的で広がりのある取組の推進を目指すものとしています。

 

Ⅰ 企業等における女性活躍の一層の推進

 企業における女性の採用・育成・登用の強化、科学技術・学術分野における女性活躍の推進、女性起業家の支援に取り組みます。
 その際、経営層・管理職など女性登用を推進する人材の意識醸成が鍵になります。

 (1) 企業における女性の採用・育成・登用の強化

 好事例の横展開、啓発コンテンツの作成や情報共有などを通じて、企業の行動計画策定の促進を図ります。

 (2) 科学技術・学術分野における女性活躍の推進

 女子学生が少ない理工系の魅力を発信する機会を増やし、理工系分野を目指す女子生徒等の育成を図ります。

 (3) 女性起業家の支援

 女性起業家のためのネットワークを充実させ、事業計画への助言や、支援者とのマッチングに向けた支援プログラムを実施します。

 

Ⅱ 女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進

 所得向上やリスキリングの増進、仕事と育児・介護の両立の支援、仕事と健康課題の両立の支援、地域における女性活躍・男女共同参画の推進に取り組みます。

 (1) 所得向上、リスキリング

 正規雇用の女性の就業継続の支援や妊娠等を契機に非正規雇用となった女性の正社員転換するための取組を進めます。
 また、就労に直結するデジタルスキルの習得支援やデジタル分野への就労支援を推進します。

 (2) 仕事と育児・介護の両立の支援

 柔軟な働き方の推進や男性の育児休業取得の促進などによって、男女問わず育児・介護とキャリア形成との両立を図りつつ、女性への育児負担の偏りを解消します。

 (3) 仕事と健康課題の両立の支援

 女性のライフステージごとの健康課題に起因する望まない離職などを防ぎ、女性の活躍を支援します。

 (4) 地域における女性活躍・男女共同参画の推進

 地域の企業における女性活躍を推進するための担い手を育成するため、女性登用の好事例や先進的な取組を横展開し、地域リーダーの意識醸成・育成を推進します。

 

Ⅲ 個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現

 男女共同参画の視点に立った防災・復興の推進、配偶者等からの暴力や性犯罪・性暴力への対策の強化、困難な問題を抱える女性への支援、生涯にわたる健康への支援に取り組みます。

 (1) 男女共同参画の視点に立った防災・復興の推進

 能登半島地震における災害対応を検証し、今後の対応に活用します。
 また、防災の現場などにおける女性の参画拡大とこれを推進するリーダー層の意識醸成や防災教育を推進します。

 (2) 配偶者等からの暴力や性犯罪・性暴力への対策の強化

 配偶者等からの暴力の防止、被害者の保護や支援、相談体制の整備や周知等の一層の強化を図るとともに、性暴力・性犯罪の根絶のための取組や被害者支援を強化します。

 (3) 困難な問題を抱える女性への支援

 困難な問題を抱える女性一人ひとりのニーズに応じて、包括的な支援を行います。

 (4) 生涯にわたる健康への支援

 女性の健康ナショナルセンター(仮称)の診療機能充実化や同センターを中心とした女性の生涯にわたる健康課題に関わる研究などに取り組みます。

 

Ⅳ 女性活躍・男女共同参画の取組の一層の加速化

 男女共同参画の視点に立った政府計画の策定等の推進、政治・行政分野における男女共同参画の推進に取り組みます。

 (1) 男女共同参画の視点に立った政府計画の策定等の推進

 あらゆる分野の政策・事業の計画等について、男女別の影響やニーズの違いを踏まえた検討や立案を行います。

 (2) 政治・行政分野における男女共同参画の推進

 女性が政治に参画する上での課題等について詳細な調査を行い、その結果に基づいた周知・啓発を行います。
 また、各府省における各役職段階に占める女性割合の数値目標を定め、取組内容や実施状況とともに公表します。

 

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