1人のデータ、みんなの健康、次世代法

2024年6月3日

 次世代医療基盤法は、みなさまの医療情報を、個人を特定できないように加工し、新薬や治療法の開発に役立てるための法律です。
 情報を安全に管理し、目的にあった利用をするため、国が認定した事業者に対してのみ医療情報が提供されます。

 令和6年4月からは、以下の点がアップデートされ、更なる医療の発展のために取り組んでいます。

  • 従来の「匿名加工医療情報」に加え、新たに「仮名加工医療情報」の作成・提供を可能とする仕組みを創設しました。仮名加工医療情報の提供は、個人情報の保護の観点から、国が認定した利活用者に限定されます。
  • 従来の匿名加工医療情報について、医療・介護に関する公的データベースとの連結が可能となります。

 

 仮名加工医療情報では、匿名加工医療情報とは異なり、医療データの削除、改変が不要であるなどの違いがあることから、希少な症例についてのデータ提供が可能となり、研究開発などにおける有用性が向上します。

 匿名加工医療情報と医療・介護に関する公的データベースとの連結により、過去の診療・投薬状況とその結果を組み合わせて分析することが可能となり、診療や投薬の効果をより正確に把握することが可能となります。

 これにより、さらに効果的に、みなさまの医療情報を新薬や新しい医療機器、治療法の開発に役立てることができます。

 

 具体的には、たとえば、次のようなことが期待されています。

  • 実診療データをビックデータとして分析することで、患者一人ひとりの最適な医療に役立てることが可能に
        

     

  • 大量のCT画像などを機械学習させた人工知能(AI)を用いた画像診断により、病気の早期診断・早期治療が可能に
        

 

 なお、みなさまの医療情報については、協力医療機関等から通知を受け、ご本人が提供を拒否しない場合のみ、国が認定する事業者に対して提供される仕組みとなっています。
 そのため、提供を望まない方はいつでも拒否することが可能です。

 

 次世代医療基盤法については、解説動画もぜひご視聴ください。

 

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