新たな国立公文書館の展示基本計画を決定!
2024年4月12日

国立公文書館は、時代を超えて「国民共有の歴史的・文化的な資産」である公文書等を保存し、現在や将来の国民に伝える役割を担っています。
内閣府では、国立公文書館と協力して、新たな国立公文書館の整備を進めています。
現在の国立公文書館は、諸外国に比べると施設や機能が十分でないとの指摘があり、また、書庫も満架となっています。
新たな国立公文書館では、これらの課題を解消し、展示・学習、調査研究支援、保存、修復、デジタルアーカイブなどの機能をさらに充実します。
この新館における展示について、内閣府において、令和6年3月26日に「新国立公文書館展示基本計画」を決定しました。
「新国立公文書館展示基本計画」では、新館の展示の目的を、国内外の多様な人々に次の3点を伝えることとしています。
①公文書の意義・重要性を伝える
②公文書を保存し、将来に残すことの意義・重要性(国立公文書館の役割を含む。)
を伝える
③我が国の歴史や政策の成り立ちを伝える
また、展示の基本方針として、次の4点を掲げています。
①こども・若者に分かりやすい展示
②全ての来館者等に配慮した展示
③「関心」「理解」「学び」につながる展示
④視点の多様性等を備えた展示
そのほかにも、展示の手法や内容について、以下のような点を盛り込んでいます。
・ 所蔵する公文書に加え、映像・写真資料や、レプリカ・関連物品、デジタルや体験型の
展示などを活用した魅力的なものとすること
・ 国会見学などと併せて理解を深められるよう、こども・若者に向けた解説やプログラム
などを充実すること
・ 初めて設けるシンボル展示室に、日本国憲法などを展示していくこと
新たな国立公文書館の展示が、公文書の意義・重要性や、我が国の歴史・成り立ち等への関心・理解を深められる魅力的な展示となるよう、今回決定した計画に沿って、令和10年度末の開館に向けた準備を進めていきます。