世界保健機関(WHO)のマラリアをはじめとした熱帯病への取り組み

マラリア対策

WHOのマラリア対策は、予防、治療、研究を最も重要視している。
WHOの全世界マラリア計画(Global Malaria Programme:GMP)は、マラリア対策を効果的に行うためのガイダンスを作成している。
基本的なマラリア予防とコントロール活動とは、抗マラリア薬アルテミシニンを中心とした混合療法(ACT)、長期残効型蚊帳(LLINs)、残留性室内スプレー散布(IRS)、妊産婦や新生児に対する間欠的予防的治療(IPT)がある。
GMPは国レベルにおける、研究、ケース・マネージメント、供給プロセス管理、媒介蚊の管理と予防、サーベーランス、モニタリング・評価の技術的援助を行っている。

顧みられない熱帯病対策

顧みられない熱帯病は、今日では貧困や不都合な状況が一つの症状と認められており、世界で10億人以上の人々が一つ以上の顧みられない熱帯病に罹患している。
WHOは2008年-2015年の顧みられない熱帯病に対する世界的計画を作成した。
そのゴールとは、顧みられない熱帯病の予防・コントロール・排除・撲滅である。
目標は、
(1)WHO総会や地域委員会で決議された疾患の排除や撲滅すること
(2)それ以外の熱帯病に関しては、現在の対策が有効な疾患はその重荷を軽減すること
(3)有効な対策がない疾患に対しては、新たなアプローチを利用、促進し介入を確かなものにすること
である。
(参考)WHO(世界保健機関)ホームページ(英語)別ウィンドウで開きます