ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士の略歴

生年月日

1942年3月17日(コンゴ民主共和国(DRC)生まれ)

学 歴

1969年 ロバニウム大学(現キンシャサ大学)(DRC)にて学士号(医学)取得
1973年 ルーバンカトリック大学(ベルギー)Rega医学研究所にて博士号(医学/ウイルス学)取得

ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士

職 歴

<1974年-現在>キンシャサ大学(DRC)医学部微生物学教授(1978年から正教授)
<1976年> 赤道州(DR北西部)ヤンブク村に発生した(後にエボラとして知られる)謎の病気の調査
<1976-1981年> キンシャサ大学医学部長
<1980-1986年>
天然痘撲滅(1980年)後、サンクル地区におけるヒト・サル痘(human monkeypox/MPX)に関する国家/WHO監視システム(1978-1986年)に加わった。アン・リモイン准教授(UCLA)とDRCにおけるMPX監視研究の共同研究責任者、米フォート・デトリック基地内アメリカ陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)とのMPX共同研究「DRCにおけるMPXの臨床症状」の共同研究責任者。
<1981年>
研究休暇を活かし、ダカール・パスツール研究所(Digouttej博士)におけるアルボウイルスの研究(3か月)、及びアメリカ疾病予防管理センター(CDC)(アトランタ)(J. B. McCormick博士)におけるエボラウイルス研究(3か月)
<1984-1986年> キンシャサ大学(DRC)医学部長
<1985年、1996年>
中央アフリカ共和国・バンギで開催されたアフリカのAIDSの定義に関するWHOワークショップの副議長(1985年)を務めたほか、WHOミッション期間中(1996年)にウガンダ・カンパラにおけるHIV/AIDSの驚くべき有病率の最初の評価を行った。
<1995年> DRC・バンドゥンドゥ州キクウィトにおけるエボラウイルスによる都市部における初めての出血熱の突発的流行の発見及び感染対策
<1996年> WHOミッション:ガボン・メイボー村におけるエボラの突発的流行における感染対策実施
<1996年、2001年>
コンゴ共和国メイボー 2(1996年)、メカンボ(2001年)(ガボン)、ムボモ(2001年)におけるエボラウイルスによる出血熱の突発的流行に対する国際闘争委員会(WHO後援)委員長
<1997年> WHOミッション:タンガニーカ湖周辺諸国(DRC、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア)の検査施設の評価(コレラ、赤痢、髄膜炎の流行検知能力)
<1998年-現在> DRC国立生物医学研究所(INRB)所長
<1998年> WHOミッション:ケニア・ガリッサ及びワジールにおけるリフトバレー熱流行調査
<1999年> WHOミッション(国際科学技術委員会委員長として):DRC・Durba/Watsaにおけるマールブルグウイルスの突発的流行対策
<1999-2000年> DRC東部州Watsa/Durbaにおけるマールブルグウイルスによる出血熱の突発的流行に対する国際対策委員会(WHO後援)委員長
<2000年> WHOミッション:ブルキナファソ・ワガドゥグ多疾患サーベイランスセンター評価
<2001年> WHOミッション:セネガル・WHOアフリカ地域事務所ポリオ研究所(ダカール・パスツール研究所内)のモニタリング
<2001年> WHOミッション:コートジボワール・WHOアフリカ地域事務所ポリオ研究所(アビジャン・パスツール研究所内)モニタリング実施
<2007年>
世銀グループ短期コンサルタント(マダガスカル国家統合行動計画(2008年2月)の策定に向けた鳥インフルエンザ及びヒトインフルエンザの迅速な評価のためのFAO/世銀/OIE/WHO/IBAR合同ミッション)
<2007-2014年>
ムウェカ(2007-2008年)、イシロ(2012年)、ボエンデ(2014年)におけるエボラウイルスによる出血熱の突発的流行に対する国際対策委員会(WHO後援)委員長
<2018-2019年> DRC北キヴ州及びイトゥリ州におけるMerck rVSV-Zebov-GPワクチンを用いたリングワクチン接種研究の主任研究者。

主な受賞と栄誉

1996年 Chevalier de l'Ordre National de Léopard勲章、1996年(ザイール(現DRC))
2001年 国際ロータリー・ポール・ハリス国際フェロー賞
2004年 科学、芸術、文学における高い業績に対する国家金賞
2015年 第7回フィロウイルス国際シンポジウム(ワシントン)特別功労賞
2015年 クリストフ・メリュー賞(パリ)
2015年 英国王立協会ファイザー賞(ロンドン)
2017年 ルブンバシ大学(DRC)名誉博士
2017年 米国熱帯医学学会(ASTMH)名誉国際会員
2018年 エボラウイルス糖タンパク質に対する中和抗体及びその使用に関する米国特許第10,160,795号(2018年12月25日発行)
2019年 (5月) アントワープ大学(ベルギー)名誉博士

受賞者の決定について