野口英世アフリカ賞委員会 座長 黒川清です。
野口英世アフリカ賞についてご説明する前に、まず賞の由来となった野口英世博士についてご紹介します。
~ 野口英世博士の生涯と私たち ~
野口英世博士はわずか1歳の時、囲炉裏に落ち左手に大やけどを負いました。左手に障害を負ってしまった野口博士は15歳の時、医師による手術を受けそれに感動し、母シカの大いなる愛情の元、医師を目指し勉学に励みます。その後、多くの人々の支援を受けつつ、国際的に活躍します。最後は、アフリカのガーナにて黄熱病を研究中に自らも感染し、わずか51歳にて亡くなってしまうのですが、恵まれない境遇をものともせず、すさまじい努力と医学に対する情熱で世界へはばたきました。人類愛に根ざしたそのこころざしと医学的成果は、今もなお我々に影響を与え続けています。
~ 野口英世アフリカ賞の背景 日本とアフリカのつながり ~
日本政府はこれまでも政府開発援助(ODA)を通じ、アフリカ諸国を支援してきました(※1)。また、国際的な保健分野での課題(その多くがアフリカが直面するもの)にも積極的に取り組んできています。野口英世アフリカ賞は、これまでのこれらの取り組みに立ったうえで、日本の対アフリカ協力をさらに強化、補完するものと言えます。
~ 野口英世アフリカ賞の意義とは? ~
世界中の数ある対アフリカ協力の中でも、野口英世アフリカ賞は、野口博士の遺志を受け継ぎ、今まで必ずしも光が当てられていたとは言い難い、アフリカのための基礎医学研究、臨床研究、医療活動へ光を当て、感染症への挑戦、アフリカの生活環境の向上など、人類共通の課題へ“現場主義”で挑戦し続ける人を支援、顕彰している点でユニークです。受賞者への賞金となる基金は、日本国政府からの資金と日本と世界の皆様からのご寄付で成り立っており、その善意がアフリカでの医療や生活の向上に役立っています。
~ 第1回受賞者とその後 ~
2008年の第1回野口英世アフリカ賞の受賞者についてご紹介します。医学研究部門の受賞者であるグリーンウッド博士(英国)は、マラリアの多角的研究と実践的対策が評価され受賞されましたが、賞金の1億円を活用し、長崎大学と協力し、アフリカロンドン長崎奨学金を設立し、アフリカ出身の医師の研修教育を行われています。医療活動部門の受賞者であるウェレ博士(ケニア)は、コミュニティにおける基礎医療サービスの提供が評価され受賞されましたが、賞金の1億円を活用し、公衆衛生プロジェクトを更に推進されています。このような受賞者の受賞後の活躍は、野口英世アフリカ賞の精神をまさに体現するものです。
~ 第2回野口英世アフリカ賞について ~
第2回 野口英世アフリカ賞は、2013年に開催予定の第5回アフリカ開発会議(TICADⅤ)(※2)に合わせて開催される予定です。
野口英世のスピリットは、本賞を通じて世界へますます広がっていくことでしょう。
(※1)日本政府のアフリカに対する支援に関して詳しくは外務省のサイトをご覧ください。
外務省 国際協力 政府開発援助 ODAホームページ![]()
外務省 援助政策 ミレニアム開発目標![]()
(※2)アフリカ開発会議 TICADとは、日本国政府が5年ごとに主導して行う、アフリカの開発をテーマとする国際会議です。詳しくは外務省のTICADのサイトをご覧下さい。
外務省 アフリカ開発会議(TICAD)![]()
※ 野口英世アフリカ賞と両受賞者の功績に関して、詳しくは黒川委員長がGlobal Forum Update on Research for Health に執筆した”Hideyo Noguchi Africa Prize”をご覧ください。
Global Forum Update on Research for Health ”Hideyo Noguchi Africa Prize”
(英語、
PDF:70.05KB)
略歴 野口英世アフリカ賞委員会 委員長 黒川 清
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