受賞者挨拶 アレックス・G・コウティーノ博士

 第2回野口英世アフリカ賞医療活動分野の受賞者に選ばれたというニュースを聞き、大きな喜びに圧倒されています。野口英世博士を顕彰する日本国政府と日本の皆様に認めていただいたことは、アフリカの医師として最大級に認めていただいたことを意味しています。

 野口博士の生涯は、世界で何度も何度も重ねて語り続けられるべきインスピレーションであり、私も語り続けていくと誓います。私はアフリカで主にHIV、結核、マラリアに焦点を当て、過去30年の間に医学と公衆衛生を実践してきました。そして今、この賞が、今までの全ての眠れぬ夜、苦しい日々を意義あるものに変えてくれました。

 HIVと共に生きる人々、私の恩師、同僚、私が光栄にもリーダーシップを取ってきたThe AIDS Support Organization(TASO)やマケレレ大学感染症研究所のような素晴らしい機関との協力関係や、信頼、支援無しでは、この賞を受賞する事は不可能だったでしょう。私はこれらのお世話になった全ての人に受賞について伝え、感謝し、敬意を表したいと思います。
  私は今、この受賞により野口博士の功績を讃え続け、アフリカの人々の一層の健康増進を目指すという義務を与えられました。そしてそのために絶えず働き続けることを誓います。

 アフリカで野口博士のように職務を継承する私たちに希望を与えてくれると共に、日本の皆さんの偉大なる息子である野口博士の功績を讃え、先見の明を有する日本の皆さんとそのリーダーシップに感謝します。

コウティーニョ博士写真1
マケレレ大学感染症研究所の
HIV診療所にて
コウティーニョ博士写真2
マケレレ大学感染症研究所にて
HIVと結核の重感染患者のレントゲン写真を診断
コウティーニョ博士写真3
マケレレ大学感染症研究所、ウガンダ・ベイラー・カレッジ、保健省、ウガンダ産科協会等との合同会議で助言をする
コウティーニョ博士写真4
研究所のスタッフを指導