自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年4月23日

(令和6年4月23日(火) 10:06~10:18  於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)

1.発言要旨

 
 よろしくお願いいたします。まず冒頭2件、発言がございます。
 1件目でございます。沖縄担当大臣として発言をさせていただきます。
 今年も汗ばむ陽気の日が少しずつ増えてまいりましたが、「クールビズ」における服装の選択肢として、沖縄県の「かりゆしウエア」をぜひ積極的に加えていただければと考えてございます。
 「かりゆしウエア」でありますが、夏の軽装として快適でございまして、毎年様々なデザインや色の新作が出てございます。
 ビジネスシーンからプライベートシーンまで、これからの暑い季節のファッションの一つとして、ぜひ御検討いただければと思います。
 また地元沖縄のメーカーは、「かりゆしウエア」のオンライン販売も行っておりますので、皆様もよかったらぜひお試しをいただければというふうに思います。これが1件目でございます。
 2件目でございます。消費者及び食品安全担当大臣として、機能性表示食品として届け出られてございます、約7000件の製品を対象とした緊急点検の確認状況について、お知らせをいたします。
 調査の結果でありますけれども、経過をお知らせするということでございます。調査の結果でありますけれども、事業者からいわゆる健康被害情報として報告があった35製品、のべ147件(4月16日24時現在)の中には、医療関係者が事業者に対し電解質異常の判断に係る確認をするために製品に含まれる成分の分量を問い合わせたものですとか、直ちに健康被害情報と言えない性質のものも含まれてございます。さらに現在、追加的な聞き取りを行って精査する必要があり、現在行っているところでございます。
 なお、今回の回答の中にこうした様々な情報が含まれているということ、147件の中に様々な情報が含まれておりますが、その理由といたしましては、医療従事者が少しでも気になる情報があれば事業者に報告をしようとする、そういう姿勢を持っていたということ。あるいは、企業側も日頃からそうした医療関係者からの情報を受け付けるためのお客様相談の体制の充実をされて、もたらされる個々の情報について丁寧な対応を取っていただいたこと、ということもあるものであろうと言えるところでございまして。この点については、大変、日頃の取り組みに感謝をしているところであります。
 消費者庁といたしましては、引き続き、必要な調査を継続しつつ、医学等の専門家に分析をしていただきまして、5月中旬頃を目途といたしまして、その結果を取りまとめ、公表する予定にしてございます。なお、冒頭も申し上げましたけれども、健康被害情報という用語を、私どもでガイドラインで使用してございますが、今後の検討の中でガイドラインの見直しを行う際には、この用語の使い方についても検討項目に入れるように、事務方にも指示をしているところでございます。詳細は事務方にお尋ねいただければと思います。冒頭の私からは2件でございます。

2.質疑応答

(問)大阪万博会場でのメタンガス爆発事故を受けて、安全性について根拠を尋ねたところ、かつて花博でもごみ処理場跡地で開かれているということをおっしゃったんですが。この花博のメタンガス発生量、発生濃度というのは、万博会場と同等以上なんでしょうか。同等以上じゃないと、安全性の根拠になり得ないと思うんですが、それは確認されたんでしょうか。
(答)お答えいたします。「国際花と緑の博覧会」の会場での当時のメタン発生量の詳細につきましては承知をしてございませんが、夢洲(ゆめしま)1区につきましては、博覧会協会が法令に基づく大気放散に加えまして、2011年に「大阪湾広域臨海環境整備センター」が、有識者からなる「暫定土地利用に係る環境安全対策検討会」で取りまとめられた安全対策に従いまして、施工する際には、火気を使用する場合の通気、そして送気による対策を行うということ。また、建築物を設置する場合の床下へのシートの設置やガス抜き管を設置すること、といった対策を行うことといたしまして、安全性に配慮していたと承知をしてございます。
 この度の3月28日の火災事故の発生を受けまして、博覧会協会と施工事業者が原因究明を行うとともに、専門家の意見も聞きながら再発防止策を検討し、19日、先週になりますが、博覧会協会が公表を行ったと承知してございます。
 博覧会協会より、今回の事故の原因は、これまでも地下の配管ピット内の工事の場合には、ガス濃度を測定し、基準値未満であることを確認した後作業を実施していたが、今回の事故は、作業が地上階におけるものであったため、地上階の工事周辺のガス濃度は測定していたものの、配管ピット内のガス濃度の測定を行わず、火気の使用作業を行った結果、引火したことが原因だと聞いてございます。
 今回策定した再発防止策では、配管ピットがある場合には、工事の場所に関わらず、全ての作業前にガス濃度の測定を実施し、そして基準値以下となったことを確認したのちに作業を開始することとし、対策を強化しているところでございます。
 当該工区におきまして、会場の整備を行う施工事業者に対しまして再発防止策と、そして、情報伝達をしっかりと行うよう徹底してまいりたいと思ってございます。
(問)花博のことを、以前おっしゃられましたが、これ安全性の担保になり得ないというのを知った上で、お答えになったんですか。メタンガスの発生量が分からないんだったら、大阪万博の安全性を保証することにならないじゃないですか。それは知った上で、前回お答えになったんですか。
(答)花博につきまして、当時のメタン量の詳細については、承知をしてございませんが、先ほど申し上げたように、今回の大阪・関西万博に関してのもろもろの事情というのを、御説明したとおりになってございます。
(問)ということは、メタンガス発生するエリアでの大規模イベントを開催というのは今回が初めてで、今おっしゃった試行錯誤の安全対策で、事を進めようとしていると。それで、来場者の安全を守れると思っているんですか。
(答)試行錯誤というお言葉を使われてございますが、繰り返しになって大変恐縮ではございますが、今回も2011年に、「大阪湾広域臨海環境整備センター」が、有識者からなる「暫定土地利用に係る環境安全対策検討会」で取りまとめられた、そういった方針に基づいて、適切に対応しているというふうに認識をしてございます。
(問)冒頭の発言で2点、お伺いしたいんですが。聞き慣れないこと、電解質とおっしゃいましたでしょうか。
(答)はい。
(問)すいません。ありがとうございます。今回来た健康被害の内容には、いろいろな健康被害とまでは至らないものも、含まれていたというような御発言に聞こえたんですけど。今回の趣旨としては、今、言われている35製品174件よりも、今後精査していく上で数字としては減るというか、下方修正になっていくという意味での御発言だったでしょうか。
(答)専門家の先生方に、しっかりと見ていただいた上で、きちんとしたものは、御報告を当然申し上げたいと思っているんですけれども。ただ、今現在御報告している中身の中に、電解質、聞き慣れない言葉だったかもしれませんが、採血をしたときに、ナトリウムとかカリウムとか、そういったものが血液検査に出ておりますが、そういうのを電解質と言います。
 高齢者の方にも多いわけでありますけれども、入院をしてきた時に、電解質異常で入院して来られる方、ままおられますが。その時に今いろんな原因を精査する時に、内服薬あるいはサプリを聞いて、そしてその含有量を検討しながら、除外診断をしていくっていうのが、医療現場でよくあることでございまして。
 そういった意味で、除外診断の過程で、飲んでらっしゃるサプリの、例えばカリウムの含有量、含まれてる量を教えてくださいといった、そういう真摯な医療現場の鑑別診断の際のお問い合わせというようなものもあったということでもございます。
 また、薬局の薬剤師さん等々が、日頃のやりとりの中で少し気になることがあった時にも、これが集積性があってはいけないということで、自分のプロフェッショナリティーとして、薬剤師として企業の方にそれをお伝えしている、こういったすごくプロフェッショナリティーとしては適切な判断の下で、ある意味でいえば、ささいなことかもしれないけどお伝えしますねと。こういったものも含まれているということでございますが。
 私どもの今のガイドラインの中で、そういったことも含めまして、ターミノロジーとして、(専門)用語として、健康被害情報という言葉を使っておりますが。惹起させるイメージと中身というところでいえば、様々なお客様相談の丁寧な対応の結果、そこの件数に含まれているものも、たくさんあるというのも実情だろうかなとも思っております。
 また一方で、精査しないと分からないということも、たくさんあるというのも事実でございますので、さっき申し上げたように、追加の調査を現在させていただいておりますので、それも併せて、専門家の先生方にしっかりと見ていただくということでございます。
(問)冒頭の発言に絡みまして、事業者から誠実にお答えいただけた結果、今、報告ありました35製品47件の健康被害報告というのがあったかと思うんですが。一方で回答がない事業者、また連絡がない事業者というのが、1割弱あるかと思います。その事業者に対して今後どういう対応をしていくのか、またその御見解を伺いできればなと思います。
(答)今現在、連絡が取れないところにつきましても、鋭意努力をして連絡を取るなど、様々な方法で、今、取り組みをしてございますので、そのあたりも、またまとめて御報告を差し上げたいと思ってございます。

(以上)