茂木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年4月12日

(平成31年4月12日(金) 9:05~9:12  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

日程の関係ですけれど、ライトハイザー通商代表との日米物品貿易交渉につきまして、これまで調整してきましたが、諸般の情勢が許せば来週の月、火、4月15日、16日と米国のワシントンで行うことになったのでお知らせを致します。
 昨年9月の日米首脳会談で合意した共同声明に従って、いい成果が出せるようにしっかりと議論してまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)今、御紹介ありました貿易交渉について伺います。初会合では、具体的にどういったことを議論されることになるのでしょうか。以前の会見で対象分野を決めるところからというふうにおっしゃっていましたけども、物品関税の具体的な議論というのは行われない見通しなのでしょうか。併せて、いい成果をというお話ありましたけれども、どういった成果を期待されているのかについても教えてください。
(答)テタテの交渉になると思いますので、本当にやってみないと分からない、これが率直なところでありますが、今回、初めての本格的な交渉ということでありまして、まずは昨年9月の共同声明に沿って交渉を進める方針でありまして、まずはスコーピングを決めていくと。物品貿易を中心に対象分野を決めるということから始めるんじゃないかと思います。物品貿易、そしてそれと同じタイミングに早期の成果が出せるものということでありますので、その中でスコーピングを決めるということであります。1回目でありますから、まずライトハイザー通商代表と胸襟を開いて話し合い、お互いの意見を率直に交換することで双方の理解を深めたいと思います。物品貿易の中ではそれぞれが重視する項目というのはあるわけですから、そういった項目についても議論をすることになると思いますが、どこまで議論が進展するか、やってみないと分からないところであります。いずれにしても国益に沿ったいい成果が出せるようにしっかりと議論していきたいと思っております。
(問)同じくTAG交渉についてお伺いします。パーデュー米農務長官が11日、農業関連の暫定合意を早期にできることを望んでいると述べました。先程行われました自民党の対策本部でも農業分野を取り出しての先行合意を行わないよう求める意見や、TPPの水準未満を求める声も出ました。交渉はパッケージで行われるものだと思いますし、交渉相手であるライトハイザー氏の発言ではありませんが、農業関係者を中心に不安の声があることを踏まえ、どのように交渉に臨まれるのか改めてお願いいたします。
(答)パーデュー農務長官の発言をお聞きになられていますか。
(問)ちょっとオンタイムでは聞いていません。
(答)ライトハイザー通商代表と話したようでありまして、"he understands that our producers will be at a disadvantage." Heはここはライトハイザー代表になるわけでありますけれど、our producers、つまりアメリカの農産業者と、それがdisadvantage、不利な状況になるんではないかということをライトハイザー氏も理解をしている。そしてI、これがパーデュー長官になるわけですけれど、"I hope we can come to a very quick agreement with Japan" その後、書いてありますけれど、"hash out the many other issues that take longer in this area." 言いたいことというのは、要するに時間の掛かることは除いてできるだけ早く合意をしたいということでありまして、それは正に日米共同声明に沿った内容ではないかなと私は思います。英語を読んだ方はそうなのではないかなと。ただし原文を読んだ方。そういうふうにしか私には読めません。
(問)すいません、日米とちょっと関係ないんですけども、今日の閣議でスイス大使をやられていた本田先生が、辞任をお決めになったという報道があるんですが、事実関係と、あと事実であれば本田先生の辞職の理由を教えていただけますでしょうか。
(答)閣議の内容につきましては、官房長官にお聞きください。
(問)農産物の輸入禁止措置をとっておりました韓国を提訴されていたわけですけども、WTOの最終審で最終的に日本の主張が認められなかったわけですけども、こちらについて受け止めがございましたらお願いします。
(答)外務大臣にお聞きください。

(以上)