福井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年8月10日

(平成30年8月10日(金) 10:50~10:59  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭、一つございます。
 翁長沖縄県知事の御逝去につきましてでございます。
 本日夕刻から那覇市内で執り行われます翁長雄志沖縄県知事のお通夜に、沖縄担当大臣として参列させていただきます。翁長知事の長年にわたる御功績をしのび、謹んで御冥福をお祈り申し上げるとともに、その御霊前にて沖縄の発展のために全力で取り組んでいくことをお誓い申し上げたいと思っております。

2.質疑応答

(問)東京新聞の村上です。
 今、冒頭でも御発言ありましたが、沖縄県の翁長知事が亡くなられました。大臣、先日もコメントも発表されていましたけれども、今冒頭の発言もございましたが、改めてその受け止めと、また翁長知事との印象深い思い出など、もしありましたらお聞かせいただければと思います。
(答)一昨日、「沖縄担当大臣コメント」を出させていただきましたけれども、改めて申し上げさせていただくならば、翁長沖縄県知事の突然の訃報に接して、深い悲しみを禁じ得ない。私は大臣就任以前から、翁長知事とともに沖縄振興に取り組む機会を持たせていただいたが、知事のお人柄には、一人の人間として深く感じ入るものがありました。最後にお会いしたのは6月23日の沖縄慰霊の日の式典においてでありましたけれども、再びお会いできないと思うと残念でなりません。
 改めて翁長知事の御功績に敬意を表するとともに、謹んで御冥福をお祈り申し上げるというコメントを一昨日出させていただいたところでございます。
 最後にお会いしたのが6月23日でありました。この6月23日のお姿を拝見して、もう本当に激やせでいらして、改めて御病気であるという印象を深めたんですけれども、その座ってる席からスピーチする席までの、歩くしっかりとした足取り、そしてお声、演説される迫力に正に圧倒されたというのが、最後の印象でございます。
 正に使命感と気迫、鬼気迫る気迫を持ってお仕事をされていたんだなと改めて感じました。
 大切にずっとこのポケットに入れていたんですけど、7月28日の沖縄タイムスに、翁長知事が今年の新年会で、知事公舎に集まった記者たちに、お父様の琉歌を披露されたという記事がございました。この記事は二階幹事長にも紹介しまして、東京に陳情に来られる日をお待ちしてて、お会いする機会があったら、この琉歌をきちんと拝見して、すごく感動したというのを知事に申し上げようと思ってたんですけど、その機会がついになかったのが残念ですが、琉歌を御紹介しますと、「わびしげに見ゆれど 孤つの高さを示し 岩を圧へて ひともと小松」ということで、小さな松は孤独でさみしく見えても、一つの高さを示しているということで、お父様の琉歌を紹介しながら、翁長知事が孤独に耐えて、沖縄の振興に命懸けで努力されているということを御紹介されたということでございまして、正に、この言葉を借りますと、私の知事への印象は、正に高い人だった。この岩の上の松のように高い人だったというのが印象でございます。
(問)今、その二階さんに御紹介されたというお話ありましたけど、それはいつぐらいに御紹介されて、そのときの反応というのをちょっと今一度教えていただければと思ったんですけれど。
(答)東京に国の予算、税制を陳情に来られる日(8月3日)がありまして、その前の週の終わり頃、幹事長に申し上げて、直接面と向かって、人間と人間の言葉を交わす機会があれば、是非この琉歌を拝見したと、本当に翁長知事の心情がよく分かるということで、政治家同士の、人間同士の、男同士の、リーダー同士の話合いのきっかけにしてくださったらなと思って御紹介して、そして、もちろん、二階俊博という人間はそういうのにすごく感激する感激屋でございますので、もう何か、目頭がちょっと潤んでたという印象がございます。
(問)沖縄タイムスの上地です。
 翁長知事なんですけれども、一沖縄県知事でありながら、全国的にも大変注目を浴びてた知事だと思いますが、翁長知事が全国に対してどういうメッセージを発してたというふうに大臣お考えでしょうか。
(答)基地負担を沖縄県に押し付けているというその認識を全国の国民に広めたということで、その思いは十分伝わっているのではないかと思っております。
(問)(東京新聞)
 その沖縄県に関連しまして、先日、これは謝花さん(副知事)からになるかと思いますが、来年度の沖縄関係予算に関する要請、受けられたかと思います。改めてこれに、翁長さんは亡くなられてしまわれましたけれども、どのように応えていかれるかということをお聞かせいただければと思います。
(答)概算要求につきましては、3日の沖縄県からの要請内容も吟味した上で、沖縄振興を所管する立場として、引き続き月末に向けまして、しっかり、しかるべく検討させていただきたいと思います。

(以上)