茂木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年6月12日

(平成30年6月12日(火) 9:44~9:51  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 特になし

2.質疑応答

(問)過日、カナダでG7が行われまして、保護主義との闘いをうたわれましたけれども、トランプ大統領が承認しない事態になりました。保護主義が加速する懸念が残されたままですが、G7のアメリカの対応について、また、今後の日本の姿勢について、大臣の御所見をお願いします。
(答)今回のG7サミットでは、ルールに基づく国際秩序の促進、そして、保護主義との闘いの継続、ルールに基づく国際貿易体制の重要性について確認をするとともに、公平な競争状況を促進するための様々な措置についても確認をしたと、そのように今、承知をいたしております。
 終わった後に、一部の首脳間で問題があったと、こういうふうに承知いたしておりますが、世界において、保護主義への懸念が高まる中で、G7サミット自体は有意義な議論が行われたと考えております。
(問)TPPのことについてお伺いします。今週から委員会での審議がスタートすると思われるのですが、そのことについて、農業関係者の方々の心配の声もいまだにあるということで、改めて参院審議に当たって、大臣、どのように審議を進めていくおつもりなのかというのを、改めてお願いいたします。
(答)このTPPの国会審議、今、御案内のとおり、TPP12の時代から相当時間をかけて審議も行ってきました。そして、様々な国内の不安な声にも応えると、こういった意味から大綱を作り、そして昨年の11月にはその改定も行い、それに沿った予算も、しっかりと組んできているところであります。
 衆議院での審議も終わりまして、今後、参議院での審議が進むと思いますが、このTPPの早期発効に向けた機運を高めるためにも、日本として、一日も早い成立を目指していきたいと思っております。
 昨日、グアハルド大臣とも会談をいたしましたが、日本、メキシコの間でも、メキシコが最初に国内手続が終わったわけでありまして、日本が恐らく2番目になるのではないかなと。日本、そしてメキシコでこれを引っ張って、早期の発効に向けて頑張ってまいりたいと、こんなふうに思っております。
 もちろんこれまでも丁寧な国会答弁、さらには、情報発信等々に努めてまいりましたが、今後とも、そういったことには心掛けていきたいと思っております。
(問)先程、大臣もお話しになりましたけれども、グアハルド大臣と話を昨日されまして、メキシコはNAFTAとの関係でアメリカと交渉をしていて、これから大臣もFFRで入っていきますけれども、グアハルドさんとは、対アメリカの交渉という意味では、どんな話が出ましたでしょうか。
(答)グアハルド大臣とは、旧知の中でありますので、ざっくばらんに、今の世界の貿易の問題等々を含めて、意見交換をさせていただいたところであります。TPPの問題、それから、日墨の経済関係を、お互いに連携しながら発展させていくと、こういったことについては、対外的にも昨日、公表させていただきましたが、2人の間での話については、2人の間ということであります。
(問)間もなく米朝首脳会談が始まりまして、世界中の注目が集まっているわけですけれども、大臣はどのような点に、ポイントを注目していますでしょうか。
(答)10分後にスタートということになるわけでありますが、先週のワシントンでの日米首脳会談において、両首脳の間で、今回の米朝首脳会談が核・ミサイル、そして、拉致問題といった諸懸案が前に進む歴史的な会談になるように、日米韓で緊密に連携していくことで一致をしたところであります。
 また、G7サミットにおきましても、北朝鮮による全ての大量破壊兵器、あらゆる射程の弾道ミサイル及び関連施設のCVIDの実現が必要であること、また、そのために北朝鮮に対して、関連安保理決議の完全な履行を求め、具体的な行動を引き出していくことで一致をし、米朝首脳会談の成功を後押ししていくことを確認いたしました。
 さらに、何よりも重要な拉致問題についても、安倍総理から即時解決に向けて、理解と協力を呼びかけ、G7としての賛同を得たところであります。
 昨日も安倍総理、トランプ大統領と電話会談を行っておりまして、本日の米朝首脳会談における方針について、更に綿密なすり合わせを行ったところでありまして、拉致問題、核・ミサイル問題が前に進む、前進する、そういう会談になって、米朝首脳会談が成功することを強く期待をいたしております。

(以上)